夏に植物の葉が黄色くなったら…高温障害の症状と対策方法

高温障害

近年の夏の異常気象に悩まされる方も多いのではないでしょうか。雨がほとんど降らない地域もあれば、逆に雨ばかりで日照不足に悩む地域もあり、植物にとっても厳しい季節ですね。

ガーデンパーティーがあります鳥取県でも、雨が降る日が少なくなって、30℃以上の真夏日が続く日が増えたように感じます。お盆以降でも水やりが欠かせないことも。そんな環境でよく見られるのが 「高温障害」 です。

この記事では、高温障害の症状と、そのときにできる対策についてご紹介します。

高温障害とは?

高温障害とは、気温が高すぎることで根から十分に養分を吸収できなくなり、植物に不調が出てしまう状態のことです。人間でいう「夏バテ」に近い現象です。

高温障害

高温障害の主な症状

  • 葉が黄色くなる
  • 色素が薄くなり、全体的に色が抜けたようになる
  • 肥料を与えても改善しない

特に、カルシウム・マグネシウム・鉄などの微量要素が吸収できなくなると、葉の色が悪くなることが多いです。

高温障害への対策方法

高温障害が起きてしまったら、次の2つの方法を試してみてください。

1. 症状が軽ければ「様子を見る」

症状がそれほど深刻でなく、今後気温が下がる見込みがある場合は、まずは観察してみましょう。
気温が下がれば、再び根から養分を吸えるようになり、新芽がきれいな緑色で出てきます。

高温障害

2. 葉に栄養を与える「葉面散布」

気温が下がらない場合は、液体肥料などを薄めてスプレーボトルに入れ、葉に直接かける「葉面散布」を行いましょう。これによって根が吸収できない養分を葉から補給できます。

高温障害
散布のポイント

・朝の早い時間帯、または夕方に行う。
・日中の強い日差しのもとでは葉焼けのリスクがあるため避ける。

まとめ

高温障害は、植物が声を出せない分、葉や茎の色の変化を観察することで気づけます。気温や天気に合わせてちょっとした工夫を加えると、元気を取り戻してくれますよ。

高温障害対策のポイント

✔ 葉が黄色くなったら高温障害を疑う
✔ 軽い症状なら「気温が下がるのを待つ」
✔ 気温が下がらない時は「葉面散布」でサポート

観察しながら手をかけてあげることで、植物への愛着も一層深まります。ぜひ、今年の夏も元気に植物を育ててあげてくださいね。