
香りも姿も魅力的なラベンダー。
「好きで育てている」「庭や鉢で毎年楽しんでいる」という方も多いのではないでしょうか。
実はこのラベンダー、冬の管理を間違えると、春以降の生育に大きな差が出てしまう植物です。
今回は、農場で実際に栽培しているラベンダーの様子をもとに、冬にやってはいけないNG行為=切り戻し(ピンチ)についてお話しします。

同じラベンダーなのに、なぜこんなに違う?
農場で育てているラベンダーを見てみると、
・新芽が青々として元気な株
・ほとんど枯れているように見え、弱々しい株
このように、同じ品種・同じ環境でも状態に大きな差が出ているものがあります。
実はこの違い、切り戻しを行った「時期」の差によるものです。

- 元気に芽吹いている株
→ 切り戻しをした時期:10月下旬〜11月上旬 - 弱って見える株
→ 切り戻しをした時期:12月に入ってから
たった1か月ほどの差ですが、芽吹き方に大きな違いが表れています。
冬の切り戻しがNGな理由は「気温」
11月上旬ごろまでは、日中は「少し暑い」と感じる日もあり、最低気温も5〜6℃程度あった年も多かったのではないでしょうか。この時期であれば、切り戻し後もある程度新芽が動き、株が回復する余地があります。
しかし12月に入ると、一気に気温が下がります。
鳥取県中部の地域では2026年1月時点で、
- 最高気温:5~10℃
- 最低気温:±0℃前後
という日が続いています。

この低温下では、ラベンダーの生育スピードは大きく落ち、切り戻し後に新芽が十分に出てこない可能性が高くなります。
場合によっては、
- 小さな茎から新芽が出ない
- 株全体が弱ってしまう
といった状態になることもあります。
1月は絶対NG!今芽吹いていても切らないで
「今ワサワサと芽が出ているから、少し切って整えたい」
そう思われる方も多い時期ですが、1月の切り戻しは絶対に避けてください。
寒さの中で切り戻しをすると、
一気に株が弱り、春の立ち上がりが悪くなる可能性があります。
特に、
- 切り戻しを忘れていて12月に入ってからピンチしてしまった
- 株元近くでバッサリ切ってしまった
という場合は、
「新芽が出ない」「枯れてしまったかも…」という結果につながることも。
間延びが気になるときは、春まで待つのが正解
茎が間延びしていると、「今のうちに切ってスッキリさせたい」と思われるかもしれません。
ですが、冬の間に株元近くでバッサリ切るのは、かなりリスクが高い作業です。 おすすめなのは、3〜4月ごろ、気温が上がり始めてからの切り戻し。

この時期になると、節の部分から新しい芽が動き出します。
芽の動きを確認してから切り戻すことで、株へのダメージを最小限に抑えられます。
ただし注意点として、春に切り戻した場合、その年の花は基本的に咲かない可能性があります。
今回ご紹介した内容は、動画で詳しく解説しています。
実際の株の状態を見たい方は、ぜひあわせてご覧ください。動画では、同じビニールハウス内の他の宿根草の苗も少しご紹介していますよ。
ラベンダーの育て方についてはこちらのブログでもご紹介しています。
まとめ|ラベンダー冬管理のポイント
- 冬(12月〜1月)の切り戻しはNG
- 切り戻しは10月下旬〜11月上旬までが目安
- 間延びが気になる場合は春まで待つ
冬は「何もしない勇気」も大切な管理のひとつ。
ラベンダーの性質を理解して、春からの元気な生育につなげていきましょう。
