
一年を通して華やかな花姿を楽しめる宿根ガーベラ「ガルビネア」。冬のあいだに地上部が枯れ込むことがあっても、根が残っていれば春には再び美しい花を咲かせてくれる、とても丈夫な品種です。
ここでは、冬の過ごし方から春に向けたケアまで、ガルビネアを元気に育てるためのポイントをまとめました。

地上部が枯れても心配しないでOK

外気温がマイナス5℃程度までであれば、地上部が枯れても根がしっかりしていれば春に再び芽吹きます。冬の間は見た目が寂しくなりますが、宿根の特性ですので心配する必要はありません。
枯れた茎や葉は早めに取り除く
冬の間に残った古い茎や黄色くなった葉は、カビや病気の原因になることがあります。
- 枯れた茎は根元から折って取り除くか、ハサミで5cmほど残してカット
- 黄色い葉・古葉は付け根から抜き取り、株の中に光が入るようにする

株の中心に光が当たることで、春のつぼみ形成がスムーズになります。
鉢植えの場合の日当たりと置き場所
寒さが厳しい地域では、寒風や霜を避けて軒下に移動させつつ、できるだけ日当たりの良い場所で管理します。光がしっかり当たるだけでつぼみの付き方が変わるため、冬の日照はとても大切です。
小さな苗は春まで鉢で育てると安心。
地植え予定でも、苗がまだ小さい場合は春まで鉢のまま管理し、暖かくなってから植え付けると失敗が少なくなります。
植え付け時は深植えにならないよう、株元が少し高くなるように配置してください。

春先の追肥で花数アップ

3月上旬頃に化成肥料を施すと、その後のつぼみがぐっと増え、より長期間花を楽しめます。ガルビネアは3〜11月と花期が長く、多い時には1株で10本以上咲くことも。
切り花にしても楽しめ、花茎は30〜40cmと扱いやすい長さになります。
畑でガルビネアを冬に地植えした際の様子を、YouTubeチャンネル「花農家ゆうきの園芸ガーデニングチャンネル」で紹介しています。詳しい管理のポイントも動画で解説していますので、よろしければご覧ください。
まとめ
- 枯れた葉・茎は早めに取り除き、株の中心に光が入るようにしましょう。
- 冬は日当たりの良い場所で管理し、寒さが厳しい時は軒下などに移動させましょう。
- 春先(3月頃)に肥料を与えると開花が充実し、長期間楽しめるようになります。
ガーベラの基本的な育て方についてはこちらもご参考ください。
