ブラウンシアの育て方・基本情報・まとめ

ブラウンシアの育て方

ブラウンシアとは

ブラウンシアの育て方

ブラウンシアは、別名「碧魚連(ヘキギョレン)」という名前でも流通している南アフリカ原産の小型の多肉植物です。ぷっくりとした肉厚の葉を対生させ、コンパクトにまとまりながら広がる姿がかわいらしく、群生させるとまるで小さな草原のような雰囲気を楽しめます。開花期には、マーガレットやデイジーに似た形のピンク色の花を咲かせるのも魅力です。

ブラウンシアは、年間を通して日当たりと風通しのよい場所を好み、丈夫で育てやすいタイプ。特に春と秋の穏やかな気候でよく成長します。高温多湿にはやや弱いため、真夏は直射日光を避けて半日陰に置くと安心です。また、冬は比較的寒さに強いと言われますが、霜や氷点下が続く地域では屋内へ取り込み、乾燥気味に管理しましょう。

植え付ける土は水はけの良い多肉植物用培養土が向いています。根が細いので過湿にすると根腐れの原因になるため、水やりは土がしっかり乾いてから。特に成長が緩やかになる夏と冬は回数を減らして管理してください。枝が伸びて乱れた場合は、軽く切り戻しをすることで形を整えられます。

楽しみ方としては、小鉢に植えてテーブル周りで眺めたり、ほふくする性質を活かして寄せ植えにしたりして楽しむことも。淡い花色と丸みのある葉が他の多肉とよく馴染むため、コレクションのひとつに取り入れるとぐっと華やかになります。

育てやすさと可愛らしさを兼ね備えたブラウンシア。手に入れたらぜひじっくり観察しながら育ててみてくださいね。

ガーデンパーティでは、可愛らしいブラウンシアを取り扱っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

ブラウンシアの基本情報

名前ブラウンシア
学名Braunsia maximiliani
科・属名ハマミズナ科(またはツルナ科) / ブラウンシア属
英名Braunsia
分類多肉植物
生育タイプ春秋型
開花時期
お勧め植え付け時期10月~11月
原産地南アフリカ
耐暑性普通(高温多湿に注意)
耐寒性やや強い

ブラウンシアの栽培カレンダー

ブラウンシアの栽培カレンダー

ブラウンシアの基本的な育て方

植え付け

秋の穏やかな時期が適期です。水はけのよい多肉植物用培養土に、軽石やパーライトを混ぜて通気性を高めます。植え付け後はすぐに水やりをせず、10日ほど経ってから水を与えます。根が細く過湿に弱いため、鉢植えでの管理が安心です。

植え替え

生育が進み鉢がいっぱいになってきたら、1~2年に1回程度を目安に秋に植え替えます。古い土を軽く落とし、傷んだ根を整理します。植え付け後は数日してから水やりを開始します。乾燥気味に管理すると根腐れ防止に効果的です。

日当たり・置き場所

日光を好み、明るい場所で締まった株に育ちます。屋外管理が理想ですが、真夏の強い直射日光は葉焼けの原因になるため、半日陰に移動させましょう。風通しを保つことがポイントです。

水やり

乾燥には強い一方、蒸れや過湿を嫌います。春と秋は土がしっかり乾いてからたっぷりと。夏と冬は、月1~2回の軽い水やりに控えます。

肥料

ほとんど必要としません。生育期に薄めた液肥を月1回程度で十分。肥料の与えすぎは徒長の原因になります。

病害虫

蒸れやすい環境だと根腐れを起こしやすいので注意します。害虫ではカイガラムシが付くことがあるため、定期的に観察して早めに対処しましょう。

切り戻し

枝が伸びて乱れてきたら、春から秋に軽く切り戻して形を整えます。伸びすぎた茎の先端や枯れた葉を取り除きましょう。切り戻した部分は挿し木にして増やすことができます。

夏越し

直射日光の当たらない、明るい日陰や遮光した場所で管理するのがおすすめです。水やりは月1回程度に抑えるか、土が乾いてから与えるようにします。雨ざらしは避けてください。

冬越し

比較的寒さに強い種類ですが、霜に当てないように注意します。霜が降りる地域では室内に取り込みます。乾燥気味に管理し、日照不足にならないように注意しましょう。

増やし方

挿し木で増やせます。

挿し木

生育期の春か秋に、健康な茎を10cm程度の長さにカットし、切り口を1~2日ほど乾かし、水はけのよい用土に挿します。根が出るまで明るい日陰で管理し、土が乾燥しすぎないように注意しながら、乾いたら水を与えます。根が出たら徐々に明るい場所に移動させます。

ブラウンシアの豆知識

どんな花が咲きますか?
春に細い花びらを持つ可憐な花を咲かせます。日当たりが良いほど花つきがアップします。

葉の色が変化する?
光量が多いと葉先がほんのり色づき、ひき締まって見えます。環境による姿の変化も楽しめる植物です。

寄せ植えでも使える?
同じ生育型のエケベリアやクラッスラ、セダムなどと寄せ植えができます。ほふくする性質がありますので、鉢の手前に植えるとよいでしょう。

まとめ

  • 日当たりと風通しの良い環境で育てましょう。
  • 水やりは土が乾いてから、控えめが基本です。
  • 高温多湿と霜には注意し、季節に応じて環境を調整しましょう。