
街中で見つけた花のある風景
これまでこのブログでは、植物の育て方や季節の庭仕事を中心にお届けしてきましたが、今回は少し趣向を変えて、旅先で出会った「植物のある風景」第2弾をお届けします。
今回訪れたのは、北欧のフィンランド。
長い冬を越え、待ちわびたように一斉に花が咲き始める初夏の景色は、どこか特別な空気に包まれていました。 今回は、そんなフィンランドで見つけた「思わず真似したくなる花の風景」と植栽のヒントをご紹介します。

旅のはじまり
2024年7月、初めて訪れたフィンランドのヘルシンキ。
夏でも気温は20〜25℃前後と涼しく、とても過ごしやすい気候でした。
また「白夜」の季節でもあり、夜10時頃でも外は明るく、遮光カーテンがないと眠れないほど。そんな日本ではなかなかできない体験も印象的でした。
ヘルシンキはコンパクトな町で、主要な観光施設には徒歩またはトラムで行くことができました。街中には緑が多く、花や植物が日常に溶け込んでいる様子を眺めながら街歩きを楽しむことができました。

目を惹いた植栽例
街を歩いていると、いたるところにハンギングバスケットが吊るされており、公園周辺の歩道には大きなコンテナ鉢も設置されていました。どれも手入れがされていて、街全体で植物を大切にしている様子が伝わってきます。歩道にはベンチが設けられており、花を眺めながら休むことができます。
コンテナの植栽は背丈が高いもの(サルビアやグラス類)、中ぐらい(ベゴニア)背が低いもの(ヒューケラや下草)などが使われており、立体的なレイアウトがされていました。


別の公園内の花壇でも、それぞれの植物の高低差を活かした立体的なレイアウトが印象的でした。
背の高い植物と低い草花をバランスよく配置することで、自然な奥行きとリズムが生まれています。


図書館のボーダー花壇には、色とりどりの花がふんだんに使われていましたが、決して雑然とした印象はなく、色数が多くても調和のとれた美しい植栽になっていました。高さのある植物の取り入れ方や、色の配置バランスなど、日々の庭づくりに取り入れたいヒントが詰まっていると感じました。この時期には、あちこちでダリアをよくみかけました。日本では、夏の時期の猛暑と湿度で弱りがちなダリアも元気そうに育っていました。

また、別の観光施設では、ガーデンパーティーでも取り扱いのあるクニフォフィア(トリトマ)が花壇に使われていたのを見かけました。すっと伸びる花穂がアクセントとなり、周囲の背景や植栽にもなじみつつ、しっかりと存在感を放っていました。

※クニフォフィア(トリトマ)は、花壇に高さとリズムを出したいときにおすすめの植物です。
シンプルな植栽の中に取り入れるだけでも、ぐっと立体感が生まれます。クニフォフィア(トリトマ)をご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
おわりに
過ごしやすい季節に訪れたフィンランドで、たくさんの花と出会えたことは、とても貴重な体験となりました。
今回撮影した写真を見返しながら、改めて植物の魅力や植栽の工夫を感じています。
日本とフィンランドでは気候が大きく異なりますが、今回見た植栽は、晩春や初秋の花壇づくりの参考にもなるのではないかと感じました。
気温が穏やかな季節だからこそ楽しめる、やさしい色合わせや自然な植栽のバランス。
そうしたエッセンスを取り入れることで、いつもの庭づくりも少し違った表情を見せてくれるかもしれません。
皆さまのガーデニングのヒントとして、少しでもお役立ていただければ幸いです。

