2月から始める、花の種まき準備

花の種まき準備

2月になると、春に向けて「そろそろ種まきを始めようかな」と感じる方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、
・今の時期にまいて大丈夫?
・どんな土や容器を使えばいい?
・準備は何から始めればいいの?

そんな疑問が浮かんで、つい後回しになってしまうこともありますよね。

花の種まきは、実はまく前の準備がとても大切です。
準備をきちんと整えておくだけで、発芽のしやすさや、その後の育ち方が大きく変わってきます。

今回は、2月から花の種まきを始めるために知っておきたい「準備のポイント」を、わかりやすくご紹介します。

花の種まき準備

なぜ「種まき前の準備」が大切なの?

種まきというと、「どうやってまくか」に目が向きがちですが、実際に多い失敗は準備不足によるものです。

  • 発芽しない
  • 芽が出てもすぐ枯れる
  • ヒョロヒョロに育つ

こうしたトラブルの多くは、

✔ 土
✔ 容器
✔ 置き場所
✔ 温度

といった、種をまく前の環境づくりが原因になっています。

2月はまだ寒さが残る時期。だからこそ、最初の準備が春の育ちを大きく左右します。

まず確認したい「種の袋」の見方

種まきを始める前に、必ずチェックしておきたいのが種の袋に書かれている情報です。

発芽適温・まき時期はどこを見る?

種の袋の裏面には、次のような情報が記載されています。

  • まき時期
  • 開花時期
  • 発芽適温
  • 有効期限
  • 発芽率
花の種まき準備

春に種まきをする植物は、初夏以降に楽しむものが多く、寒さに弱い品種も少なくありません。まき時期のカレンダーを確認し、2月に適しているかを必ず確認しましょう。

2月に種まきをする場合は、発芽適温が15〜20℃前後のものがひとつの目安になります。

気温が低い時期のため、発芽適温を大きく下回る場合は、室内での管理が必要になります。

「覆土の有無」も大切なポイント

もうひとつ確認したいのが、土をかけるか・かけないか(覆土)の表示です。

種には大きく分けて、

  • 発芽に光を必要とする「好光性種子」
  • 暗い環境で発芽しやすい「嫌光性種子」

があります。

好光性種子は、覆土はごく薄く(0〜3mm程度)するか、覆土をしません。
嫌光性種子は、種が隠れるようにタネの直径の2〜3倍の厚さで覆土することが大切です。

この違いを知らずに土をかけすぎてしまうと、芽が出る前に力尽きてしまうこともあります。必ず種の袋を確認しましょう。

発芽不良を防ぐために大切な「種の保管場所と保存方法」

「説明通りに種をまいたのに、なかなか芽が出ない」
そんなときに見直してほしいのが、種の保管状態です。

実は、種はとても繊細。
保管場所や保存方法によって、発芽率が大きく変わってしまいます。

種の保管で避けたい3つのこと

種の保管で特に注意したいのは、次の3つです。

  • 高温
  • 多湿
  • 直射日光

これらは、種の劣化を早め、発芽不良の原因になります。

種のおすすめ保管場所は?

未開封・開封後に関わらず、種は 「涼しくて、湿気の少ない場所」 が基本です。

  • 冷暖房の風が直接当たらない場所
  • 直射日光の当たらない場所
  • 温度変化の少ない場所

ご家庭では、
✔ 引き出しの中
✔ 収納棚
✔ 密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室

などがよく使われます。特に、前年の余り種を使う場合は、保管状態が発芽率に直結します。

花の種まき準備

開封後の種はどう保存する?

袋を開けたあとの種は、湿気を吸いやすくなります。

  • 袋の口をしっかり閉じる
  • ジッパー付き袋や密閉容器に入れる
  • 乾燥剤を一緒に入れる

このひと手間だけで、発芽不良のリスクを大きく減らすことができます。

古い種はまけない?

品種や保存状態によっては使える場合もありますが、発芽率はどうしても下がりやすくなります。

花では、アスターのような「短命種子」もあり、1年で発芽率が大きく落ちるものもあります。一方で、数年保存しても発芽する「長命種子」もあります。

種の袋に記載の有効期限だけで判断せず、「〇〇(植物名) 種 寿命」などで調べてみるのもおすすめです。

古い種を使う場合は、

  • 発芽に時間がかかる
  • 芽がそろわない

といったことを想定し、少し多めにまくと安心です。

種まきに使う土と容器の選び方

なぜ「種まき用土」がすすめられるの?

どんな土でも、種をまけば育つ…というわけではありません。
土選びを間違えると、発芽しなかったり、芽が出ても育ちにくくなります。

種まきには、種まき専用培土や育苗培土を使うのがおすすめです。

  • 病原菌が少ない
  • 水はけと保水性のバランスがよい

といった特徴があり、発芽しやすい環境を作りやすくなります。

園芸培養土や花壇の土は、肥料が入っていたり粒子が大きかったりするため、種まきにはあまり向きません。

覆土には、種まき用培土のほか、排水性と保水性に優れたバーミキュライトもおすすめです。

花の種まき準備

容器は何を使えばいい?

花の種まき準備

種まき用のトレイやポットがあれば理想的ですが、底に穴があいていれば、プラスチック容器などでも代用できます。

大切なのは、

✔ 水がしっかり抜けること
✔ 清潔な状態で使うこと

使い回しの容器は、事前に洗っておくと安心です。繰り返し使う場合は、やわらかいポットより硬質プラスチック製のポリポットがおすすめです。

また、ポットを並べられる容器(トレー)があると、移動もしやすく、底面給水(鉢の上からでなく、鉢の底から水を吸い上げさせる水やりの方法で、種が安定して発芽・生育しやすい)もできて便利です。

花の種まき準備

種をまく前に整えたい環境(温度・置き場所)

2月は「室内管理」が基本

2月の種まきは、室内管理が基本になります。

  • 日中は明るい場所
  • 夜は冷えすぎない場所

この2点を意識して置き場所を決めましょう。

寒い時期は、苗カバーや発泡スチロールなどを使って保温すると、日中20℃前後まで温度を確保しやすくなります。ただし、発泡スチロールを使う場合は、光不足にならないよう注意が必要です。

花の種まき準備

暖かければいい、わけではない

暖房の効いた部屋に置きっぱなしにすると、芽が出たあとに徒長(ヒョロヒョロに伸びる)しやすくなります。

発芽後を見据えて、明るく、温度が安定する場所を準備しておくのが理想です。

まとめ|準備ができたら、次はいよいよ種まきへ

種まきというと、まき方や土に目が向きがちですが、種の状態や保管環境も、発芽を左右する大切なポイントです。

  • 種の袋の表示をよく確認する
  • 清潔な土・容器・道具を用意する
  • 発芽を意識した環境を整える

この3つを意識するだけで、種まきの成功率はぐっと高まりますよ。