
秋に作った寄せ植え、せっかくなら春まできれいに楽しみたいですよね。
冬は植物の動きがゆっくりになる季節ですが、ちょっとした工夫で春まで元気に育てることができます。
今回は、冬から春にかけて寄せ植えを長持ちさせるための5つのポイントをご紹介します。

1.置き場所は“寒さ”と“光”を意識して
雪の予報が出たら、まずは雪から守ってあげることが大切です。普段あまり雪が降らない地域だと油断しがちですが、重たい雪が積もると立体的な寄せ植えが一気につぶれてしまうことも…。
雪が当たらない軒下や屋根のある場所へ避難させましょう。
また、寄せ植えに霜に弱い植物が含まれている場合は、南側で日中しっかり光が当たる場所での管理がおすすめです。西向きや北向きは日照が弱く、植物が光を求めてヒョロッと徒長しやすくなるため、できるだけ避けましょう。
2.花がら・枯葉取りで蒸れを防ぐ

冬でも、暖かいハウスなどで管理している寄せ植えは花が散りやすかったり、葉が黄色くなることがあります。外側から見るときれいでも、株の中心部は意外と蒸れていることも多いので、咲き終わった花や黄色くなった下葉はこまめに取り除きましょう。パンジー・ビオラは、できるだけ茎の付け根から摘み取るのがポイント。

3.冬の水やりは “控えめ” が基本
気温が低い冬は、土が乾きにくく、植物が吸う水の量も少なめです。
そのため、夏や秋と同じように水をあげていると、過湿になって根腐れの原因に…。
基本は「一週間に一度、たっぷり」で十分です。
また、水をあげる時は株の上からではなく、株元からそっと。
葉や花に水がかかると乾きにくく、病気の元になります。

4.冬の病害虫は少なめ。でも春先が要注意
気温が10℃以下の冬は、害虫も病気も動きが鈍く、発生は少なめです。
しかし、2月後半〜3月に気温が上がり始めるタイミングで一気に増えやすくなります。
そのため、2月上旬ごろに予防として殺虫剤・殺菌剤を散布しておくと安心。
葉の表面だけでなく裏側にもしっかりかけてください。
5.肥料は2月中旬頃までは不要
寄せ植えを作った時に元肥を入れている場合や、肥料入りの土を使っている場合は、寒い時期に追肥する必要はありません。
ただし、春の生育が始まる2月下旬頃から置き肥や液肥で追肥を始めると、春の開花がぐっと華やかになります。
もっと詳しく知りたい方へ
この記事の内容は、YouTubeチャンネル「花農家ゆうきの園芸ガーデニングチャンネル」でも詳しく紹介しています。ぜひご覧ください!
まとめ
- 雪・霜から守り、できるだけ日当たりの良い場所で管理しましょう。
- 花がら・枯葉取り、水やりの量を控えるなど“蒸れ”に注意しましょう。
- 2月上旬に病害虫の予防、2月下旬から春に向けて追肥をスタートしましょう。
