リプサリスの育て方・基本情報・まとめ

リプサリスの育て方

リプサリスとは

リプサリスの育て方

ふんわりとした姿が魅力のリプサリスは、個性的な見た目と育てやすさから人気のサボテンの仲間です。リプサリスはサボテン科に属し、原産地は中南米やアフリカ、マダガスカルの熱帯雨林。乾燥地に生える多くのサボテンとは異なり、樹木の枝や幹に着生して育つ「森林性サボテン」で、やさしい雰囲気の姿がインテリアグリーンとしても注目を集めています。

茎は細くてやわらかく、ひも状や紐状、毛糸のような形など、品種によってバリエーションが豊か。中には、ふんわりと枝垂れるように育つものもあり、ハンギング仕立てで楽しむのもおすすめです。草丈は品種によって異なりますが、吊るすと長く垂れ下がり、動きのあるシルエットを楽しめます。春から秋にかけて小さな白い花や実をつけることもあり、繊細な可愛らしさを感じられます。

リプサリスは鉢植えで育てるのが一般的で、室内の明るい日陰を好みます。強い直射日光は苦手なので、カーテン越しの日差しやレース越しの窓辺などがぴったりです。乾燥にやや強く、水やりは土が乾いてから控えめに。過湿に弱いため、水のやりすぎには注意しましょう。

寒さにも弱いため、冬は室内で10℃以上を目安に管理すると安心です。蒸れにさえ気をつければ病害虫の心配も少なく、初心者にも育てやすい植物です。ナチュラルで個性的な雰囲気を持つリプサリスは、グリーンのある暮らしをおしゃれに彩ってくれる存在です。

ガーデンパーティではリプサリスを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

リプサリスの基本情報 

名前リプサリス
学名Rhipsalis
科・属名サボテン科リプサリス属
英名Rhipsalis
分類多肉植物
生育タイプ春秋型
開花時期春から夏(植物が成熟してから2年目以降に開花することがある)
お勧め植え付け時期春から夏
原産地中南米、アフリカ
耐暑性強い(強い日差しには注意)
耐暑性弱い(冬季は室内がおすすめ)

リプサリスの栽培カレンダー

リプサリスの栽培カレンダー

リプサリスの基本的な育て方

植え付け

植え付けの適期は春と秋です。寒さに弱いため、気温が安定してから始めましょう。水はけのよい土を好みますので、多肉植物用の培養土や、赤玉土小粒4:鹿沼土小粒4:日向土小粒2などの配合がおすすめです。鉢植え栽培が基本で、吊り鉢やハンギングバスケットとの相性も抜群です。

植え替え

1〜2年に1回を目安に春または秋に植え替えを行います。鉢底から根が出てきたり、水はけが悪くなってきたりしたら植え替えのタイミングです。古い土を3分の1ほど落とし、ひとまわり大きな鉢に新しい土で植え替えましょう。

日当たり・置き場所

リプサリスは直射日光が苦手で、明るい日陰や半日陰を好みます。強い日差しに当たると葉焼けを起こすことがあるため、レースのカーテン越しなどのやわらかい光が差し込む室内が最適です。屋外で育てる場合も、木陰など直射を避けられる場所に置いてください。

水やり

乾燥には比較的強いですが、極端な乾燥は避けます。春〜秋は土の表面が乾いたらたっぷり水やり、冬は乾かし気味に管理しましょう。

肥料

春と秋の生育期に月1回程度、薄めた液体肥料を与えると元気に育ちます。肥料が多すぎると軟弱な茎になりやすいため、控えめが基本です。冬は肥料を与えず、休眠させるように管理します。

病害虫

比較的丈夫な植物で、病害虫の被害は少なめですが、風通しが悪いとカイガラムシがつくことがあります。茎や節に白い塊のようなものがついていたら、綿棒などでこすり落とすか、薬剤で対処しましょう。

夏越し

リプサリスは真夏の強い直射日光は苦手です。特にベランダや南向きの窓辺など、長時間日が当たる場所では葉焼けを起こすことがあるため注意が必要です。夏は風通しのよい半日陰や明るい日陰に移動させて管理しましょう。

室内で育てている場合も、直射日光が当たらない場所に置いて、エアコンの風が直接当たらないように気をつけます。水やりは涼しい時間帯に行い、鉢土がしっかり乾いてから与えるようにします。蒸れを防ぐため、時々葉の間に風を通すことや、混み合った茎を軽く整理するのも効果的です。

冬越し

耐寒性はあまりなく、10℃以上を目安に室内で管理します。寒さに当たると株が弱ったり枯れたりしてしまうことがあるため、寒冷地では気温が下がってくる秋のうちに室内に取り込みましょう。暖房の風が直接当たらない、明るく暖かい場所で越冬させてください。

増やし方

リプサリスは挿し木、種まき、株分けで増やすことができますが、最も手軽なのが挿し木です。

挿し木

リプサリスは挿し木で簡単に増やすことができます。春または秋の生育期に茎を10cmほど切り、切り口を数日乾かしてから清潔な土に挿します。直射日光を避けた明るい日陰で管理し、土が乾いたら水やりを行います。1か月ほどで発根したら、鉢上げ(大きな鉢やポットへ移し替え)してください。

リプサリスの豆知識

・リプサリスの置き場所はどこがいい?
リプサリスは熱帯の森林に自生する「森林性サボテン」のため、直射日光を避けた明るい日陰が適しています。強い日差しに当たると葉焼けを起こしてしまうため、レースカーテン越しの窓辺や、風通しのよい明るい室内が理想的です。屋外で育てる場合も、木陰や軒下など、やわらかい光が当たる場所を選びましょう。

・リプサリスの寿命はどれぐらい?
リプサリスは適切な環境で育てれば、5年以上楽しめる長寿の植物です。茎が自然に伸びて古くなった部分が枯れることもありますが、定期的な剪定や挿し木で更新しながら育てれば、長く健康な姿を保つことができます。株の更新を兼ねて、増やしながら育てていくのもおすすめです。

・リプサリスの花を咲かせるには?
リプサリスは春から初夏にかけて、白や淡いピンクの小さな花を咲かせることがあります。花を咲かせるには、生育期にしっかり日照と栄養を確保することがポイントです。秋以降は水やりを控えめにし、10〜15℃程度の明るい場所で管理することで花芽がつきやすくなります。必ず咲くとは限りませんが、株が元気に育っていれば、自然に花が咲くこともあります。

まとめ

  • 直射日光を避け、柔らかな光が入る場所で育てるようにしましょう。
  • 春から秋の生育期には乾いたらしっかり水やりを行いましょう。
  • 冬越しは、10℃以上を目安に暖かく明るい室内で管理しましょう。