アロエの育て方・基本情報・まとめ

アロエの育て方

アロエとは

アロエの育て方

鋭く肉厚な葉が特徴的な「アロエ」は、古くから薬草として親しまれてきた多肉植物です。ススキノキ科アロエ属に分類され、アフリカ南部やアラビア半島の乾燥地帯が原産。世界中に数百種類以上が知られており、観賞用から実用向けまで、さまざまな品種があります。

代表的な品種には、ゼリー状の葉肉が肌にやさしいとされる「アロエベラ」や、白い斑点模様が美しい「アロエ・ブリザード」、放射状に葉を広げる「アロエ・アリスタータ」などがあり、それぞれに個性的な魅力があります。草丈は種類によって異なり、ロゼット状(植物の葉が地面に沿って放射状に広がった状態)に広がる葉が特徴です。

アロエは春から夏にかけて筒状の花を咲かせることがあり、オレンジや赤、黄色など、彩りも豊か。乾燥に非常に強く、基本的に水やりは控えめでOK。明るく風通しの良い場所を好むため、室内でも育てやすく、日当たりのよい窓辺やベランダが最適です。寒さにはやや弱いため、冬は室内での管理をおすすめします。

丈夫で手がかからず、さらに見た目のインパクトも抜群。実用性も兼ね備えたアロエは、初心者の方にもぴったりな植物です。お気に入りの品種を見つけて、グリーンライフを楽しんでみてください。

ガーデンパーティではアロエを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

アロエの基本情報 

名前アロエ
学名Aloe
科・属名ススキノキ科 / アロエ属
英名Aloe
分類多肉植物
生育タイプ夏型
開花時期12月~2月(種類による)
お勧め植え付け時期3月~9月
原産地アフリカ、アラビア半島、ソコトラ島、マダガスカル、マスカレン諸島
耐暑性強い~やや弱い (種類による)
耐寒性普通~やや弱い (種類による)

アロエの栽培カレンダー

アロエの栽培カレンダー

アロエの基本的な育て方

植え付け

気候が温暖な3月から9月頃までが植え付けの適期ですが、春に植え付けると根がしっかり張ります。水はけのよい多肉植物用の土を使い、鉢底には軽石を入れて排水性を高めましょう。鉢植えで育てるのが一般的ですが、強い霜が降りないような温暖な地域で水はけがよいところであれば庭植えも可能です。耐暑性はありますが、湿気に弱いため梅雨時期の過湿や蒸れに注意が必要です。

植え替え

アロエは生長が比較的早いため、株の生育が遅くなってきたら植え替えましょう。植え替え時期は5月から9月の生育期間中であればいつでも可能です。古い土を軽く落とし、傷んだ根や黒ずんだ部分は取り除いてから新しい用土に植え替えましょう。

日当たり・置き場所

日光を好み、日当たりと風通しの良い場所でよく育ちます。室内で育てる場合は南向きの窓辺など明るい場所に置きましょう。強い直射日光で葉焼けすることもあるため、夏場は午前中のみ日が当たる場所や遮光をするのがおすすめです。

水やり

乾燥に強く、水の与えすぎは根腐れの原因になります。土が完全に乾いてからたっぷりと与えましょう。春と秋の成長期はやや多めに、夏は涼しい時間帯に行い、冬は休眠期に入るため月1〜2回程度で十分です。

肥料

基本的にはあまり必要としませんが、生育期の春から秋にかけて緩効性肥料または液体肥料を少量与えると元気に育ちます。肥料の与えすぎは葉が徒長したり、根を傷めたりする原因になるので注意しましょう。

病害虫

アブラムシやカイガラムシが発生することがあります。葉に異常が見られた場合は早めに取り除き、殺虫剤や濡れた布で対処します。また、過湿によって根腐れが起きることがあるため、水はけと風通しを重視しましょう。

切り戻し

大きくなりすぎたり、形が乱れてきたりしたら春に切り戻しを行いましょう。切り口はしっかり乾かしてから管理することで、病気を防げます。切った葉は再利用できる品種もあるため、有効活用してみてください。

夏越し

アロエは暑さに強いですが、高温多湿には弱いため風通しの良い半日陰に置き、水やりは控えめにします。蒸れによる根腐れや病気を防ぐためにも、鉢の周囲の通気を確保しましょう。

冬越し

寒さにやや弱く、10℃以下になると生育が鈍くなります。耐寒温度は5℃程度ですので、冬でも霜が降りない温暖な地域を除き、室内に取り込むのが安心です。室内でも日当たりのよい場所で育て、水やりは月1〜2回程度に抑えましょう。

増やし方

アロエは株分けや葉挿しで増やすことができますが、株分けの方が比較的簡単です。

株分け

大株になると根元に子株が出てくるため、それを春または秋に丁寧に分けて植え替えます。新しい鉢に植える際は、数日間乾燥させてから水やりを始めましょう。

葉挿し

一部のアロエは葉を切り取って乾かし、土に挿すことで発根することがありますが、品種によって成功率が異なります。健康で太いアロエの葉を選んで根元から切り取り、切りとった葉の切り口が乾燥するよう2~3日ぐらい日陰で管理します。その後、乾燥した葉を多肉植物用の土に挿し、水やりを控えめにしながら管理します。

アロエの豆知識

・アロエは別名何と呼ばれていますか?
アロエは「医者いらず」とも呼ばれ、古くから家庭の常備植物として親しまれてきました。やけどや切り傷、日焼け後の肌ケアに使われることが多く、その薬効の高さからこの別名が付いたとされています。

・アロエとキダチアロエの違いは何ですか?
キダチアロエはアロエ属の一種で、日本で広く栽培されています。葉が細長く木のように伸びるのが特徴で、薬用として利用されることが多い品種です。一方、アロエベラは葉が厚くゼリー質が多いため、化粧品や食品用に適しているとされています。

・アロエは冬に枯れますか?
アロエは寒さにやや弱く、霜や0℃以下の気温が続くと枯れることがあります。特に鉢植えの場合は、冬は室内の日当たりの良い場所に移動し、乾燥気味に管理することで寒さから守れます。適切に対策すれば冬越しも可能です。

まとめ

  • 日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
  • 土がしっかり乾いてから水を与えるようにしましょう。
  • 冬は室内に取り込むなどして、寒さ対策を忘れずに行いましょう。