ミヤマホタルカズラ(リソドラ)の育て方・基本情報・まとめ

ミヤマホタルカズラ(リソドラ)の育て方

ミヤマホタルカズラ(リソドラ)とは

ミヤマホタルカズラ(リソドラ)の育て方

ミヤマホタルカズラはリソドラとも呼ばれ、茎が地面を這うようにして広がり青や白、紫などの小さなかわいらしい花を春にたくさん咲かせる常緑低木です。フランスやスペイン、ポルトガルなどのヨーロッパ南西部を原産とし、海の近くの砂浜や松林などに多く自生し、日本では山野草としても知られています。

細い葉はかたく、茎に多数の葉をつけてマット状に生育します。暑さには割と強く丈夫で、暖地であれば屋外で常緑のまま冬越しすることも可能です。

ミヤマホタルカズラは、春頃に花径約2cm前後の可愛らしい青色系の花をたくさん咲かせます。控えめな印象の草姿を主役として楽しむのは難しいですが、ワンポイントとして寄せ植えやロックガーデンなどに取り入れて他の植物を引き立てることで存在感を発揮します。青々とした細い葉が鉢を覆い、花は寄せ植えの株元を明るく彩りますので、株元がさみしくなるような植物と一緒に植えると、その良さが引き立つでしょう。

這うように広がる性質はグランドカバーとしてもおすすめです。自然風のロックガーデンや石垣の間にワンポイントとして用いたり、鉢植えやコンテナで他の植物と寄せ植えにしたりして、いろいろな場所で楽しむことができます。

ガーデンパーティではミヤマホタルカズラ(リソドラ)を取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

ミヤマホタルカズラ(リソドラ)の基本情報 

名前ミヤマホタルカズラ(リソドラ)
学名Lithodora diffusa
科・属名ムラサキ科 / ミヤマホタルカズラ属(リソドラ属)
英名Hebe
和名ミヤマホタルカズラ
分類常緑低木
開花時期4月~5月
お勧め植え付け時期5月~6月
原産地ヨーロッパ南西部
耐暑性強い
耐寒性普通

ミヤマホタルカズラ(リソドラ)の栽培カレンダー

ミヤマホタルカズラ(リソドラ)の栽培カレンダー

ミヤマホタルカズラ(リソドラ)の基本的な育て方

植え付け 

花後の5月から6月頃に行いましょう。草丈が低く、横に張って広がっていく性質のため、気づくと周りを雑草に覆われて生育が悪くなっていることがあります。花壇などの庭植えよりも鉢植えの方が管理はしやすいでしょう。

植え付けに使う土は、軽石小粒、硬質鹿沼土小粒(または日向土小粒)、桐生砂小粒(またはふるいでしっかりふるった赤玉土小粒)を、同じ割合か2:4:4の割合で混ぜて使います。市販されている山野草用の土を使うと手軽です。

庭植えにする場合は、ロックガーデンを作り、市販の園芸用の土などを使って水はけよくしておきましょう。元肥を混ぜて地面より15cm以上高くしたところにポット苗を植えつけます。根鉢は軽くくずす程度にします。土をすべて落としてしまうと根づきにくくなりますので注意して植え付けてください。

植え替え 

鉢植えで育てている場合、1~2年に1度、1回りぐらい大きめの鉢に植え替えましょう。花後の5月~6月が植え替えに適しています。植え替えの際に、元肥として緩効性化成肥料(リン酸とカリウムが多め)を、5号鉢でひとつまみぐらいを目安に施します。植え替えの際に土をすべて落としてしまうと根づきにくいところがありますので、挿し木をして仕立て直したほうがよいこともあります。

日当たり・置き場所

風通しと水はけ、日当たりがよい場所で育てるようにしましょう。

鉢植えで育てる場合は、夏の間は半日陰か、朝日が当たる明るい日陰へ移動させるのがよいでしょう。北風が避けられ、雨よけができるような場所がおすすめです。

水やり 

鉢植えは、表面の土が乾いたらたっぷり水を与えるようにします。
庭植えは降雨に任せます。

根づいたら、やや乾かし気味に管理する方がその後の生育がよくなります。

肥料 

庭植えでは肥料はほぼ不要です。

鉢植えは、4月から9月に1か月に2回、液肥を1500~2000倍に薄めて施します。肥料が多すぎると姿が乱れてきますので、少なめに与えましょう。

肥料を施しすぎると根腐れの原因になりますので、肥料は控え気味に施すようにしましょう。

病害虫 

病気はほとんどみられません。

花や蕾にアブラムシがつくことがあります。

草取り

ミヤマホタルカズラは草丈が低く、周囲に雑草が茂ってしまうと、生育が悪くなってきますので、庭植えの場合はこまめに除草してください。

切り戻し・摘芯

花後に枝を軽く切り戻します。切り戻した後も枝が伸びすぎるようであれば、先端の芽を摘むとよいですが、7月以降はこの作業は行わないようにしてください。

夏越し 

高温多湿の夏は強い日ざしを避けて、風通しのよい明るい日陰に鉢を移動させて管理しましょう。

冬越し 

霜の当たらないところで管理しましょう。ある程度の寒さには耐えますが、地域によっては屋外での冬越しが難しいこともあります。

増やし方 

ミヤマホタルカズラは挿し木で増やせます。

挿し木

8月から9月に挿し木を行います。茎の先端を切り取って葉を2~3枚つけた挿し穂を水に30分程度つけたら、切り口に発根促進剤をつけて、挿し木用の土に挿します。根が出るまで乾かさないように注意して水やりを行います。うまく管理できれば、2~3週間ぐらいで発根します。植えつけは4~5週間経ってからを目安にして、水はけのよい培養土に植え付けしましょう。

育て方のポイントまとめ

  • 庭植えよりも鉢植えで育てる方が管理しやすいでしょう。
  • 肥料を与える場合は、規定量よりも少な目にしましょう。
  • 鉢植えで育てる場合、夏は強い日ざしを避けて、冬は霜の当たらない場所で管理するようにしましょう。