ロマンドラの育て方・基本情報・まとめ

ロマンドラの育て方

ロマンドラとは

ロマンドラの育て方

ロマンドラは、ナチュラルな雰囲気と高い耐久性を兼ね備えた、オーストラリア原産の多年草です。キジカクシ科に分類され、細長くしなやかな葉が放射状に広がる姿が特徴。草丈は30〜90cmほどになり、風にそよぐ柔らかなシルエットがガーデンに心地よいリズムをもたらします。

ロマンドラは花も魅力的で、晩春から夏にかけて、葉の間から伸びた花茎に淡いクリーム色の小さな花を咲かせ、控えめながらも品のある佇まいが人気です。

育て方は非常に簡単で、日なたから半日陰まで幅広い環境に適応。乾燥にも強く、水やりの手間が少ないため、忙しい方やガーデニング初心者にもぴったりです。耐寒性・耐暑性にも優れ、一年を通して緑を保つ常緑性のため、手間いらずで美しい景観を保てます。

植栽方法としては、花壇やロックガーデン、グランドカバーとして地植えにするのはもちろん、大きめの鉢に植えてナチュラルなインテリアグリーンとしても楽しめます。現代的な庭やナチュラルガーデンとの相性も抜群で、風景に溶け込むような自然な美しさを演出してくれます。

丈夫で育てやすく、見た目もおしゃれなロマンドラは、暮らしの中にナチュラルな癒しを取り入れたい方におすすめの植物です。手間をかけずに長く楽しめるグリーンとして、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

ガーデンパーティではロマンドラを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

ロマンドラの基本情報

名前ロマンドラ
学名Lomandra
科・属名キジカクシ科 / ロマンドラ属
英名Spiny-headed Mat-rush,Longleaf Mat-rush
和名ロマンドラ
分類常緑多年草
開花時期5月~9月頃※品種により異なる。
お勧め植え付け時期春~初夏
原産地オーストラリア
耐暑性強い
耐寒性強い ※-10℃程度まで

ロマンドラの栽培カレンダー

ロマンドラの栽培カレンダー

ロマンドラの基本的な育て方

植え付け

植え付けは春から初夏にかけてが適期です。水はけのよい土壌を好むため、鉢植えの場合は市販の草花用培養土に軽石やパーライトを混ぜると根腐れ防止になります。地植えの際は、あらかじめ腐葉土や堆肥をすき込んで土壌改良しておきましょう。

日当たり・置き場所

日なたから半日陰まで幅広く適応します。特に日当たりがよい場所では葉がより美しく育ちますが、真夏の強すぎる直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。乾燥にも非常に強く、ロックガーデンやドライガーデンにも適しています。

植え替え

ロマンドラは、鉢植えの場合は2〜3年に1回を目安に植え替えを行いましょう。植え替えの適期は春から。根が鉢いっぱいに回っていたり、水はけが悪くなってきたりしたら、一回り大きな鉢に移し替えてください。

根鉢を軽くほぐして古い土を落とし、新しい培養土で植え替えると、生育がぐっとよくなります。地植えの場合は特に植え替えの必要はありませんが、株が混み合ってきたら株分けを兼ねて掘り上げるとよいでしょう。

水やり

地植えの場合、しっかり根付いてからは、ほぼ自然の降雨だけで育ちます。鉢植えでは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。過湿を嫌うため、受け皿に水が溜まったままにならないよう注意してください。水の与えすぎは根腐れの原因になります。

肥料

基本的に肥料はあまり必要としませんが、生育を促したい場合は春と秋に緩効性の化成肥料を株元に施す程度で十分です。過剰な肥料は逆に葉が乱れる原因になることもあるため、控えめに与えましょう。

病害虫

病害虫の被害はほとんどありません。非常に丈夫な植物で、放任でも美しい姿を保ちます。ただし、蒸れて風通しが悪い環境では稀にカビや腐敗が発生することがあるため、込み合った葉は間引くと安心です。

冬越し

耐寒性があり、関東以西の平地では屋外でも冬越し可能です。寒冷地では、寒風や霜のあたらない場所に植えるか、鉢植えにして冬の間は軒下や屋内に取り込むと安心です。常緑性のため、冬も美しい葉姿を楽しめます。

剪定

葉が乱れてきた場合は、春先に地際からバッサリと切り戻すことで、新しい葉がすっきりと伸びてきます。こまめに古葉や枯葉を取り除くことで、より美しい姿を保てるようになります。

増やし方

ロマンドラは株分けで増やすことができます。

株分け

春または秋に根を傷つけないようにして株を掘り上げ、はさみやナイフなどで分けます。分けた株を植え付けた後は、水をしっかり与えましょう。

ロマンドラの豆知識

・植え場所のおすすめは?
ロマンドラは日なたから半日陰まで幅広い場所に適応しますが、明るい場所で風通しのよい場所が最もおすすめです。直射日光にもしっかり耐えるため、ドライガーデンやロックガーデンにもぴったり。水はけのよい土壌に植えれば、より丈夫に育ちます。

・剪定はした方がいい?
剪定すると、古くなった葉や枯れ葉を取り除かれて、見た目が美しくなり、株も元気に保てます。春先に思い切って地際で切り戻すと、フレッシュな葉が一斉に芽吹き、整った姿を楽しめます。

・ロマンドラの耐寒性は?
ロマンドラは品種にもよりますが、-10℃程度まで耐える耐寒性があり、関東以西の温暖な地域では屋外で冬越しが可能です。寒冷地では霜よけの防寒対策や、鉢植えで育てて冬場は軒下や室内に取り込むのが安心です。

まとめ

  • 明るく水はけのよい場所で育てるようにしましょう。
  • 鉢植えへの水やりは、過湿にならないように注意しながら行ってください。
  • 葉が乱れたら春先に地際で切り戻して株をリフレッシュさせましょう。