金魚草について
春になると可愛らしい金魚に似た形の花を咲かせる金魚草は1、2年草の花で、園芸店でもよくみかけるのではないかと思います。特徴としては、暑さには弱いですが、寒さには比較的強く、-2、3度になっても越冬します。切り戻しをすると、春先の5~6月ぐらいまで楽しむことができます。
金魚草の基本情報や育て方については、栽培ブログ「金魚草の育て方・基本情報・まとめ」をご参照ください。
見切り品を購入したら
晩秋になると、花が咲き終わった苗、花や蕾がまだ残っていても新しい商品との入れ替えにより値引きされた金魚草が見切り品としてホームセンターや園芸店などで販売されていることがあります。そういった苗を購入したら、下処理を行ってから植え付けを行いましょう。
植え付け前の下処理
八重咲きの金魚草トゥイニーを例にして植え付けの下処理を行います。ここで大事なのは切り戻しの位置になります。切り戻しの位置を株の上の方でしてしまうと、切ったそばの切り口の葉っぱの間から側枝が伸びてきて背丈が高くなってしまい、バランスが崩れてきます。花が咲き終わった茎を下の方から切るようにしましょう。
注意していただきたいのが、コンパクトにしたくて蕾を全部落としてしまうと花が冬の間咲かなくなる可能性がありますので、花が咲くように蕾は残してください。※金魚草は長日植物で、日照時間が長くなり夜が短くなると花をつける植物です。
ついている蕾や花は11月~12月上旬ぐらいまでは楽しめます。そうしたら一回花は休んでしまうかもしれませんが、伸びてきた茎から花が咲いてきます。伸びた花の花首の根元のところでまた切り戻しをすると新芽が出てきて、3月ぐらいにまた蕾がついて春に花が楽しめるかと思います。
植え付け
次は、下処理したポット苗を鉢に植え付けていく例をご紹介します。
鉢に土を軽く入れて、マグァンプK(化成肥料)を入れて混ぜます。根っこをチェックして、根鉢があまり回っていないものは崩さずに植え付けます。 株の付け根の方で弱っている葉があればとって、通気性をあげるために株の根元の下葉もとるとよいでしょう。
鉢の中にポットから出した苗を置いて、高さを調整しましょう。ウォータスペースも作って、残りの土を入れていきます。あとは水をかけて完成です!
状態が良い苗が見切り品として販売されていることがありますので、そういった苗を見つけたら、是非手に入れて育ててみてください!
「【買わないと損‼】金魚草の復活大作戦 」についてはYouTubeでも解説していますので、よろしければこちらもご覧ください。
まとめ
- 終わった花の茎は少し下の方から切って蕾や花を残しておくと、初冬ぐらいまで花を楽しむことができます。
- 植え付けの際には、枯れ葉や株元の下葉を取り除きましょう。鉢植えにする場合はウォータースペースも忘れずに設けてください。
- 植え付け前に下処理をすることで長期間きれいな花を楽しんでくださいね!