アリッサムとは
アリッサムとは「スイートアリッサム」とも呼ばれ、白やピンク、紫色などの密集した可愛らしい小花が、こんもりと生い茂るように咲きます。他の植物と合わせやすいため、寄せ植えにもよく使われますが、夏の暑い時期や湿気に弱いため、基本的には1年草扱いとなります。
スーパーアリッサムとは
可愛らしい花のアリッサム(スイートアリッサム)ですが夏越しが難しく、1年草扱いとなります。そのアリッサムの中で、厳しい暑さにも耐えるよう品種改良されたものが「スーパーアリッサム」です。真夏と真冬の時期は花数が少なりますが、1年を通して花を楽しむことができるため、グランドカバーや花壇、寄せ植えなどにも重宝されます。
ザ・ガーデンパーティーではスーパーアリッサムを販売しています。
アリッサムとスーパーアリッサムの違いについて
アリッサムとスーパーアリッサムはどちらも冬越しは難しくありませんが、大きな違いとしては夏越しが難しいのがアリッサム、夏越しをしやすく品種改良したのがスーパーアリッサムとなります。そのためアリッサムは1年草扱い、スーパーアリッサムは夏越しができれば多年草として翌年も開花が楽しめます。またアリッサムは花色が豊富で、こぼれ種でよく増えます。
アリッサムの基本情報
名前 | アリッサム |
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学名 | Alyssum |
科・属名 | アブラナ科/ニワナズナ属(アレチナズナ属) |
英名 | Alyssum |
和名 | アリッサム |
分類 | 多年草(日本では一年草扱い) |
開花時期 | ほぼ周年開花(メインの開花は3月~6月・9月~12月) |
お勧め植え付け時期 | 3月~5月/9月~11月 |
販売時期 | ほぼ周年 ※メインの販売は2月上旬~5月中旬、10月上旬~11月中旬 |
原産地 | 地中海地域 |
耐暑性 | やや強い(極端な暑さには注意) |
耐寒性 | 強い |
アリッサムの栽培カレンダー
アリッサムの基本的な育て方
植え付け
植え付けの際には、元肥を施し、なるべく根を触らないようにして植え付けるのがポイントです(直根性の植物のため、根を痛めてしまうと生育が見込めなくなることがあります)。害虫防除のためにオルトラン粒剤などの殺虫剤を撒いておくとよいでしょう。鉢植えで育てる場合は、買った苗より二回りほど大きなサイズの鉢に植えつけ、その後根が張ってきたら、大きな鉢に植え替えるとよいでしょう。庭植え(地植え)にする場合は、20cmぐらいは間隔を空けて植え付けましょう。スーパーアリッサムは株幅が40~60㎝ぐらいまで大きくなります。
日当たり・置き場所
1日を通して日がよく当たる場所で育てましょう。風通しがよく涼しい場所であれば、夏越しも可能となります。鉢植えであれば、冬は軒下などに移動させると寒風や霜が直接当たるのを避けることができますので、株が傷みにくくなります。
水やり
庭植え(地植え)の場合は、基本的に雨水のみでよいですが、真夏や晴れの暑い日が続いた時などは株の様子を見て、水やりをしてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷり水をやるようにしますが、過湿には注意してください。過湿になると株元が蒸れてきて、株が弱ってきたり、汚れてくることがあります。
肥料
花がよく咲いている間は、緩効性の置き肥を1か月に1度ぐらい、液肥を1週間に1度ぐらいあげるようにして肥料を切らさないようにすると、たくさん花が咲きます。生育が緩やかになる冬と夏は、肥料は控えめにします。
病気と害虫
植え付け時にオルトラン粒剤などの殺虫剤を撒いておくと害虫対策になります。春と秋はアブラムシが発生することがあります。アブラムシを見つけた場合は、アブラムシがたくさんついている部分は切り落とし、アブラムシに効果がある薬剤の散布をしましょう。多湿になるとカビが発生し枯れる原因となりますので、風通しよく管理しましょう。
切り戻し
初夏と秋の時期に、株の形が崩れてきたら形を整えるため切り戻しをしましょう。新芽が出て、再び花が楽しめます。
夏越し
アリッサムは高温多湿に弱く夏越しが難しいです。スーパーアリッサムは真夏などの暑い時期には株も休むことがありますが、夏越しできます。花が休んでいる間は肥料も控えます。
冬越し
冬の寒い時期も最低気温が-5℃ぐらいまで、強い霜に当たることがなければ冬越しが可能で、冬も花を咲かせます。鉢植えであれば、できるだけ日当たりのよい場所に置いて管理しましょう。寒い冬の切り戻しは、株が傷んで枯れてしまうことがありますので、切り戻しは暖かくなってから行うようにしましょう。
花壇や、ハンギング、鉢植え、グランドカバーなど幅広く使われます。他の植物との寄せ植えなどにもよく植えられることがありますが、その場合は、成長速度が同じものか、背丈の異なるものと一緒に植えるとよいでしょう。スーパーアリッサムの育て方のポイントについては、スーパーアリッサムの育て方のポイントでもご紹介していますので、よろしければそちらもご覧ください。
育て方のポイントまとめ
- 日当たりと風通しのよい場所で育て、水やりは乾いたらたっぷり(過湿にならないように)あげるようにしましょう。
- 真夏や寒風や霜がおりるような寒い冬などは株の生育がゆっくりとなり、花もお休みすることがありますが、うまく管理できれば、翌年も新芽が出て次々と新しい花を咲かせてくれます。
- アブラムシなどを見つけたら、アブラムシがついたところを早めに切り取り、アブラムシに効果のある薬剤を散布するとよいでしょう。