アムソニアの育て方・基本情報・まとめ

アムソニアの育て方

アムソニアとは

アムソニアの育て方

アムソニアは、初夏に星形の淡いブルーの花を咲かせるキョウチクトウ科アムソニア属の多年草で、北アメリカ原産の植物です。群れ咲く小花はまるで青空を切り取ったかのように涼やかで、花壇や庭にやさしい彩りを添えてくれます。開花期は4月から5月頃。花後は細長い葉がすっきりと茂り、秋には黄金色に色づくなど、四季を通じて姿の変化を楽しめるのも魅力です。

アムソニアは丈夫で手がかからず、耐寒性も高いため日本の庭でも育てやすい植物です。日当たりと風通しの良い場所を好みますが、半日陰でも育ち、自然な雰囲気の植栽にぴったりです。水やりは地植えであれば根付けばほとんど不要です。肥料も控えめでよく、春先に緩効性肥料を与える程度で十分です。

草姿がナチュラルで、宿根草ボーダーやロックガーデンのアクセントとしても重宝します。花色の美しさはもちろん、年を経るごとに株が充実し、花・葉・紅葉と長い期間楽しませてくれるアムソニア。派手さはないものの、庭に静かな存在感と四季の移ろいを与えてくれる多年草として、多くのガーデナーに愛されています。

ガーデンパーティではアムソニアを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

アムソニアの基本情報 

名前アムソニア
学名Amsonia elliptica
科・属名キョウチクトウ科 / チョウジソウ属
英名Bluestar
和名丁子草(チョウジソウ)
分類多年草
開花時期4月~5月
お勧め植え付け時期3月~5月、9月~11月
原産地北アメリカ、東アジア
耐暑性強い
耐寒性強い

アムソニアの栽培カレンダー

アムソニアの栽培カレンダー

アムソニアの基本的な育て方

植え付け

植え付けの適期は春か秋です。水はけのよい土を好み、腐葉土や赤玉土を混ぜてやや肥沃な環境を整えるとよく育ちます。株は年々大きくなるため、地植えの場合は少し余裕をもってスペースを確保しましょう。

植え替え

鉢植えでは1~2年に一度、株が窮屈になってきたら植え替えを行います。春か秋に、新しい用土に植え付けます。地植えでは基本的に植え替えは不要です。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みますが、明るい半日陰でも育ちます。強い西日が当たる場所を避けると葉焼けの心配が少なくなります。庭の縁や宿根草ボーダーに植えると自然に馴染みます。

水やり

地植えの場合は根付くまではしっかり水やりを行います。根づいた後は降雨のみでほぼ大丈夫です。鉢植えでは土が乾いたらたっぷり与えましょう。冬は葉数が減ったり地上部がなくなったりすることがありますが根が残っていますので、乾いたら数日後に水を与えるようにしてください。

肥料

肥料は控えめでよく、地植えでは特に必要ありません。鉢植えでは春と秋に緩効性肥料を少量与える程度で十分です。肥料を控えめにすることで、株が間延びせず引き締まった姿に育ちます。

病害虫

病害虫の被害は少なく、丈夫な宿根草として知られています。風通しを良くしておくとより健やかに育ちます。

剪定(切り戻し)

基本的に剪定や切り戻しは不要ですが、花後に株が乱れてきたら軽く切り戻すと姿が整います。枯れた茎や葉は取り除いておくと、株元に風が通りやすくなり病気予防にもなります。花後に株元から15cmぐらいのところで花茎を切り戻すと、翌年の新芽の成長が促されます。

夏越し

耐暑性はありますが、高温多湿が続くと株が弱りやすいため、風通しを確保するのがポイントです。地植えは直射日光が強い場所では遮光し、鉢植えは半日陰の場所へ移動させておくとよいでしょう。

冬越し

耐寒性が非常に高く、日本の寒冷地でも屋外で冬を越すことができます。冬は地上部が枯れますが、春になると新芽が芽吹くので心配はいりません。

増やし方

アムソニアは株分けや挿し木、種まきで増やすことができます。

株分け

春や秋に株を掘り上げ、根をいくつかに分けて植え直します。分けた株は新しい土に植え込み、水を与えてしっかり根付かせましょう。

挿し木

春に、茎を10cmほど切り取り、挿し穂を作ります。挿し穂は切り口を斜めにカットし、水に1~2時間ほど付けます。その後、挿し穂を挿し木用の土に挿し、根が張るまで半日陰で土が乾燥しないように水やりをしながら管理します。1か月ぐらいたって根が張ったら植え替えをします。

種まき

秋に採取した種をまき、春に芽が出るのを待ちます。発芽率は高くありませんが、気長に育てる楽しみがあります。用土は清潔な培養土を使い、乾燥しないよう管理すると成功しやすいです。

アムソニアの豆知識

アムソニアの別名は?
アムソニアの和名は「チョウジソウ(丁字草)」です。花の形が丁字(クローブ)のつぼみに似ていることから名付けられました。日本でも古くから山野に自生し、初夏を告げる野草として親しまれています。

花言葉は何ですか?
アムソニアの花言葉は「思い出」「静けさ」などです。やさしい青色の花が、懐かしさや心に残る情景を呼び起こすことから、このような意味が込められています。

耐暑性はありますか?
アムソニアは耐暑性もあり、夏の暑さにもよく耐え丈夫です。ただし、高温多湿の環境では蒸れやすくなるため、風通しの良い場所で育てることが元気に夏を越すポイントです。

まとめ

  • 地植えにする際は、株と株の間を広めにして植え付けましょう。
  • 強い西日を避け、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう
  • 剪定は基本的に必要ありませんが、株が乱れたときや花後に軽く切り戻すと、きれいな姿を保てます。