
寒さから植物を守り、春に備える基本作業
日本は南北に長く、地域によって気温や気候に差があるため、寒さの厳しい地域や暖かい地域では、気温や植物の様子を見ながら、無理のない範囲で調整してください。
1月は寒さが厳しくなる時期。
植物の生育はほぼ止まり、庭仕事も最小限になりますが、この時期だからこそ行っておきたい大切な作業があります。
無理に手を入れず、「守る・整える・確認する」を意識して進めましょう。
防寒対策の最終確認と補強
1月は寒波や霜、積雪の影響を受けやすく、すでに行っている防寒対策の見直しと補強が重要です。
作業ポイント
- 不織布・寒冷紗が風で外れていないか
- 鉢が直接地面に置かれていないか
- 軒下や壁際に移動できる鉢は移動させる
特に鉢植えは、根の凍結防止が重要です。
レンガや台の上に置くだけでも効果があります。

水やり|基本は控えめ、凍結に注意
1月は植物の吸水量が少ないため、水の与えすぎは根腐れや凍害の原因になります。
水やりの基本
- 土の表面が完全に乾いてから
- 晴れた日の午前中に行う
- 夕方以降は避ける
雨や雪が当たる場所では、ほぼ水やり不要な場合もあります。

球根植物|植え付け後の管理と状態確認
秋に植えた球根は、地中でゆっくり根を張っています。
この時期に行うこと
- 土が極端に乾かないか確認
- マルチング(敷き藁・腐葉土)で保温
- 芽が出ている場合は霜よけ
まだ水をたくさん与える必要はなく、乾燥しすぎないよう見守る管理が中心です。1月頃から園芸店で販売される「芽出し球根(芽が出た状態でポットに植えてある)」の植え付けもできます。

宿根草|地上部の整理と新芽の確認
宿根草は、地上部が枯れているものが多い時期です。
作業内容
- 完全に枯れた葉や茎を整理
- 半常緑の葉は傷んだ部分のみ除去
- 株元の新芽の位置を把握
この時期は切りすぎないことが大切。
防寒の役割をしている葉は残します。
落葉樹・落葉低木|冬剪定(強剪定も可)
1月は落葉樹が休眠しているため、剪定に適した時期です。葉が落ちていることで枝がはっきり見え、樹形を整える作業がしやすくなります。
剪定のポイント
- 枯れ枝・不要枝を思い切って整理
- 混み合った枝を間引く
- 樹形を整える
多くの果樹や落葉低木、庭木の剪定は、芽吹き前の1月中に済ませておくと安心です。

※この時期の剪定に注意が必要な果樹(ミカン類)・花木(花芽がついているものなど)もありますので、適した時期か調べたうえで剪定を行うようにしてください。カエデ類など一部の樹木は早めに目覚めるので、樹液が流れ出す前に注意が必要です。
寒肥(かんごえ)の準備・施肥
寒肥は、春に向けてゆっくり効かせる肥料です。
寒肥が必要かどうかは植物や栽培環境(地植えかそうでないか)によっても異なります。
主な対象
- 落葉樹
- 果樹(※レモンやミカンなどの柑橘類はこの時期は不要)
- 多年草・宿根草(※アネモネや水仙、シュウメイギクなどは与えない方がよい)
作業のコツ
- 株元から少し離して施す
- 油かす、牛糞、鶏糞、魚粉、骨粉などの「有機質肥料」がおすすめ
- 土と軽く混ぜ込む
寒肥が不要なもの
鉢植えやプランターなどで育てているものや常緑樹などは、基本的に寒肥は不要です。また植え替えや植え付けたばかりで根が張っていない植物、肥料に弱いものや肥料を与えて形が崩れるものなどは避けた方が無難です。
休眠期の1月に寒肥を行うことで、春からの花や実を充実させます。

土づくり・花壇の整備
植物を植えない時期だからこそ、花壇や土のメンテナンスがしやすい時期です。
行っておきたい作業
- 雑草・落ち葉の整理
- 古い根や石を取り除く
- 腐葉土・堆肥を混ぜる

道具の手入れと準備
1月は庭仕事が少ない分、道具のメンテナンスに向いています。
おすすめ作業
- 剪定ばさみの掃除・研ぎ直し
- 支柱や鉢の洗浄
- 春に使う資材の整理
道具を整えておくと、春の作業がスムーズです。

まとめ|1月は「守る・整える」庭仕事
1月の庭仕事は、植物を成長させるためではなく、寒さから守り、春につなげる作業が中心です。
- 防寒対策の確認
- 水やりは最小限
- 宿根草・落葉樹の整理
- 剪定・寒肥・土づくり
無理をせず、天気の良い日に少しずつ。この時期の丁寧な管理が、春の庭を美しくしてくれます。
