ローダンセマムの育て方・基本情報・まとめ

ローダンセマムの育て方のポイント

ローダンセマムとは

ローダンセマムの育て方のポイント

ローダンセマムは、マーガレットに似た姿のキク科の多年草の植物です。北アフリカやスペインが原産で、-10℃ぐらいまでの寒さには耐えることができますが、高温多湿が苦手なため夏は生育が止まります。夏をうまく越せると翌年も花を咲かせますが、暖地では1年草として扱われることがあります。

3月から6月頃まで、白やピンク、クリーム色などの可愛らしい花を咲かせます。草丈は10~30cm程度と低めですので、寄せ植えや花壇の前側などに植えて楽しむことができます。初心者の方にも育てやすい花です。

店頭で苗を購入する際には、葉が株全体に茂り、花や葉色がきれいで、蕾がたくさんついたものを選ぶようにするとよいでしょう。

ガーデンパーティでもローダンセマムを取り扱っています。育ててみたいなと思われましたら、こちらのページもご覧ください。

ローダンセマムの基本情報

名前ローダンセマム
学名Rhodanthemum
科・属名キク科/ローダンセマム属
英名Moroccan daisy
和名ローダンセマム
分類多年草
開花時期3月~6月
お勧め植え付け時期1月~3月下旬
販売時期1月~3月下旬
原産地北アフリカ(モロッコ、アルジェリア)
耐暑性普通
耐寒性強い

ローダンセマムの栽培カレンダー

ローダンセマムの栽培カレンダー

ローダンセマムの基本的な育て方

植え付け

植え付けは初春と秋の時期が適期です。秋に植え付けをすると、花が咲く春までに大きく株が成長します。ポット苗の株元の古い葉や枯れた葉を取り除き、根を軽くほぐしながら水はけのよい土に植え付けるようにします。鉢植えは風通しのよい日向で管理します。高温期に長雨に当てないようにしましょう。

植え替え 

秋と3月から5月が適期です。2~3年毎に植え替えると、生育が促されます。古株になってくると立ち枯れしやすくなります。庭植えの場合は植え替えは特に必要ありません。

日当たり・置き場所

日当たりと水はけのよいところで育てるようにします。

水やり

庭植えは植え付け時を除き、特に水やりは必要ありません。鉢植えは、土の表面が乾いたらしっかり水やりをします。過湿になると、株が蒸れて枯れたり、根腐れを起こしたりすることがありますので、水のやりすぎには注意します。夏は成長がとまりますので、水やりも控えめにします。梅雨から初夏にかけて少しずつ水やりの頻度を減らしていくとよいでしょう。夏は週に1回ぐらい湿らせる程度に水やりをするとよいでしょう。花に水がかかると早くしぼんでしまうことがありますので、花に水がかからないよう株元へ水をやるようにしましょう。

肥料

10月から11月、2月から5月の時期に緩効性化成肥料を定期的に与えるようにします。

病気と害虫

風通しがよくないと、立枯病が発生することがあります。高温になる夏は発生しやすくなりますので、梅雨前に切り戻して風通し良くするとよいでしょう。

10月から6月にかけて新芽や蕾にアブラムシが発生することがあります。見つけ次第、駆除しましょう。

花がら摘み

花が咲き終わったら、花茎の付け根から花がらを切り取るようにします。花期の3月から6月に花がらを放置しておくと、病気の発生源になりますし、花よりも種を作る方に栄養がとられてしまうようになります。

切り戻し

花が咲き終わった梅雨前の6月から7月に、地表から3~5cm程度残して切り戻すことで、風通しがよくなり夏越しがしやすくなります。夏越しして姿が乱れた株は9月から10月に切り戻すと、分枝が進み、こんもりとした株に育つようになります。

夏越し

夏は生育がとまります。鉢植えであれば、軒下のような雨の当たらない半日陰の場所で管理するようにしましょう。梅雨の時期も、長雨に当たらないような場所で育てるようにしましょう。

ローダンセマムの夏越し対策については下記の動画でもご覧いただくことができます。

冬越し

-10℃ぐらいまでの寒さには耐えることができます。長い期間雪の下に埋もれたままになると枯れることがありますが、すぐに雪が融けるようなところであれば、冬越しできます。霜に当たって葉が傷んでも、春になると新しい葉が出てくるようになります。品種にもよりますが、シルバー系の葉のものは冬でもカラーリーフとして楽しむことができます。寒冷地であれば、鉢植えにして冬から春まで室内の日当たりの良い場所で管理するとよいでしょう。

増やし方

ローダンセマムは9月から10月の秋と、3月から5月の春に挿し芽でふやすことができます。新芽の先端を3~5cm程度の長さに切って、挿し木用の土に挿します。根付くまで明るい日陰で水やりをしながら管理します。

挿し木や挿し芽は人に譲らず自宅で楽しむようにしましょう。

挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。

育て方のポイントまとめ

  • 花が咲き終わったら花がらをこまめに切り取るようにします。
  • 梅雨前の6月から7月、姿が乱れたてきたら9月から10月にも切り戻すとよいでしょう。
  • 過湿にならないよう水のやりすぎに注意します。