
芽が出たら、次に意識したいこと
無事に芽が出ると、ほっとひと安心しますよね。
ですが、実は種まきで最も失敗が起こりやすいのが「発芽後」のタイミングです。
- 芽がヒョロヒョロに伸びてしまう
- 発芽したのに、途中で枯れてしまう
- なんとなく元気がないまま成長が止まる
こうしたトラブルの多くは、発芽後の管理でのちょっとした判断ミスが原因になっています。
今回は、花農家ゆうきの動画内容をもとに、芽が出てから春まで元気に育てるための管理ポイントを、順を追ってご紹介します。

発芽後すぐに見直したい3つのポイント
① 置き場所は「光」を最優先に
芽が出たら、まず意識したいのが光です。
発芽までは温度を優先していましたが、芽が出たあとは「明るさ」が何より重要になります。
- 日中はできるだけ明るい窓際へ
- レースカーテン越しでもOK
- 曇りの日でも光が入る場所を選ぶ
光が足りないと、茎だけが間延びする徒長(とちょう)が起こりやすくなります。
「暖かい室内に置いているのに元気がない」という場合は、光量不足が原因のことも少なくありません。

② 温度は「高すぎない」が正解
発芽後も暖かさは必要ですが、暖かければいい、というわけではありません。
- 暖房の風が直接当たる場所
- 日中も夜も常に20℃以上
こうした環境では、葉が小さく、弱い苗になりやすくなります。
目安としては、
- 日中:15〜20℃前後
- 夜間:極端に冷え込まない
多少の寒暖差があったほうが、茎がしっかりした丈夫な苗に育ちます。
③ 水やりは「乾いたら与える」
発芽後の管理で多い失敗が、水の与えすぎです。
芽が小さいうちは、「乾かしてはいけない」と思いがちですが、常に湿った状態が続くと、根が傷みやすくなります。
一方で、注意したいのが一度水を含ませた土を、完全に乾かしてしまうことです。
- 表面が少し乾いてきたら水を与える
- 完全に乾ききる前に補水する
このバランスを意識しましょう。
底面給水の場合も、受け皿に水を溜めっぱなしにせず、メリハリをつけることが大切です。
発芽後は「土を触りすぎない」
芽が出るまでの間、「ちゃんと発芽しているかな?」と気になって、つい土を触ってしまうこともありますよね。
ですが、土をほじったり、全体をかき混ぜたりするのは避けましょう。
種はとても軽いため、
- 深く埋もれてしまう
- 表面に出てしまう
- 発芽位置がずれてしまう
といったことが起こりやすくなります。
状態確認は、土の表面を見るだけにとどめるのが安心です。

間引きは「元気な芽を残す作業」
なぜ間引きが必要なの?
複数の芽が出てくると、「全部育てたい」と思ってしまいますが、密集したままだと、どの苗も十分に育ちません。
間引きは、元気な芽をしっかり育てるための大切な作業です。

間引きのタイミング
- 本葉が1〜2枚出てきた頃
- 葉の形がはっきり分かる頃
このタイミングが目安です。
間引きのやり方
- 引き抜かず、ハサミで根元をカット
- 葉色が薄いもの
- 成長が遅れているもの
から間引いていきます。
無理に引き抜くと、残した苗の根を傷めてしまうので注意しましょう。
風に当てて「丈夫な苗」に育てる
ある程度育ってきたら、風通しも意識していきます。
- 天気のよい日は窓を少し開ける
- 室内でやさしく空気が動く環境をつくる
風に当てることで、茎が太く、倒れにくい苗に育ちます。
※いきなり強い風に当てず、少しずつ慣らしていくのがポイントです。
苗カバーは「つけっぱなし」にしない
2月の種まきでは、保温のために苗カバーを使っている方も多いと思います。
ただし、気温が上がってきた日は注意が必要です。

温度が上がりすぎると、
- 発芽不良
- 芽が傷む
といった原因になります。
苗カバーは、
- 夜や冷え込む時間帯に使用する
- 日中、暖かくなる時間帯は外す
など、温度調整のための道具として使いましょう。
肥料はまだ与えなくてOK
発芽後すぐの苗は、種の中に蓄えた栄養で育っています。
この段階で、液体肥料などを与えるのは控えましょう。
芽が小さいうちは、肥料分が刺激となり、根を傷めてしまうこともあります。
本葉が増え、「苗として育てていく段階」になってからが、肥料を考えるタイミングです。
まとめ|発芽後は「守りすぎない管理」が成功のコツ
芽が出たあとの管理は、ちょっとした判断の積み重ねが、その後の育ちを左右します。
- 芽が出たら光を優先し、徒長させない
- 水は与えすぎず、土を完全に乾かさない
- 土をほじらず、苗のペースを尊重する
さらに、苗カバーや肥料も「早すぎない」ことを意識することで、春に向けて丈夫な苗を育てることができます。
小さな芽の変化を楽しみながら、次のステップへ進む準備をしていきましょう。
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