アエオニウムの育て方・基本情報・まとめ

アエオニウムの育て方

アエオニウムとは

アエオニウムの育て方

黒紫や緑のロゼット状の葉が美しい「アエオニウム」は、独特な存在感でお庭やベランダを彩る多肉植物です。ベンケイソウ科に属し、カナリア諸島を中心とした地中海沿岸が原産。品種によって葉色や姿が異なり、見ているだけで癒されます。草丈は品種によって20cmほどから1mを超えるものまでさまざま。春〜初夏には黄色や白の小花が咲くこともあり花姿も楽しめます。

日当たりの良い場所を好み、風通しのよい環境が理想的。暑さには強いですが、寒さにはやや弱いため、冬は室内管理がおすすめです。鉢植えでの栽培が適しており、管理しやすく初心者にもぴったり。乾燥に強い反面、過湿を嫌うため、水やりは土がしっかり乾いてからがお約束です。

代表的な品種には、黒い葉が特徴的な「黒法師」、緑と黄色の縁取りが美しい「サンバースト」、葉の縁が赤くなる「夕映え」などがあります。種類によって雰囲気ががらりと変わるため、いろいろな品種をコレクションして楽しむのもおすすめです。

ガーデンパーティではアエオニウムを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

アエオニウムの基本情報

名前アエオニウム
学名Aeonium
科・属名ベンケイソウ科アエオニウム属
英名Aeonium
分類多肉植物
開花時期春から夏(※花は小さくて特に目立つものではないことがあるが、複数の種類が存在し、開花のタイミングも異なる)
生育タイプ冬型
お勧め植え付け時期春から夏
原産地マカロネシア地域や北アフリカなど
耐暑性やや強い(極端な暑さにさらされると葉が焼ける可能性がある)
耐寒性やや強い(寒冷地域で冬季に霜が降りる場合は、霜から守る対策が必要)

アエオニウムの栽培カレンダー

アエオニウムの栽培カレンダー

アエオニウムの基本的な育て方

植え付け 

基本的に鉢植えで育てるのがおすすめです。水はけの良い多肉植物用の土を使い、春または秋に、鉢底に軽石を敷き植えつけましょう。

植え替え

根詰まりや土の劣化を防ぐため、2〜3年に一度、春または秋に植え替えましょう。古い土を落として、根を整理し、新しい清潔な土に植えます。      

日当たり・置き場所 

日当たりと風通しの良い場所を好みます。特に春〜秋は屋外の日なたが理想的。夏の直射日光は避け、冬は霜の当たらない室内へ移動しましょう。

水やり      

生育期の春と秋は土がしっかり乾いてからたっぷり与え、乾燥気味に育てるようにし、過湿に注意しましょう。6月から9月頃は休眠期に入りますので、月に1~2回葉水を与える以外は断水し乾燥させます。冬も水やりは控えめにします。

肥料          

春と秋の生育期に緩効性肥料を少量与える程度で十分です。肥料の与えすぎは徒長の原因になるため控えめがポイントです。

病害虫

風通しが悪いとカイガラムシやアブラムシが発生しやすくなります。見つけたら早めに駆除し、株元の蒸れや過湿を避けて管理しましょう。

切り戻し

株が間延びしてしまったときは、春や秋に切り戻すとコンパクトに保てます。茎が長く伸びすぎたら、株の形を整えることも兼ねて好きな位置で切り戻すと、切り口から新芽が出てきます。切った茎は挿し木として増やすことも可能です。

夏越し

夏の強い直射日光は葉焼けの原因になりますので、風通しのよい半日陰に鉢を移動しましょう。多湿を避け、水やりは控えめにし、蒸れに注意してください。

冬越し

寒さに弱いため、冬は室内の明るい場所に移動させましょう。気温が5℃以下になる場合は特に注意し、水やりも控えめにします。

増やし方          

アエオニウムは、挿し木・株分けで増やすことができます。また成功率は低いですが葉挿しで増やすこともできます。

挿し木

茎を切って乾かし、土に挿すと簡単に発根します。生育期の秋から春にかけて、茎の先端を10cm程度に切って、2~3日程度乾燥させた後、多肉植物用の用土に挿します。水やりを控えて風通しの良い場所で管理すると、2~3週間程度で発根します。

株分け

植え替えの際に行うのがおすすめです。群生する品種は株元から分けて植え直します。

葉挿し

成功率は低めですが、健康な葉を使って挑戦することもできます。元気な葉を根元から切り取り、乾いた土に葉の付け根部分を挿すと、新しい芽や根が出てくることがあります。

アエオニウムの豆知識

・アエオニウムの花言葉は?

アエオニウムの花言葉は「永遠」「いい予感」などです。これは多肉植物ならではの生命力や、美しい姿を長く保つ性質に由来しています。ロゼット状の葉が美しく整い、見た目にも縁起が良いため、贈り物にもおすすめです。

・アエオニウムの葉が落ちるのは?

葉が落ちる原因は、過湿や日照不足などがあります。特に夏の高温時や冬の寒い時期には、下葉を落としてエネルギーを節約しようとすることがあります。心配な場合は、水やりや置き場所を見直してみましょう。

・冬の管理はどうしたらいい?

アエオニウムは寒さに弱く、5℃以下になると傷む恐れがあります。冬は室内の明るく暖かい場所に移し、水やりも控えめにしましょう。暖房の風が直接当たらないように注意し、風通しを保つよう心がけてください。

まとめ

  • 風通しと日当たりの良い環境で育てましょう。
  • 水やりは乾いてから行い、過湿に注意しましょう。
  • 冬は室内に取り込んで、霜や寒さから守りましょう。