
冬の水やりは必要?不要?

寒い季節になると、屋外のガーデニングは少しお休みモードになりがちですよね。でも実は、植物たちは冬の間もちゃんと生きています。
気温が下がり成長が緩慢になりますが、水分がまったくない状態が続くと、根が傷んだり葉がしおれたりしてしまうことも。
今回は、そんな「冬の水やり」について、地域や環境に合わせたコツをご紹介します!
【結論】植物は真冬でも水やりが必要!
夏に比べると気温が低く、湿度も高いため、冬は水やりの回数が少なくて済みます。
ただし、冬に晴れた日が続く雪がほとんど降らない地域では、土が乾いて植物も水を欲しがっています。
・雪が(2~3日に一度程度)頻繁に降る地域 → 基本的に水やり不要
・雪が少ない・晴天が続く地域 → 土の乾き具合を見て水やりを
雪の下で過ごしている植物は、雪解け水で自然に水分を得ていますが、乾いた寒風にさらされている植物は意外と乾燥しています。冬でも「水やりゼロ」にはしないようにしましょう。
地域によって異なる水やりの回数
北海道のように地面が雪の下に隠れてしまう地域では、水やりの心配はほとんどありません。
一方、関東・四国・九州など、雪がほとんど降らない地域では要注意!
冬でも風が強く乾燥する日が多く、土の表面からどんどん水分が抜けていきます。「寒いから大丈夫」と思っていると、実は根が乾いてダメージを受けていることも。
水やりのポイント<鉢植え・地植え別>
地植えの場合
地植えでは、根がしっかり張っていれば多少表面が乾いても問題ありません。
ただし注意したいのは、冬に植え付けたばかりの植物。
寒くても乾燥した日が続くと、根と土がなじまず根付きが悪くなることがあります。
見た目には「寒さで止まっているだけ」に見えても、実は水不足というケースも。
・冬に地植えした植物は、根が張るまで定期的に水やりをチェック
・根が十分に伸びるまで、水切れを防ぐことが大切
鉢植えの場合
鉢植えは、環境によって水やり頻度が大きく変わります。
以下の2点を目安に判断しましょう。
① 土の乾き具合をチェック
表面が乾いていて、鉢を持つと軽く感じるようなら水やりのサイン。
小さな鉢は持ち上げて軽さを確認できますが、大きな鉢の場合は片側を少し持ち上げて重さを比べると◎。

水やりをした直後の「重い感覚」を覚えておくと、次回の判断がしやすくなります。
② 水やりのタイミング
冬は朝晩の冷え込みで霜が降りることが多いため、朝早い時間の水やりは避けましょう。
特に氷点下の日に水をあげると、凍結して植物が弱ることもあります。
午前10時ごろ、霜がとけてからたっぷりと。
室内で管理している場合は、気温が高いので朝一でもOKです。
ただし、完全に乾いてしまうと根が傷み、春以降の成長に影響するため注意しましょう。
お住まいの地域や天候を見ながら、柔軟に対応することが大切です。
YouTubeチャンネル「花農家ゆうきの園芸ガーデニングチャンネル」でも詳しくご紹介しています。動画もチェックして、冬の水やり上手になりましょう!
まとめ:冬でも“乾かしすぎ”に注意!
- 冬でも、晴天が続く日は水やりが必要です。
- 地植えは根付き前の乾燥に注意。
- 鉢植えは「軽さ」と「時間帯」で水やりの判断をしましょう。
- 冷え込む早朝を避け、午前10時ごろの水やりがおすすめ。
