カリブラコアとは
カリブラコアは、ペチュニアによく似た小さな花を長期間にわたってたくさん咲かせます。ペチュニアと似ていますが、花は2~3cm程度の小ぶりな花で、ペチュニアとは違い花や葉に触ってもべたべたとしません。花色や模様のバリエーションが豊富で、株もまとまりもよくコンパクトに育てることができ、鉢花や寄せ植えとして楽しむことも可能です。寒さに強くないため、日本では1年草として扱われています。
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カリブラコアの基本情報
学名 | Calibrachoa |
科・属名 | ナス科 カリブラコア属 |
英名 | Calibrachoa |
和名 | カリブラコア |
分類 | 非耐寒性多年草(日本では一年草扱い) |
開花時期 | 4月~11月 |
お勧め植え付け時期 | 4月~6月上旬 |
販売時期 | 4月~6月、9月 |
原産地 | 南アメリカ |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 弱い |
カリブラコアの栽培カレンダー
カリブラコアの基本的な育て方
植え付け
春の4~5月頃、秋の9月頃がよい時期です。カリブラコアは水はけのよい酸性土壌を好みます。ナス科の植物で同じ土壌で何年も育てていると連作障害が発生するため、土壌がアルカリ性の場合、酸性の土壌に傾ける必要があります。そのため地植えより土の入れ替えが容易な鉢植えで育てるのが一般的です。市販の培養土や水はけのよい弱酸性土に元肥を混ぜ、深植えにならないように植え付けます。植え付けた後は水をたっぷりやります。生育旺盛のため、大きく育ったら一回りから二回りぐらい大きな鉢に植え替えるとよいです。害虫防除のオルトラン粒剤等の殺虫剤を撒いておくとよいでしょう。
日当たり・置き場所
1日6時間以上日光が当たる日当たりの良い場所が最適です。梅雨のような雨の多い時期は軒下に置き、真夏の暑い時期は風通しがよく半日陰になる場所に置くと傷みにくくなります。
水やり
土が乾いたらたっぷりと水をやります。水をやる時に花に泥がつくと傷みやすくなりますので、泥が飛び跳ねないよう気をつけて水やりをします。バークチップなどで土の表面を覆っておくのもよいです。やや乾燥気味に育てます。
肥料
植え付け時に元肥に緩効性肥料を施します。花が咲いている期間は液肥や緩効性肥料を定期的にやります。冬は生育が止まるので肥料はやりません。
病気と害虫
うどんこ病や灰色かび病が発生することがありますので、風通しのよい場所で育て株が蒸れないようにします。春と秋にアブラムシが発生することがあり、アブラムシがついてしまったところは切り落とし、アブラムシに効く薬剤を散布します。
ナメクジも発生することがありますので、ナメクジ駆除剤を利用するとよいです。
切り戻し
花がたくさん咲いて、形が乱れてきたり枯れ葉が目立ってきたりしたら切り戻しをして、さらにたくさんの花が咲くようにしましょう。梅雨入り前と8月下旬にするのがおすすめで、元気な葉を多く残して株元1/3ぐらいまで切り戻すとよいです。切り戻しの際にはハサミの消毒もしっかり行いましょう。
梅雨越し
雨に強い品種もありますが、鉢植えで雨の当たらない場所へ移動できれば、移動させます。雨に濡れると、花の色がにじんだり、花弁が溶けてしまったりすることがあるので、梅雨や台風の時期は雨に当たらないよう注意します。
冬越し
非耐寒性の多年草で、多くの地域では基本的には1年草の扱いとなりますが、温暖な地域では霜のおりない場所での冬越しが可能です。コンパクトに切り戻してから冬越しさせると、春には新しい葉が増えます。挿し木(挿し芽)したものや秋に種を蒔いて育てた小さな苗は、室内に取り込んで防寒しましょう。
増やし方
挿し木(挿し芽)や種まきで増やすことができますが、挿し木が一般的です。切り戻したときに出た元気な葉がついた茎を3節程度で切りとり十分水を吸わせて挿し木用の土に挿します。新しい葉が出てきたら培養土に移植します。種まきは、市販がないため、自分で採取した種を蒔くことになります。種まきの時期は3月から5月ぐらいがよいです。タネの殻が硬く発芽しにくいので、硬い場所でこすって傷をつけてからまくようにしましょう。
挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。
育て方のポイントまとめ
- 植え付けの際の土は市販の培養土や弱酸性土を使用するのがおすすめです。
- 風通しと日当たりのよい場所に置き、雨水や水やりで花や葉が傷まないように気をつけましょう。
- 花を長く楽しむため、肥料を定期的に与えるようにしましょう。