アンゲロニアの育て方・基本情報・まとめ

アンゲロニアの育て方

アンゲロニアとは

アンゲロニアの育て方

アンゲロニアは初夏から秋にかけて茎の先端や葉の付け根に穂状の小さな花をつけピンクや紫、白などの可愛らしい花を咲かせます。花をよく見ると骸骨が口をあけたような姿にも見えますが、暑さにも強く花が群生して咲いている姿はとても綺麗です。

原産地である中央アメリカから南アメリカの熱帯や亜熱帯の地域では、約30種が分布しており、多くが多年草です。寒さには弱く屋外での冬越しが難しいため日本では一年草として扱われることが多いです。品種によっては耐寒性があり温暖な地域であれば屋外で冬越しが可能なものもありますし、冬に室内に取り込んでうまく管理できれば翌年も楽しむことができるでしょう。

草丈が高くなる品種は暑くなる夏に寄せ植えや花壇を立体的に作れますし、草丈が低い品種はプランターや花壇の前面に植えたりすると庭を明るく彩ってくれます。他の花とも合わせやすく寄せ植えやハンギングバスケットにもおすすめです。花を長期間咲かせ続けるには、肥料切れさせないことと、乾かしすぎないことが大切です。

夏の高温には強く半日陰でも花を咲かせることができるため丈夫で育てやすい花ですので、ガーデニング初心者さんにも育てやすい花といえるでしょう。

ガーデンパーティではアンゲロニアを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

アンゲロニアの基本情報

名前アンゲロニア
学名Angelonia
科・属名オオバコ科アンゲロニア属
英名narrowleaf angelon , angelonia , summer snapdragon.
和名アンゲロンソウ
分類多年草(日本では一年草扱い)
開花時期6月~10月
お勧め植え付け時期5月~7月
販売時期5~7月
原産地メキシコ・中南米
耐暑性強い
耐寒性弱い

アンゲロニアの栽培カレンダー

アンゲロニアの栽培カレンダー

アンゲロニアの基本的な育て方

植え付け

5月から7月が植えつけの適期です。

水はけがよく保水力のある土を好みます。自分で配合する場合は、赤玉土(中粒)5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の割合の土を用い、リン酸分の多い緩効性化成肥料を元肥として土に適量混ぜてから植えつけましょう。鉢植えにする場合は、市販の草花用の培養土を使ってもよいです。

複数株を植え付ける場合、草丈が30cmほどの品種であれば、株と株の間を15〜20cmぐらいあけ、草丈が100cmぐらいに成長する品種は株と株の間を30cmほどあけましょう。

植え替え 

一年草扱いされることが多いため基本的に植え替えは不要です。

室内で冬越しさせて翌年も育てたい場合は、5月~7月頃に新しい土に植え替えましょう。

日当たり・置き場所      

日なたを好みますが、明るい半日陰や、1日の間に2~3時間しか日が当たらない場所でも育ちます。乾燥を嫌いますので、少し湿り気のある場所もよいでしょう。

水やり 

乾燥に弱い性質がありますので、乾燥しすぎないように管理してください。乾燥しすぎると穂が枯れて来たり下葉が黄色くなってきたりしますし、一気にくたっとなってしまうと枯れる原因にもなりますので、根がしっかり張るまでは水切れに注意してください。

庭植えは、土が乾ききっていなければ特に水やりの必要はありませんが、真夏に雨が降らず晴れが続いて乾燥しそうなときは水やりしましょう。

鉢植えは土の表面が乾いてきたらたっぷり水を与えましょう。

支柱建て

草丈が高くなる品種は、強風で倒れることがあります。6月から10月頃に、適宜支柱を立てましょう。

肥料 

花期が初夏から秋まであり、肥料を与えることで花を次々と咲かせてくれます。必要鉢植えの場合は6月から10月に、緩効性化成肥料と液体肥料を併用して施しましょう。庭植えの場合は6月から10月に、緩効性化成肥料を施します。

病害虫 

長雨が続くと灰色かび病が発生しやすくなりますので、風通しを良くして管理しましょう。

5月から10月にかけてアブラムシが新芽に発生しやすくなります。
また梅雨の時期には、ナメクジが多く発生します。昼の明るい時間帯は鉢の底などに隠れていることが多く暗くなってから植物に被害を与えます。

どちらも見つけ次第防除しましょう。

花がら摘み

花は摘まなくても花がらが勝手に落ちますが、葉の上などに花がらが残っていると病気の原因になりますので、できるだけ取り除くようにしましょう。

切り戻し

7月から8月頃に花が咲き終わった花茎が目立つようになってきたら、脇芽の上で1/2~2/3ぐらいの草丈になるように切り戻しましょう。そうすることで、脇芽が伸びて、多くの花をつけるようになります。

夏越し 

暑さに強いため夏越し対策は特に必要ありませんが、乾燥に弱い性質があるため、真夏の高温期は乾燥状態が続かないようにしっかり水やりを行ってください。

冬越し 

アンゲロニアは寒さに弱いため、冬越しができない一年草として扱われます。種類によっては暖地であれば屋外で冬越しできるものがありますが、基本的には冬は室内に取り入れて日当たりの良い場所に置き、冬の間も表面の土が乾いたら水やりを続けるようにしましょう。

増やし方 

アンゲロニアは種まきや挿し芽で増やすことができます。

種まき

種まきの適期は5月から6月です。高温を好みますので、早まきは避け暖かくなってから種まきをしましょう。育苗ポットなどへ種まき用の土をいれ、3〜4粒ずつ種をまき薄く土をかぶせたら、たっぷりと水やりをしましょう。種まきの後は、土が乾燥しないようにこまめに水やりをすることで、1週間ほどで発芽します。本葉が6〜8枚になったら植えつけしましょう。

挿し木

挿し木は春か秋に行いましょう。茎が強く丈夫ですので、簡単に挿し木ができます。2節ごとに茎をカットした挿し穂を30分程度水に浸します。その後、挿し穂の切り口に植物成長調整剤を薄くつけて挿し木用の土に挿し、明るい日陰に置いて管理すると数週間ぐらいで発根します。

育て方のポイントまとめ

  • 乾燥に弱い性質がありますので、乾燥状態が続かないようにしっかり水やりを行ってください。
  • 花が咲き終わった花茎が目立つようになってきたら、脇芽の上で1/2~2/3ぐらいの草丈になるように切り戻しましょう。
  • 寒さに弱いため冬越しが難しいですが、挿し木や種まきで簡単に増やすことができます。