ケイトウの育て方・基本情報・まとめ

ケイトウの育て方

ケイトウとは

ケイトウの育て方

ケイトウは、鮮やかな花色をした秋の花壇や庭でよく見かける1年草のヒユ科の植物です。

もこもこした質感の花の形が、鶏のトサカに似ていることから「鶏頭」と呼ばれています。夏の暑さにも強く、7月から11月頃まで花を咲かせますが、耐寒性がないため寒くなると枯れます。

ケイトウには、なじみのあるトサカのような花の形をしたものの他に、細長い円錐形となる品種もあり、秋の庭で様々な品種を見ることができます。蒸れに気をつけて育てれば丈夫で、ガーデニング初心者の方にも育てやすい花といえます。

園芸店でケイトウを選ぶ場合は、これから花が咲くもので、株がぐらつかずしっかりしたものを選ぶようにしましょう。

ガーデンパーティでは、自社オリジナル品種も含めたケイトウを販売しています。よろしければ商品ページをご覧ください。

ケイトウの基本情報 

名前ケイトウ/セロシア
学名Celosia argentea , Celosia argentea var.cristata , Celosia cristata
科・属名ヒユ科/ケイトウ属(セロシア属
英名Plumed cockscomb
和名ケイトウ/鶏頭
分類一年草
開花時期6月~10月下旬
お勧め植え付け時期5月~6月下旬、9月~9月下旬
販売時期5月~9月下旬
原産地インド、熱帯アジア
耐暑性強い
耐寒性非常に弱い

ケイトウの栽培カレンダー

ケイトウの栽培カレンダー

ケイトウの基本的な育て方

植え付け

十分に気温が高くなってきた4月から6月頃か、暖地であれば秋の9月頃に植え付けしてもよいでしょう。土質は特に選びませんので、やせた土地でも育ちます。品種によって草丈や、株の大きさ、分枝の程度が異なりますので、どの程度大きくなるのか確認してから植え付け場所を選ぶようにしましょう。草丈が低い矮性品種は、10~20cm程度、分枝の多い大型種であれば30~40cm程度間隔をあけるのがよいでしょう。鉢やプランターで育てる場合は、株と株の間を5cm程度に密植して、小さく育てて楽しむのもよいでしょう。

ケイトウは移植を嫌うため、鉢や花壇に直接種をまくか、ポットなどにまいて育苗してから根鉢を崩さないよう(根も切らないように)注意して植えつけるようにします。鉢植えで育てる場合は、市販の培養土を使うとよいでしょう。庭植えにする場合は、植え付ける場所に事前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。

日当たり・置き場所

日当たりと水はけがよい場所が適しています。

水やり

土が乾いたらたっぷり水をやるようにします。特に苗が小さい間は乾燥に注意し、根がしっかり張るまでは極端に乾かさないようにしましょう。花が咲いてからは、鮮やかな花色を保つために、直接花に水がかからないよう株元に水をやるようにしましょう。

肥料

鉢植えに種まきした場合は、本葉が出始めたら週に1回程度、液体肥料を与えるようにします。

庭植えでは肥料はほとんど不要です。

病害虫

灰色かび病や立枯病が出ることがあります。

ケイトウは毎年同じ場所で育てていると、連作障害がでて花の生育に影響がでます。毎年植える場所を変えるのがおすすめです。

害虫は、アブラムシ、ヨトウムシ、ハダニがつくことがあります。

花がら摘み・摘芯

分枝が多い品種は摘芯や花がら摘みを行うと脇芽が多く育って花数が増えます。花の色が褪せてきたら、花の下の節できりとるようにしましょう。

※花を大きく咲かせたいトサカケイトウや久留米ケイトウなどの品種には摘芯は不向きです。

支柱建て

草丈の高い品種は倒れることがありますので、支柱を立てるか、株元に土を寄せておくとよいでしょう。

切り戻し

傷んで蒸れた葉があればカットし、風通しよくしましょう。

夏越し

暑さに強いため、特に対策はありません。

冬越し

耐寒性がないため寒くなる冬には枯れてしまい、多くの地域では基本的に冬を越すことができません。

花を長く楽しみたい場合は、秋に購入した苗を鉢植えにして室内の日当たりの良い場所に置き15℃以上の室温を保つことができれば12月頃まで楽しむことができるかもしれません。

増やし方

ケイトウは種まきで増やすことができます。

発芽適温は25℃ぐらいですので、気温があがってから種まきをしましょう。明るいと発芽しないので、土をかぶせて光が当たらないようにしておきましょう。

ケイトウは採取した種をまくこともできますが、花がら摘みをせず、そのままにしていると種ができて、こぼれ種で自然に発芽することもあります。

ケイトウの種の採取は、茶色に乾燥した花を切り取って軽く叩くと黒い種が落ちてきますので、種を乾燥させた後、封筒などに入れて暗く涼しい場所に保管しておきましょう。ただし、採取した種をまいても前年と同じ花が咲くとは限りません。

育て方のポイントまとめ

  • 移植を嫌うため、植え付けの際には根鉢を崩さないように気をつけましょう。
  • 蒸れに注意し、日当たりと水はけのよい場所で育てるようにしましょう。
  • 分枝が多い品種は、花がら摘みや摘芯をすることで脇芽が増え、花数が増えます。