アガスターシェの育て方・基本情報・まとめ

アガスターシェ

アガスターシェとは

アガスターシェ

アガスターシェはシソ科の植物で、ハーブの1種でもあります。初夏から秋にかけて、小さな穂状の花をたくさん咲かせます。多くは多年草ですが、一年草として扱われることもあります。

花色は紫、赤、オレンジ、黄色など豊富で、草丈も20cm程度のものから1mぐらいにまで成長するものまで幅広くあり、洋風や自然風の庭の花壇や寄せ植えに使うと見栄えがするでしょう。鉢植えであれば、一株だけで植えたり、ほかの植物との寄せ植えに使ったりすることも可能です。黄金色の葉やブロンズ系の色の葉などの品種は、花のない時期でもカラーリーフとして楽しむこともできます。

また蝶や蜜蜂が好んでやってくる蜜源植物としてバタフライガーデンにもよく植えられていますので、庭に蝶や蜜蜂を呼びたい方におすすめです。暑さや寒さにも強く、植えっぱなしでも毎年咲きます。花期も長く、丈夫で育てやすいため、ガーデニング初心者の方にも育てやすいでしょう。

アガスターシェは、葉をこするとすっきりとした香りがするものが多く、ポプリやドライフラワーなどにして楽しむこともできます。

アガスターシェの仲間には、日本や東アジアに自生しているカワミドリ、北米が原産のアニスヒソップやアウランティアカなどの品種があります。一般的にお店でよく見かけるアガスターシェはアウランティアカの改良品種が多いようです。苗の選び方としては、株元まできれいな葉がついておりつぼみが多くついている苗を選ぶとよいでしょう。

ガーデンパーティでもアガスターシェの苗を取り扱っていますので、植えてみたいなと思われた方はこちらのページもご覧ください。

アガスターシェの基本情報

名前アガスターシェ
学名Agastache
科・属名シソ科/カワミドリ属
英名Anise hyssop, Giant hyssop
和名アニスヒソップ、カワミドリ、アガスタケ
分類多年草(宿根草)
開花時期5月~10月
お勧め植え付け時期4月~5月、9月~10月
原産地北アメリカ~中央アメリカ
耐暑性強い
耐寒性強い

アガスターシェの栽培カレンダー

アガスターシェの栽培カレンダー

アガスターシェの基本的な育て方

植え付け

春と秋の時期に水はけと水もちの良い土に植え付けしましょう。鉢植えで育てる場合は、市販の培養土やハーブ用の土を使うのが手軽です。複数植える場合は、株と株の間を20cm程度あけるとよいでしょう。

植え替え

鉢植えで育てているものは、年に1度、一回り大きめの鉢に植え替えるようにしましょう。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しのよい場所が適しています。半日陰ぐらいでも栽培できますが、日陰になってしまうと花つきが悪くなります。

水やり

地植えの場合、根付くまではしっかり水やりを行い、根付いてからは極端に乾燥が続く場合を除き、特に水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷり水やりをしましょう。

肥料

鉢植えの場合、植え付け時に元肥を与え、開花中は1か月に1度、緩効性化成肥料または液肥を与えるとよいでしょう。

地植えの場合、土が肥沃であれば肥料を与えなくても毎年開花します。花付きがあまりよくない場合は、春か秋に緩効性肥料や固形の油粕などを与えるとよいでしょう。

病気と害虫

あまりみられません。

花がら摘み

花がら摘みの必要は特にありませんが、花が一段落し咲き終わったら、花茎を切り取るようにしましょう。こまめに花茎を剪定することで花芽が増えます。

切り戻し

春に植えた苗は、梅雨に入ったら株を全体的に切り戻します。初夏に数回摘芯をすると、花付きがよくなります。花茎が伸びすぎていたら、10月に入るまでに株全体を切り戻しします。

梅雨越し・夏越し

梅雨のジメジメした環境が苦手なため、蒸れないよう風通しよく管理します。一通り、花が咲き終わった梅雨頃に切り戻しを行うとよいでしょう。

冬越し

秋になり花が咲き終わった頃に株元で切り詰めましょう。冬には葉がほぼなくなってしまいますが、春になればまた芽吹くようになります。品種によっては耐寒性が弱いものもあり、地植えでの冬越しが難しいものもあります。

鉢植えで育てているものは、霜の当たらない場所で管理しましょう。地上部が枯れているように見えても、根は生きています。完全に断水してしまうと枯れてしまいます。冬でも鉢の表面が乾いたら水やりを行いましょう。

増やし方

アガスターシェは、株分け、挿し木、種まきで増やすことができます。
多年草でも短命なタイプで、1年草として扱われることがありますので、更新用に新しい苗を作っておくのもよいでしょう。

株分けでの増やし方

春か秋に、水に湿らせた状態で、根と葉茎をつけた束を手でほぐして株を分けます。植え付けた後は、しっかり水を与えるようにしましょう。

挿し木での増やし方

晩春から夏に、新梢を7cm程度切り取ります。その際に切り口を斜めにして切りましょう。不要な下葉を取り除き水に30分程度浸しておきます。きれいな挿し木用の土に挿し、土が乾燥しないよう水やりをしながら日陰等で管理しましょう。

種まきでの増やし方

4月から5月の春先に種まき用の土を使いポットなどに種を播きます。本葉が3枚程度になったら植え付けたい場所へ植えるか、ポットに植え替えて本用が7枚程度になる頃まで育苗し植え替えます。

挿し木や挿し芽は人に譲らず自宅で楽しむようにしましょう。

挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。

育て方のポイントまとめ

  • 半日陰でも育ちますが、日当たりと風通しのよい場所で、育てましょう。
  • 花が咲き終わったら、こまめに花茎を切り戻しして、花芽を増やしましょう。
  • 鉢植えで育てているものは毎年植え替えを行いましょう。