
お庭のサルビア、元気をなくしていませんか?
サルビアには一年草タイプと、毎年花を咲かせる宿根タイプがあります。宿根タイプであれば工夫次第で長く楽しめますが、近年はゲリラ豪雨や長雨、あるいは雨不足など天候が極端になることも多く、思うように育たないことがあります。そんな時は、ちょっとしたお手入れで株を復活させることができます。

ここでは、弱ったサルビアを元気にするポイントをご紹介します。
サルビアが弱る理由
屋外で同じように育てたのですが、サルビアと同じシソ科のアガスターシェやネペタと比べても、サルビアはかなり傷みが目立ちます。

開花期間が長いサルビアは、夏に咲き続けることでエネルギーを消耗して株が疲弊し弱りやすくなります。また高温多湿になると株が蒸れて弱る原因にもなります。
復活のポイント
① 株元の枯れ葉を取る

まずは株元をすっきりさせましょう。
枯れ葉を放置すると、病気の原因になる菌が広がることがあります。特に新芽は株元から出てくるため、株元の新芽の周りを重点的にお掃除してください。
② 葉を残しながら花の下で切る
間延びした茎を下の方で一気に切り戻すと、新芽がすでに育っている元気な株であれば回復することもあるかもしれませんが、株が弱った状態ではストレスになり、かえって枯れてしまうことも。ビニールハウスのように環境を細かく管理できるなら強めの切り戻しも可能ですが、庭植えや鉢植えで雨ざらしの環境では注意が必要です。
では、どこから切り戻しをすればよいのでしょうか?花が残っていると養分が花に偏ってしまいます。そのため花芽は切りましょう。ただし小さな新芽だけを残すと株が弱ってしまうので、なるべく葉を残すことが大切です。見た目は少し不格好になりますが、花の下で切り戻して、光合成できる葉を残しましょう。
気温が下がって冬に入れば地上部は自然に枯れるので問題ありませんが、まだ暖かい時期は葉をしっかり残しておくのが安心です。

プラスのお手入れ
- 病気が出ている葉があれば、市販の殺菌剤を葉の裏表に散布して予防します。
- 肥料は与えすぎると逆効果。緩効性の固形肥料を少しだけ、または液肥を薄めて与える程度で十分です。
- 品種登録されていないサルビアなら、元気な茎を挿し木にして増やすのも楽しみのひとつです。
サルビアの復活法についてはYouTubeでも解説していますので、よろしければこちらもご覧ください。
サルビアの育て方については下記ブログもご覧ください。
まとめ
- 株元の枯れ葉を取り除きましょう。
- 葉をなるべく残しながら花を切りましょう。
- 病気予防や控えめな肥料で、株を少しずつ回復させましょう。