エキナセアの育て方・基本情報・まとめ

エキナセアの育て方

エキナセアとは

エキナセアの育て方

エキナセアは、初夏から秋まで開花し続ける北アメリカが原産のキク科の多年草です。花の中心部がぷっくり盛り上がり、花弁が下に垂れ下がるように広がって咲きます。花の開花期間が長く、夏の暑さに強い宿根草として、庭や花壇、寄せ植えなどに使われ、ほとんど手がかからず育てやすい夏を代表する多年草のひとつです。

毎年のように新品種が作られ、草丈、花色などが多様で、草丈は低めのものから高性種まであり、花色は、ピンクや白、黄色、オレンジ、赤、緑、複色カラーなど様々です。

花弁が落ちた後の花の芯部分は球状になり長く残るため、立ち枯れた様子を庭の風景の一部分として鑑賞したり、ドライフラワーとして楽しんだりすることができます。

冬には地上部が枯れますが、寒さにも強く、地面が凍る地域を除いて、そのままにして大丈夫です。地面が凍る地域では、腐葉土やもみがらなどを敷いて、凍結防止をするとよいでしょう。

エキナセアはハーブとしても知られていますが、流通しているほとんどのエキナセアは観賞用としての園芸品種で、飲食には向かないので注意が必要です。

エキナセアの苗を購入する際には、株の姿が良く、葉の色が鮮やかで元気な苗を選ぶようにしましょう。

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エキナセアの基本情報

名前エキナセア
学名Echinacea
科・属名キク科エキナセア属
英名Purple Coneflower
和名紫馬簾菊(むらさきばれんぎく)
分類多年草
開花時期6月~10月
お勧め植え付け時期3月~4月
販売時期4~9月
原産地北アメリカ
耐暑性やや強い
耐寒性やや弱い

エキナセアの栽培カレンダー

エキナセアの栽培カレンダー

エキナセアの基本的な育て方

植え付け

4~5月または10月頃に、水はけがよい土に苗を植え付けます。鉢植えは市販の草花用の培養土を使うと手軽です。品種によって草丈が違いますので、植える場所や鉢のサイズなどは、適した場所を選ぶようにしましょう。

複数をまとめて植える際は、株と株の間を20cm程度あけて植えるようにしましょう。株間が狭くなると、風通しが悪くなって蒸れやすくなります。エキナセアは年々大きく成長しますので、株と株の間は広くとるようにしましょう。

植え替え

エキナセアは根詰まりしやすいため、鉢植えのエキナセアは、1~2年に一回、一回り大きな鉢に植え替えるか株分けをしましょう。植え替え時期は、4~5月または10月頃が適期です。根鉢を軽くほぐして古い土を落とし、新しい土に植え替えてあげましょう。

日当たり・置き場所

日当たりと水はけが良い場所で育てましょう。日当たりがよくないと開花しにくくなりますし、水はけがよくない場所では梅雨の長雨の時期などに根腐れを起こしやすくなります。エキナセアは、乾燥気味に育てた方がよく生育します。

水やり

庭植えでは、降雨に任せます。雨が降らない日が何日も続いて、極端に乾燥している時は水を与えるようにしてください。鉢植えでは、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えるようにしましょう。茎が伸びて蕾が見えるころから開花までは、極端に乾かさないように気をつけましょう。冬の間は水やりを控えましょう。

肥料

5月から6月と10月ごろに月1~2回、化成肥料の置き肥を行うか、または月4~5回、液体肥料を施します。ただし、肥料を与えすぎると株が弱ったり、花姿が乱れたりしてしまいますので、与えすぎには注意が必要です。庭植えの場合、肥えた土であれば、特に与えなくても毎年開花します。

病害虫

比較的病害虫の被害は少ないですが、灰色かび病、白絹病などが出ることがありますので、水はけと風通しをよくして予防しましょう。灰色カビ病にかかると淡い褐色の斑点が生じ、灰色のカビが株全体を覆ってしまいます。気づいたら、その部分を速やかに除去するようにしてください。

また、地際の茎にフキノメイガの幼虫が入ることがあります。見つけたら早めに防除しましょう。

切り戻し

終わった花茎は株元で切り戻しをするとよいです。花後に花の部分を切り戻すことで、株を弱らせたり病気にかかったりすることを防げます。また、種を作るために栄養が使われず、株元の栄養や体力を温存でき、次々と新しい花を咲かせ、花を長く楽しむことにつながります。

夏越し

あまりにも猛暑が続くと、花が休みがちになることがありますが、涼しくなると花が復活し10月いっぱいくらいまで開花します。

冬越し

冬前になったら枯れた地上部を刈り取り、地際で切り詰めましょう。

冬には地上部が枯れてしまいますが、根は生きています。寒さにも強く、地面が凍る地域を除いて、そのまま屋外で冬越しができます。地面が凍る地域では、腐葉土やもみがらなどを敷いて凍結防止をしたり、鉢植えであれば室内に取り込んだりして防寒するとよいでしょう。

増やし方

種まきや株分けで増やすことができます。

株分け

エキナセアの株分けは3~4月頃もしくは9~10月頃が適期です。

芽が混んできたり生育が衰えてきたら、株分けや植え替えをしましょう。大きい株を選び、スコップを使って根元から株を掘り上げ、手やナイフなどで株を2~3つに分けます。株分けした株を希望の場所に植えつけたあとは、水をたっぷりと与えましょう。小さな株を株分けすると植え付け後、根付かずに枯れてしまうことがあります。

種まき

エキナセアはこぼれ種からでも増えますが、種まき時期は3~4月もしくは9~10月頃が適期です。

種は育苗箱などの浅めの容器に赤玉土(小粒)を入れて種をまき、土が乾かないように水やりをすると、2週間ほどで発芽します。秋蒔きにした場合、苗がある程度大きくなるぐらいまで成長させて、冬を越せるようにしましょう。

育て方のポイントまとめ

  • 日当たりがよく水はけがよいところで育てるようにしましょう。
  • 毎年大きく成長するため植え付けスペースは広めにとるようにし、鉢植えで育てる場合は1~2年に一度植え替えをしましょう。
  • 庭植えで育てる場合は、水やりはほぼ不要です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり与えるようにしましょう。