パンジー、ビオラの育て方・基本情報・まとめ

パンジー・ビオラの育て方

パンジー、ビオラとは

パンジー・ビオラの育て方

パンジー、ビオラは、秋から春にかけて長い期間楽しめるスミレ科の1年草の花で、花壇や鉢植え、寄せ植えやハンギングなど、幅広く使われている人気の花です。主にヨーロッパで自生する野生種から育種され、大輪のものをパンジーと呼び、小輪のものをビオラと呼んで区別していましたが、近年では、園芸品種が多数登場し、区別ができにくくなっています。

暑さには弱く、気温が高くなってくる晩春に咲き終わることが多いです。

花色も白や赤、ピンク、オレンジや黄色、ブルーなど花色も豊富で、1色だけのものから、複数の色が入ったものなどバリエーションが豊富です。草丈も30cm程度までにおさまり、ガーデニングを始める方にとっても育てやすい花です。

園芸店では秋の9月頃から苗が出回るようになりますが、気温が高い時期に購入して育てても徒長(茎や枝がひょろひょろと間延びしてしまう)したり、蒸れたりしますので、10月後半ぐらいからの購入・栽培がおすすめです。

ガーデンパーティのオリジナル品種、ジョリーアンジュとジョリージョリについてはこちらの動画でご紹介をしていますので、よろしければご視聴ください。

ガーデンパーティではオリジナル品種も含め、パンジー、ビオラの苗を取り扱っていますので、植えてみたいなと思われた方はこちらのページもご覧ください。

パンジー、ビオラの基本情報

名前パンジー、ビオラ
学名Viola × wittrockiana
科・属名スミレ科/スミレ属
英名Pansy、Viola
和名パンジー、ビオラ
分類一年草
開花時期10月~5月下旬
お勧め植え付け時期10月下旬~11月下旬
販売時期9月~3月上旬
原産地ヨーロッパ
耐暑性非常に弱い
耐寒性強い

パンジー、ビオラの栽培カレンダー

パンジー・ビオラの栽培カレンダー

パンジー、ビオラの基本的な育て方

植え付け

10月以降に、水はけと水もちのよい土に植え付けるようにします。硬い土のところは、腐葉土やたい肥などをすき込んでおくとよいでしょう。根がびっしりと回っているものは、少しほぐして植え付けるようにします。鉢植えであれば、市販の培養土を使うのが手軽でよいでしょう。複数植え付ける場合、地植えであれば20cm程度、鉢植えであれば10cm程度間隔をあけて植え付けます。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所で育てるようにします。暖かくなってくると徒長しやすくなります。

水やり

土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。鉢植えは表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るぐらいたっぷり水をやるようにします。水やりは午前中に行うようにしましょう。

肥料

植え付けの際に、緩効性肥料を元肥として施し、暖かくなり花が次々と咲いてきたら、月に1度、固形肥料を与えるようにします。冬の花が少ない時期は肥料を控えるようにします。

病気と害虫 

灰色のカビが生じる灰色かび病や、秋に赤褐色の斑点が葉にでき葉が落ちてしまう斑点病が発生することがあります。灰色かび病や斑点病を見つけたら、すぐにその箇所を取り除き、効果のある薬剤を散布するとよいでしょう。いずれも風通しを良くし、枯れた花や葉をこまめに摘み取り、水やりの際に泥はねしないように気を付けるなどをすれば予防になります。

アブラムシやヨトウムシがつくことがあります。見つけたら早めに駆除しましょう。

花がら摘み

長期間咲き続けますので、花が咲き終わったら、こまめに摘み取るようにしましょう。花がらをそのままにしておくと、種をつくるために栄養が必要となり、株が弱ってしまうことになります。

切り戻し

気温が15℃を超えるようになると、茎が徒長するようになります。暖かくなってくると徒長しやすくなりますので、株の形が乱れてきたら、伸びた茎を切り戻します。節の少し上で切るようにすると、次のつぼみが育ちやすくなります。茎が多く込み合っている場合も、茎をすかして風通しをよくすると長く花を楽しめます。

夏越し

暑さに弱く夏を迎えるまでに枯れてしまうことがほとんどですので、夏越しは難しいです。鉢植えのビオラは、涼しい場所で管理ができれば、まれに夏越しできることもあるようです。

冬越し

パンジーやビオラは、-10度ぐらいまで耐寒性があります。雪に埋もれたり、寒風に当たって傷んだりしても春になれば復活します。真冬でも花を楽しみたい場合は、鉢植えにして、雪が積もらない場所に置くとよいでしょう。

増やし方

パンジー、ビオラは種まきで増やすことができます。発芽適温が18℃から20℃ぐらいの間ですので秋の8月から9月ぐらいに種まきします。秋から咲かせたい場合は気温が下がる8月中旬以降に冷房の効いた室内で発芽させるようにします。前年に花後採取した種の場合、親と同じ花が咲かないことがあります。

種まきについてはこちらの動画でもご紹介しています。

育て方のポイントまとめ

  • 日当たりのよい場所で育てましょう。
  • 種を採る場合を除き、花が咲き終わったらこまめに花がらを摘むようにしましょう。
  • 暖かい時期の開花期間中は、肥料を定期的に施すようにすると花付きがよくなります。