コスモスとは
コスモスは秋を代表する花の一つで、メキシコを原産とするキク科の1年草の植物です。早咲きの品種も増えてきており夏から楽しめるものもあります。6月から11月頃まで花が咲きますので、長期間花を楽しむことができます。園芸店などで、チョコレートコスモスという名前のコスモスもよく目にする機会が増えましたが、チョコレートコスモスは、夏越しと冬越しがうまくできれば毎年花をさかせる多年草になります。
花色は、ピンクや、赤、白、黄色などがあり、庭や花壇だけでなく、道路脇に咲いているところも多くあります。性質も丈夫なため、日当たりと風通しがよければ土質を選ばず育てることができ、ガーデニング初心者の方でも育てやすい花です。
園芸店でコスモスを選ぶ場合は、花芽がたくさんあり、茎が徒長していないものを選ぶようにしましょう。
名前 | コスモス |
学名 | Cosmos bipinnatus |
科・属名 | キク科/コスモス属 |
英名 | Cosmos |
和名 | アキザクラ(秋桜) |
分類 | 一年草 |
開花時期 | 6月~11月 |
原産地 | メキシコ |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | 弱い |
コスモスの栽培カレンダー
コスモスの基本的な育て方
植え付け
4月から6月、9月ごろに苗を植え付けます。種から育てた場合は、草丈が15cm程度になったら植え付けします。乾燥気味に育てた方がよいため、水はけのよい土に、苗を植え付けます。多肥にすると葉が茂りすぎたり、倒れやすくなったりしますので、堆肥だけをすき込んで植えるとよいでしょう。
植える際は深植えにならないように気をつけましょう。コスモスは根がまっすぐに伸びていく性質で、移植を嫌います。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい場所が適しています。
水やり
庭植えでは降雨にまかせておけば、水やりの必要はほとんど必要ありません。夏の暑い時期に雨が長期間降らず乾燥してしまったら水を与えるようにしましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、乾燥しやすい時期は、水切れに注意します。
コスモスは過湿を嫌いますので水のやり過ぎには気を付けましょう。
肥料
コスモスは少ない肥料で育ちます。庭植えの場合、肥料が多すぎると、とても大きくなって倒れやすくなることがあります。
病害虫
9月から10月頃にうどんこ病やアブラムシの被害に遭うことがあります。ヨトウムシ類やシャクガ類が新芽や若葉を食害していることがありますので見つけしだい、取り除きましょう。
摘芯
5月から8月に摘心をすると、脇芽が増え、草丈を低く仕立てることができます。高さを低く押さえたい場合は、摘芯を行うとよいですが、ある程度成長してからの摘芯は新しい蕾ができにくくなりますので控えるようにしましょう。夏咲きの品種であれば7月頃、秋咲き品種であれば9月頃には摘芯をやめましょう。
花がら摘み
咲き終わった花は、摘み取ると新しい花が咲きやすくなります。
支柱建て
コスモスは生育が早く、どんどん草丈が高くなります。1mぐらいまで成長することもあり、風を受け倒れやすくなります。草丈が50cmを超えるようになったら適宜支柱を立てるようにするとよいでしょう。
増やし方
コスモスは種まきや挿し木で増やすことができます。
種まき
4月から9月頃に増やすことができます。コスモスの花を楽しんだら、花がらを摘まずにそのままにしておくと種ができます。種は熟すとはじけ飛びますので、花首のところが枯れて茶色になってきたら、種をとるようにするとよいでしょう。種は数日乾燥させてから、封筒などに入れて保管します。
秋にならないと開花しない晩生品種を早い時期に種まきすると、開花する秋までに草丈が高くなりすぎるので、8月に入ってからまくのがよいでしょう。早生品種もまく時期が遅い方が、低い草丈で楽しめます。
挿し木
6月~7月と9月に、茎の先端から3節ほどの場所をカットして挿し穂をつくりましょう。切り口は斜めにカットし、下のほうについている葉は落としましょう。
しっかり水に浸けて給水させてから、挿し木用の清潔な土へ挿します。発根するまでは水切れしないように管理しましょう。
育て方のポイントまとめ
- 日当たりと風通しのよい場所に植え付け、過湿に気をつけ、乾燥気味に育てましょう。
- 庭植えの場合、少ない肥料で育てましょう。
- 摘芯をすることで、草丈を低く仕立てることができますが、草丈が高くなる場合は、支柱などを建てて倒れないようにするとよいでしょう。