
ヒューケレラとは

ヒューケレラとは、北アメリカ原産の「ヒューケラ」と「ティアレラ」をかけ合わせて生まれたハイブリッド品種です。ヒューケラの華やかな葉色と、ティアレラの繊細で柔らかな葉形を受け継ぎ、まるで絵の具で彩ったように美しい葉姿を楽しめます。季節ごとに葉の色合いが変化し、花が少なくなる時期でもお庭を明るく彩ってくれる多年草です。
ヒューケレラは、明るい半日陰の場所を好みます。木漏れ日が差し込むような場所や、午前中だけ日が当たる環境が理想的です。真夏の強い日差しを避け、風通しのよい土に植えると、葉色がいっそう美しく保てます。寒さにも強く、冬も葉を残してくれる常緑性の品種が多いので、寄せ植えや花壇の彩りとして一年を通して活躍します。
春から初夏にかけては、細い茎の先に小さな花をたくさん咲かせ、可憐な雰囲気に。葉色とのコントラストが楽しめるのも魅力です。
代表的な品種には、赤銅色の葉がシックな「バタードラム」、深い黒紫の葉が引き締め役になる「オニキス」、ピンクの花とライムグリーンの葉のコントラストが美しい「デイグローピンク」などがあります。どの品種も個性豊かで、並べて植えるとより表情豊かに。
丈夫で手間がかからず、日陰にも強いヒューケレラは、お庭づくりをもっと楽しくしてくれる存在です。ナチュラルガーデンや木陰の小道にそっと添えるだけで、落ち着きの中にやさしい彩りを添えてくれます。
ガーデンパーティでは、個性豊かなヒューケレラを取り扱っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ヒューケレラの基本情報
| 名前 | ヒューケレラ |
| 学名 | Heucherella |
| 科・属名 | ユキノシタ科 / ヒューケレラ属 |
| 英名 | Foamy bells |
| 和名 | ヒューケレラ |
| 分類 | 多年草 |
| 開花時期 | 春 |
| お勧め植え付け時期 | 3月~4月、10月~11月 |
| 原産地 | 交配種 |
| 耐暑性 | 普通 |
| 耐寒性 | 強い |
ヒューケレラの栽培カレンダー

ヒューケレラの基本的な育て方
植え付け
春や秋の穏やかな気候が適期です。水はけがよく、適度に保水性のある培養土を使いましょう。地植えの場合は腐葉土を混ぜてふかふかの土にすると根張りがよくなります。鉢植えの場合は、底に軽石を敷いて通気性を確保します。植え付けの際、株元を深く埋めすぎないように注意してください。
植え替え
鉢植えは2年に1回ほど、地植えは3~5年に1回、春か秋に植え替えを行います。古い根を軽くほぐし、傷んだ部分を取り除いてから新しい用土に植え付けましょう。株分けもこのタイミングで行えます。植え替え後は根が落ち着くまで直射日光を避け、明るい日陰で管理します。
日当たり・置き場所
ヒューケレラは明るい半日陰を好みます。午前中に日が当たり、午後は木陰になるような場所が理想です。真夏の強い日差しに当たると葉焼けすることがあるため、日除けネットなどで調整を。風通しを確保すると病気の予防にもつながります。
水やり
表土が乾いたらたっぷりと与えましょう。大きく育った株は、乾燥にもある程度耐えます。梅雨時期は過湿になりすぎないよう注意し、真夏は朝の涼しい時間帯に、冬は控えめに与えると安心です。
春と秋の生育期に、緩効性肥料を少量与えると葉色がより鮮やかになります。与えすぎると株が弱るため控えめを心がけましょう。
病害虫
ナメクジやヨトウムシが新芽を食べることがあります。葉の裏や株元を時々チェックし、見つけたら早めに除去しましょう。
花がら摘み
花が咲き終わったら、花茎の根元から切り取り、枯れた葉も一緒に取り除きます。
肥料
春と秋の生育期に、緩効性肥料を少量与えるか10日に一回程度、液肥を施すと葉色がより鮮やかになります。与えすぎは株が弱るため控えめを心がけましょう。また、夏に肥料分が土に残らないように気をつけてください。
夏越し
真夏の直射日光を避け、風通しのよい半日陰で管理をしましょう。水は朝に控えめに与え、葉に直接かからないようにします。
冬越し
寒さには比較的強いですが、寒冷地では霜よけやマルチングをすると安心です。鉢植えは軒下など霜の当たらない場所へ。
増やし方
株分けで簡単に増やせます。
株分け
春か秋に茎が4~5本ずつつくように株を分け、それぞれの株に根がつくように植えつけます。植えつけて根が張るまでは乾かさないよう注意します。
・ヒューケラとの違いは?
ヒューケラの丈夫さと葉の美しさに加え、ティアレラ譲りの花付きのよさとエレガントさを兼ね備えています。日陰でも色づきやすく、落ち着いた雰囲気を作ります。
・花も楽しめる?
春から初夏にかけて、細い花茎の先に花を咲かせます。淡いピンクや白の花が多く、葉とのコントラストが美しいのも魅力です。
・葉色の変化を楽しめる?
品種によっては気温や日照によって葉色が変わるものもあります。美しい葉色は1年を通して庭や寄せ植えのアクセントとして楽しめます。
まとめ
- 真夏の直射日光を避けた、風通しのよい半日陰から日陰で育てましょう。
- 水やりは乾いたらたっぷり与えますが、過湿にならないよう注意しましょう。
- 地植えで育てる場合も株が大きくなったら、植え替えを行いましょう。

