ルドベキアとは
ルドベキアはキク科で、ヒマワリに似たような花を咲かせます。夏の暑さに強く、花が少なくなる夏の庭を明るくしてくれます。花色は、黄色やオレンジ、赤などの明るめの色が多く、花の大きさも小輪から大輪、花姿も一重咲きタイプから八重咲きタイプなど、多様です。
種類によって草丈が異なり、40cmぐらいのものから1mを超える高さのものもあります。苗の購入時に草丈がどれぐらいになるかをラベル等で確認して、植え付け場所を決めるとよいでしょう。
ルドべキアは1年草のものと宿根草のものがあります。1年草は冬を越さず枯れますが、宿根草は冬、地上部は枯れますが根は生きていて翌年には新芽を出し、また開花が楽しめます。寒さには弱いので、寒い地域では表土をバークチップなどで覆って、マルチングするとよいでしょう。宿根草は毎年開花してくれますが、株が大きくなってきたら株分けするのがおすすめです。病害虫にも強く、手間もあまりかからないのでガーデニング初心者の方にも育てやすい花といえるでしょう。
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ルドベキアの基本情報
名前 | ルドベキア |
学名 | Rudbeckia |
科・属名 | キク科 / オオハンゴウソウ属(ルドベキア属) |
英名 | cone flower |
和名 | 松笠菊 |
分類 | 一、二年草・多年草(日本では一年草扱い) |
開花時期 | 7月~10月 |
お勧め植え付け時期 | 4月~5月 |
販売時期 | 5月~6月 |
原産地 | 北アメリカ |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | やや弱い |
ルドベキアの栽培カレンダー
ルドベキアの基本的な育て方
植え付け
4月から5月に、水はけ、水もちのよい土に肥料を施して植え付けます。種まきで育てた苗は、ポットの底まで根が回っているのが見えたら、定植しましょう。購入した苗ですでに開花していれば早めに定植します。
鉢植えは市販の培養土を使うとよいでしょう。ポット苗より1~2周り大きな鉢に、植え付けます。水がきちんと浸透するように土は鉢の2cmぐらい下までにして、ウォータースペースを設けます。
庭植えは、腐葉土などをすきこんだ土に、購入したポット苗よりも一回り大きな穴を掘り、植え付けます。草丈が高くなるタイプのものは広めの間隔をとっておきましょう。また複数植える場合は、間隔を30cmぐらい開けて植え付けます。
鉢植え・庭植えともに植え付け後は十分に水を与えます。
日当たり・置き場所
日当たりの悪い場所では花付きがよくありませんので、風通しがよく日当たりのよい場所を選びましょう。寒さに弱い品種は、冬に株元にバークチップなどを撒いておくとよいでしょう。
水やり
鉢植えでは土の表面が乾いてきたらたっぷり水をやります。特に真夏は乾燥しやすくなるため、朝夕の涼しい時間帯に水やりを欠かさないようにします。
庭植えの場合は、雨水がかかるところであればほぼ不要ですが、植え付け後、しっかり根付き茎葉が伸びるまでは、水切れにならないように注意します。
また寒い時期は土も乾きにくくなるため、水やりは控え目にします。
肥料
鉢植えの1年草は、4月から10月の生育期間、株の様子を見ながら1~2か月に一度、緩効性化成肥料を施すとよいでしょう。開花期は液肥も2週間に1回ぐらい与えるとよいです。
庭植えの1年草は株に元気がない時に緩効性肥料を与えるとよいです。
宿根草の場合は、新芽が出始める前に緩効性肥料を施します。
花がらつみ・切り戻し
次から次へと花が咲いていくので、咲き終わった花は早めに摘みとります。花茎の付け根からカットします。終わった花を残しておくと、種をつけようとして花数が少なくなってしまうので注意します。一通り開花して姿が乱れてきたら、草丈の半分ぐらいまで、刈り込んで切り戻しをするとよいです。切り戻しは8月ぐらいがよいでしょう。暑さが落ち着いて涼しくなってきたら、再び株が勢いよく生育し、秋にはまたたくさんの花を楽しめます。草姿が乱れていない、真夏もずっと花を楽しみたい、といった場合は切り戻さず、そのままにしておいてもよいです。枯れた葉や茎もこまめに取り除きましょう。
病気と害虫
うどんこ病がまれに発生することがありますので、風通しよく管理します。
害虫はアブラムシやハモグリバエがつくことがあります。アブラムシは植え付けの際に土壌に混ぜる粒剤を使って防除するとよいでしょう。ハモグリバエは葉の中に潜り込んで食害します。白い線が浮き出てきますので見つけやすく、葉の上から潰すか薬剤散布するとよいです。
冬越し
宿根草のルドベキアは、品種にもよりますが、寒い時期には地上部が小さくなったり、枯れたりします。寒い地域では、バークチップなどで土の表面を覆って寒さから守るとよいでしょう。冬かなり冷えこむような地域では、寒くなる前に株を掘り上げて鉢に植え替え、寒風にさらされない場所で管理するとよいでしょう。
増やし方
ルドベキアは種まきで増やすことができます。種まきは3月と、9月から10月の時期(発芽適温が20℃ぐらい)に、種まき用の培養土を使って種まきし、薄く覆土します。霧吹きで水をやるか、水を張った容器に入れ、下から水を給水させ、発芽後は日当たりのよい場所で管理します。本葉が4~6枚ついたら苗の根鉢を崩さないように取り出してポットに植え付けます。
宿根草の場合は株分けでも増やすことができます。4月から5月頃に株を堀りあげて、数株に切り分けて植え付けます。
育て方のポイントまとめ
- 購入した苗のラベルなどで、どの程度草丈が成長するのかを確認して、植える場所や間隔を決めましょう。
- 咲き終わった花や枯れた葉茎をこまめに掃除し、風通しと日当たりのよい場所で育てましょう。
- 宿根草の場合は、うまく冬越しができれば翌年も開花を楽しむことができます。