
コルプスキュラリアとは

コルプスキュラリア(またはコルプスクラリア)は、南アフリカ原産の多肉植物で、宝石のように輝く肉厚の葉と可憐な花を楽しめるのが特徴です。葉はやや三角形を帯びた厚みのある形をしており、明るいグリーンからやや青みがかった色合いまで、品種によって異なる表情を見せてくれます。光を受けると葉の表面がつややかに映え、コンパクトながらも存在感のある姿は観賞価値が高い植物です。
代表的な品種に、鮮やかな黄色い花を咲かせる 「レーマニー(Corpuscularia lehmannii)」 があります。ぷっくりとした三角形の葉がブロックのように連なり、ユニークで可愛らしい姿が人気です。また、同属の仲間には、葉がやや小ぶりで群生しやすいタイプなどもあり、コレクション性の高い多肉植物としても親しまれています。
太陽の光を浴びてぱっと開く花は小さな幸せを運んでくれるようで、見ているだけで心が明るくなります。葉の整った形はとても可愛らしく、ミニ鉢に植えて窓辺やテーブルにちょこんと置くだけでも、日々の暮らしをやさしく彩ってくれます。
丈夫で育てやすいため、初心者の方にも取り入れやすいコルプスキュラリア。花と葉の両方を楽しめる点が大きな魅力で、育てるほどに愛着が増していく多肉植物です。
ガーデンパーティではコルプスキュラリアを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。
コルプスキュラリアの基本情報
名前 | コルプスキュラリア(コルプスクラリア) |
学名 | Corpuscularia |
科・属名 | ハマミズナ科 / コルプスクラリア属 |
英名 | Corpuscularia |
分類 | 多肉植物 |
生育タイプ | 春秋型 |
開花時期 | 春から夏 |
お勧め植え付け時期 | 春 |
原産地 | 南アフリカ |
耐暑性 | やや強い(高温多湿を避ける) |
耐寒性 | 普通(寒冷地域で冬季に霜が降りる場合は、霜から守る対策が必要) |
コルプスキュラリアの栽培カレンダー

コルプスキュラリアの基本的な育て方
植え付け
春や秋の過ごしやすい季節が植え付けの適期です。水はけのよい多肉植物用の培養土を使い、鉢底に軽石を敷いて排水性を高めましょう。鉢植えが基本ですが、冬の寒さが穏やかな地域では地植えも可能です。
植え替え
鉢底から根が出てきたり、水の吸い上げが悪くなってきたりしたら植え替えのサインです。1〜2年に1回を目安に春か秋に行うことができますが、春がおすすめです。古い土を落として傷んだ根を整理し、排水性の良い新しい土に植え直します。植え付け後は水やりを忘れずに。
日当たり・置き場所
日光を好み、よく日に当たると株がしまって葉色もきれいになります。屋外では風通しのよい日なた、室内なら明るい窓辺が適しています。夏は直射日光で葉焼けしやすいため、半日陰や明るい日陰に移動させましょう。長雨による過湿も苦手なので注意してください。
水やり
春と秋の生育期は、土がしっかり乾いたのを確認してから鉢底から流れるくらい与えます。夏は蒸れを防ぐため控えめにし、冬は休眠気味になるので月1〜2回ほどに減らします。乾燥気味を心がけるのがコツです。
肥料
多くは必要ありません。植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜ込むか、春と秋に薄めた液体肥料を月1回ほど与える程度で十分です。
病害虫
病害虫の発生は比較的少ないですが、コナカイガラムシなどの害虫に注意してください。水のやりすぎは根腐れや病気の原因になりますので、水やりの管理と用土の排水性が大切です。
切り戻し
茎が伸びて姿が乱れたら、春に切り戻します。切った部分から新芽が出て株姿が整います。カットした茎は挿し芽に利用できるので、増やしながら株を楽しめます。
夏越し
高温多湿に弱いため、風通しのよい半日陰に置いて管理します。強い直射日光は避け、遮光ネットで調整しましょう。水やりは控えめにして蒸れを防ぎます。
冬越し
寒さにあまり強くないため、霜や雪に当たると枯れることがあります。寒さが厳しくなる前に5℃以上になる場所や室内の明るい場所へ取り込みましょう。冬は水やりを控えて乾燥気味にして管理します。
増やし方
挿し芽で簡単に増やせます。
挿し芽
春か秋に5~6枚葉が付いた元気な茎を切り取り、数日切り口を乾かしてから土に挿します。発根するまでは明るい日陰で管理します。
・花はいつ咲きますか?
春から初夏にかけて黄色い小さな花を咲かせます。太陽の光を浴びて開く姿は、とても明るい雰囲気を与えてくれます。
・水不足のサインは?
葉にハリがなくなりしわが寄ったように見えるときは水不足のサインです。普段はぷっくりとしている葉がやせてきたら、土の乾き具合を確認して適度に水を与えてあげましょう。
・初心者でも育てられますか?
乾燥に強く、水やりも少なめで大丈夫なので、多肉植物の中でも育てやすい部類です。ちょっとしたコツを覚えれば、初心者の方でも安心して楽しめます。
まとめ
- 日当たりと風通しのよい環境で育てましょう。
- 水やりは乾かし気味に行い、過湿を避けて根腐れを防ぎましょう。
- 寒さに弱いため、冬は室内に取り込み乾燥気味に管理しましょう。