ブラキカムの育て方・基本情報・まとめ

ブラキカムの育て方

ブラキカムとは

ブラキカムの育て方

ブラキカムはオーストラリアやニュージーランドなどを原産とするキク科の植物で、キクやデイジーに似た小さな可愛らしい花を咲かせます。半耐寒性の多年草で開花期が長く3月から11月ぐらいまで花を咲かせ、他の花が少なくなる時期にも咲いているため、お庭を明るく彩ってくれます。単体で植えても、寄せ植えにしても他の花と調和してくれて、あると重宝します。

1年草のブラキカムもありますが、国内ではほとんど流通しておらず、多年草タイプの品種が流通しています。店頭などでブラキカムを選ぶ場合は、葉の色がよく、茎が間延びしていないものを選ぶとよいでしょう。

ガーデンパーティでもブラキカムを取り扱っていますので、よろしければご覧ください。

ブラキカムの基本情報

学名Brachyscome
科・属名キク科/姫コスモス属(ブラキスコメ属)
英名Brachyscome
和名ヒメコスモス(姫秋桜)
分類多年草
開花時期3月~11月
お勧め植え付け時期3月~6月上旬、9月上旬~11月下旬
販売時期周年 ※メインの販売は3月~5月、10月~11月
原産地オーストラリア、タスマニア、ニュージーランド、ニューギニア
耐暑性やや強い
耐寒性普通※氷点下0℃前後だと問題なく越冬する

ブラキカムの栽培カレンダー

ブラキカムの栽培カレンダー

ブラキカムの基本的な育て方

植え付け

水はけがあり、保水力もある土に植え付けます。9~10月に植え付けするのがよいでしょう。寄せ植えであれば2月ぐらいでも可能ですが、寒い時期を避けて植え付けるようにしましょう。

庭植えの場合は、堆肥や腐葉土、赤玉土などを混ぜ込むとよいでしょう。

鉢植えの場合は、市販の培養土で育てるのがおすすめです。土を配合する場合は、赤玉土(小粒)4、酸度調整済みピートモス3、鹿沼土(小粒)1、腐葉土1、パーライト1の割合で配合するとよいでしょう。※数字は、配合のおおよその割合です。

日当たり・置き場所

庭植えにする場合は、日当たりと水はけのよい場所へ植え付けるようにしましょう。夏は直射日光による葉枯れを防ぐため、ひよけをして半日陰をつくるようにしましょう。鉢植えで育てる場合は、秋から春は日なたに置いて、夏は葉が日焼けして枯れてしまわないよう半日陰に置いて管理しましょう。

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたら、株元へたっぷり水を与えるようにしましょう。夏は乾燥しやすく水分が失われやすいため、適宜水やりをしましょう。

庭植えの場合は、水やりはほとんど不要ですが、乾燥が続いて土が乾ききっているときは、水をやるようにしましょう。

過湿にすると根腐れしやすいですが、根が乾燥に弱く、強くしおれるとそのまま枯れてしまうことがあります。水のやりすぎと水のやり忘れの両方に気をつける必要があります。

肥料

元肥として緩効性肥料を施しましょう。鉢植えでは3月から11月に、薄めの液肥を与えるようにしましょう。

庭植えの場合、肥料は特に必要ありません。

病害虫

夏場は、うどんこ病がついたり湿気が多くなって蒸れることがあります。また、灰色かび病が、2月から6月、10月11月に発生することがあります。水やりの時間を午前中に行い、夕方には葉が乾いた状態になるようしたり、風通しをよくしたりして、予防しましょう。

アオムシやイモムシ、アブラムシにも注意が必要です。花に白い斑点がついていたら、アザミウマという虫が来ている可能性があります。

切り戻し 

花が咲き終わったら、花茎をカットします。6月下旬頃、ある程度花が咲き終わったら、株元から半分ぐらいの高さで切り戻しましょう。株が大きくなって伸びてくると、ある程度の高さで切り戻しをすることで、株のバランスがよくなってきます。

花がら摘み 

花が咲き終わったら、花がらをこまめに取り除くようにしましょう。灰色かび病の予防にもなりますし、花付きもよくなります。

植え替え

鉢植えで育てている場合、3月から4月に、一回り大きめの鉢へ植え替えしましょう。

夏越し

鉢植えは半日陰へ移動させ、庭植えは日よけをもうけるなどの対策をすることで、枯れてしまったり、日焼けしてしまったりすることを防ぐようにしましょう。梅雨頃に切り戻しをして、風通しをよくし、蒸れて枯れるのを防ぎましょう。蒸れに注意すれば夏越しできるでしょう。

冬越し

軽い霜があたる程度であれば、屋外での冬越しが可能です。凍るようであれば、鉢植えのものは室内に取り込むようにしましょう。品種により耐寒性が異なるため、品種の情報を確認しておくとよいでしょう。

増やし方

ブラキカムは、株分け、挿し木、種まきなどで増やすことができます。

株分けは3月の植え替えの際に、手で株を分けて増やします。分けて植え付けた後は、十分に水をやりましょう。

挿し木は、3月頃に充実した茎をハサミで切り取り、挿し木用の土などに挿して、増やします。

種まきは9月から10月に行います。種まき用の土へ種をまき、種が少し見える程度に薄く土をかぶせます。発芽した苗は、凍らないように注意して春まで育苗します。苗が充分成長したら、ポットへ鉢上げしましょう。

挿し木や挿し芽は人に譲らず自宅で楽しむようにしましょう。

挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。

ブラキカムの品種の紹介や育て方については、下記の動画でご紹介していますので、よろしければご覧ください。

育て方のポイントまとめ

  • 秋から春は日当たりをよくし、夏は半日陰になるようにするとよいでしょう。
  • 過湿と乾燥の両方に気を付けながら、水やりを行いましょう。
  • 切り戻しや花がら摘みなどを行って蒸れを防ぎ、風通し良く管理しましょう。