
春の準備と植え付けの下準備
日本は南北に長く、地域によって気温や気候に差があるため、寒さの厳しい地域や暖かい地域では、気温や植物の様子を見ながら、無理のない範囲で調整してください。
3月は、寒さが和らぎ、庭やベランダにも春の気配が感じられるようになる時期です。
植物たちは少しずつ目を覚まし、新芽を伸ばし始めます。
一気に作業を進めたくなりますが、焦りは禁物。
「植える前の準備」と「冬からの切り替え」を意識して進めていきましょう。

球根植物|生育期に入るため水やりを安定させる
チューリップやスイセン、ムスカリなどの春咲き球根は、3月に入ると地上部の成長がはっきりしてきます。
作業ポイント
- 土の表面が乾いたらしっかり水やり
- 鉢植えは水切れに注意
- 霜の心配がある日は夕方の水やりを避ける
この時期は、乾燥させすぎないことが大切です。

宿根草|枯れ葉の整理と新芽の確認
冬越ししていた宿根草の株元には、新芽が顔を出し始めているものも増えてきます。
行っておきたい作業
- 冬の間に傷んだ葉や枯れ葉を整理
- 新芽の位置を確認し、踏まないよう注意
- 風通しをよくして病気予防
地上部を切りすぎず、新芽を守る意識で作業しましょう。
宿根草の株分け・植え替え(耐寒性品種)
耐寒性があり、すでに芽が動き出している宿根草は、3月が株分け・植え替えの適期になるものもあります。
株分けの目安
- 株が大きくなりすぎている
- 中心が混み合っている
- 数年植えっぱなし
作業後は、たっぷり水を与え、数日は直射日光を避けて管理します。

落葉樹・庭木|剪定の仕上げ
1〜2月に剪定を終えていない場合は、芽吹き前のこの時期までに済ませておきましょう。
剪定のポイント
- 枯れ枝・不要枝の最終整理
- 混み合った部分を軽く間引く
- 芽を確認しながら切る
芽が大きく動き出す前に終えるのが理想です。

寒肥から春肥への切り替え
冬の間に与えた寒肥が効き始める頃です。
3月下旬以降は、春の生育に合わせた施肥を考えます。
作業の目安
- 寒肥が残っている場合は様子見
- 成長が始まった株には緩効性肥料
- 与えすぎに注意
※春肥(はるごえ)とは、植物が成長を始める春先に与える肥料のことです。
芽吹きや葉の展開を助け、春の生育をスムーズにします。
寒肥と違い、効き目が穏やかで、少量ずつ与えるのが基本です。
土づくり|春植え前の最終準備
春の植え付けに向けて、花壇や鉢の土を整えておきましょう。
行っておきたい作業
- 古い根やゴミを取り除く
- 腐葉土・堆肥を混ぜ込む
- 排水性・通気性を確認
このひと手間で、春の生育がぐっと良くなります。

春植え苗・種まきの準備
3月は、地域によっては春植えが始まる直前の時期です。
春苗の購入時期の目安
- 早い地域では、3月下旬頃から店頭に並び始めます
- 最低気温が安定するまでは、購入後すぐに植え付けず様子を見ましょう
- 霜の心配がある場合は、軒下などで管理すると安心です
寒さがぶり返すこともある3月は、「買ってすぐに植え付けない」という選択も、失敗を防ぐポイントのひとつです。

3月に適した種まきの例(暖地・関東以西の目安)
気温が上がり始める3月は、耐寒性のある草花や、発芽適温が低めの品種が向いています。
花
- ネモフィラ
- マリーゴールド
- ジニア
- センニチコウ など

野菜・ハーブ
- バジル
- タイム
- チンゲンサイ
- リーフレタス
- ニンジン など

※発芽までは冷え込みに注意し、必要に応じて室内や簡易温室で管理すると安心です。
まとめ|3月は「春への切り替え」の庭仕事
3月の庭仕事は、冬の管理から春の生育へと切り替える大切な時期です。
- 球根の水やり管理
- 宿根草の整理と株分け
- 剪定の仕上げ
- 土づくりと植え付け準備
焦らず、植物の動きを見ながら進めることで、春の庭がいきいきと育ってくれます。
