
春に向けて少しずつ整える庭仕事
日本は南北に長く、地域によって気温や気候に差があるため、寒さの厳しい地域や暖かい地域では、気温や植物の様子を見ながら、無理のない範囲で調整してください。
2月は一年の中でも寒さが厳しい時期ですが、日差しに少しずつ春の気配を感じられるようになります。
植物はまだ大きく動きませんが、春に向けた準備を始める大切なタイミングです。
無理に作業を進めるのではなく、「整える・備える」を意識して、できることから少しずつ取り組みましょう。
球根植物|水やりを「少しずつ再開」
チューリップやスイセン、ムスカリなどの春咲き球根は、2月頃から根の活動が活発になります。土の表面に緑の芽が見え始めるようになったら、水やりのサインです。
作業ポイント
- 土の表面が乾いたら水やりを再開
- 与えるのは午前中の暖かい時間帯に株元に与える
- 鉢植えは特に乾きやすいので注意
冬の間、雨や雪だけで管理していた場合も、芽が動き始めたら水切れさせないことが大切です。
※ただし、常に湿った状態は球根が傷む原因になるため、与えすぎには注意しましょう。

宿根草|枯れ葉の整理と株の状態チェック
冬越し中の宿根草は、地上部が枯れて見えるものも多い時期です。
行っておきたい作業
- 枯れた葉や傷んだ葉を根元から取り除く
- 風通しをよくして蒸れ・病気を予防
- 新芽の位置を確認する
完全に地上部が枯れるタイプ(エキナセアなど)は、新芽を傷つけないよう注意しながら整理します。
宿根草の株分け(寒冷地以外・耐寒性品種)
スズランやアスチルベ、宿根フロックスなど多くの宿根草は、2月中旬〜3月上旬頃に株分けが可能です。
親株を土から掘り起こしたら、根に付いた土を払い落とし、根を傷つけないように、2~4程度に手や刃物などを使って分けて、希望の場所へ植え付けます。
株分けの目安
- 株の中心が混み合っている
- 花つきが悪くなってきた
- 植え付けて数年経っている
無理に行う必要はありませんが、耐寒性があり、霜の心配が少ない地域では検討できます。
落葉樹・落葉低木|冬の剪定(休眠期の作業)
落葉している2月は、枝ぶりがよく見えるため、剪定に適しています。
剪定の基本
- 枯れ枝・込み合った枝を整理
- 内向きに伸びた枝を間引く
- 強剪定は避け、整える程度に
バラや落葉果樹、落葉低木などは、2月中に済ませておくと春の生育がスムーズです。

寒肥(かんごえ)|休眠期の植物にゆっくり効かせる栄養補給
寒肥は植物が本格的に動き出す前に与える冬の肥料です。庭木や果樹が休眠期に春からの成長に備えて栄養を与える重要な肥料で、一般的には油かすや堆肥などの有機質肥料を株元に埋め込む作業です。2月は寒肥のラストチャンスですが、全ての植物に必要というわけではありません。冬でも成長・開花しているものは寒肥ではなく、液肥などの速効性の肥料が適しています。
対象植物
- 落葉樹
- 果樹(※常緑のレモンやミカン、オリーブ、ビワなどは不要)
- 宿根草・多年草(※冬に咲く球根は不要)
与え方のポイント
- 株元を避け、少し離れた場所に施す
- 有機肥料や緩効性肥料がおすすめ
- 土と軽く混ぜ込む
春に一気に効かせるのではなく、じわじわと効くイメージで与えましょう。

土づくり|春植え前の下準備
2月は植え付けにはまだ早いですが、土づくりをしておくのに最適な時期です。
今できる土作業
- 古い土をふるいにかけて整理
- 腐葉土や堆肥を混ぜ込む
- 石灰を入れる場合は早めに
土は作ってから少し寝かせることで、春の植え付けがスムーズになります。

防寒資材の見直しと撤去準備
気温の上がる日も出てくる2月後半は、防寒対策の「外しどき」を見極める時期でもあります。2月下旬頃から、日中の気温が高く、霜の心配がなくなる日を見計らって撤去を始めましょう。寒冷地では、2月はまだ寒風や遅霜の恐れがあるため、撤去は3月以降にするのがおすすめです。
チェックポイント
- 不織布の中が蒸れていないか
- 日中は外して日光に当てる
- 完全撤去は3月以降に
ビニールトンネルであれば、日中だけ、開けるか裾をあげるなどして、夜は閉めておくなど、徐々に慣らしていきます。2月は「寒の戻り」があるため、無理に急がず、植物の様子を見ながら徐々に春の環境に慣らしていくのが最も安全な方法です。

まとめ|2月は「整える・備える」庭仕事
2月の庭仕事は、植物を大きく育てる時期ではなく、春の土台づくりの月です。
- 球根の水やり再開
- 宿根草の枯れ葉整理・株分け
- 落葉樹の剪定
- 寒肥と土づくり
この時期のひと手間が、春の生育や花つきを大きく左右します。
