
日本の夏、7月や8月は全国的に猛暑日となることが多く、人も植物もぐったりしてしまうような暑さに疲れ気味になることも。
そんな中、カラーリーフで人気のヒューケラが、葉焼けを起こしたり、葉が枯れてしまったり…とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ヒューケラは暑さや直射日光にやや弱いため、真夏はどうしても株が疲れがちになります。葉が傷んで肥料をうまく吸収できずに元気をなくしてしまうことも。
今回は、そんな「夏バテ気味のヒューケラ」を元気に立て直す方法と、秋に向けたケアや苗の買い時についてご紹介します。

まずは枯れた葉や茎を取り除きましょう

暑さで枯れた葉や茎をそのままにしておくと、風通しが悪くなり、病気やカビの原因になってしまいます。
ポイントは、「新芽がよく見える状態に整えること」。
枯れた葉の下から出てきた新しい芽が隠れないよう、古い葉は思いきって取り除きましょう。
茎は横に倒すようにすると、手でポキっと簡単に折れるものもあります。ただし、まだ完全に枯れていない茎は抜けにくいことがあり、無理に引き抜くと株が傷むこともあるので注意が必要です。無理せず、少し残してもOKです。

秋は雨が多く、湿気でカビが発生しやすい時期。秋のはじめに一度リセットしておくと、秋の成長がスムーズになりますよ。
虫がいないか、しっかりチェック

枯れた葉を取り除いたら、株元や葉の裏に虫がついていないかも確認しましょう。
カイガラムシなどが潜んでいることがあります。
予防としては、粒剤タイプの薬剤(例:オルトランDX)をまいておくのもおすすめです。夏のダメージで弱った株に虫がつくと、回復が遅れてしまうこともあります。
夏〜秋の肥料は「少なめ&ゆるやか」がポイント
夏の間は株も疲れている状態。たくさんの肥料を与えるよりも、少量ずつ、緩やかに効くタイプの肥料や、薄めた液肥を与えるのが効果的です。

涼しくなってくると根の活動が活発になってくるので、葉の展開もぐんとスピードアップします。
さらに10月に入って気温が下がり始めると、成長期に突入!このタイミングで追加の肥料を与えると、株がしっかりと育ちます。
「そろそろ秋に向けて新しいヒューケラを迎えたい」と思っている方へ。実は、苗の植え付け時期にも注意が必要です。
東北以南では、9月中旬までの購入・植え付けはおすすめできません。まだ暑さが残っている地域が多く、せっかく植えても根が活着せず、調子を崩してしまうことも。
反対に、北海道や東北など比較的涼しい地域であれば、9月の植え付けも可能です。地域に合わせて、気温や植え付け時期を見極めることが大切です。
一般的には、10月上旬頃からの購入・植え付けがベストタイミング。気温も落ち着き、根張りもしやすくなります。
まとめ
酷暑のなかでも、美しい葉色を保ってくれるヒューケラ。
でも、夏はちょっとお疲れ気味…。そんなときは、以下のケアでしっかりサポートしてあげましょう。
- 枯れた葉や茎を整理して風通しよく!
- 虫のチェック&予防もしっかりと!
- 秋に向けて、控えめな肥料で株を育てましょう!
しっかり手をかけてあげると、秋にはまた鮮やかなリーフカラーが楽しめますよ。
この内容は、YouTubeチャンネル「花農家ゆうきの園芸ガーデニングチャンネル」でも詳しく解説しています!
動画では実際の株を使ってお手入れの様子もご紹介していますので、ぜひご覧ください。