エボルブルスの育て方・基本情報・まとめ

エボルブルスの育て方

エボルブルスとは

エボルブルスの育て方

エボルブルスは、爽やかな青い花が印象的なヒルガオ科の多年草です。原産地は中央アメリカで、日差しを浴びるほどに花を咲かせることから、夏のガーデンを涼やかに彩ってくれる植物として親しまれています。「アメリカンブルー」という名前でも流通しており、その鮮やかなスカイブルーの花色は、まるで真夏の空を切り取ったかのような美しさです。

草丈は20~30cmほどとコンパクトで、横に広がる草姿が特徴。初夏から秋まで、直径2~3cmほどの青い花を次々と咲かせ、長く花を楽しめるのも魅力のひとつです。

原産地では多年草として育つエボルブルスですが、日本の冬の寒さには弱いため一年草として扱われることが多く、春から秋までのワンシーズンを思い切り楽しむ花として人気があります。

庭植えはもちろん、コンテナや鉢植え、ハンギングにもぴったり。乾燥に強く、真夏の暑さにも負けずに咲き続けるため、夏の花壇の定番として愛されています。育てるポイントは、日当たりと風通しの良い場所を選ぶこと。水はけの良い土に植え、土の表面が乾いてからたっぷり水を与えるのがコツです。

エボルブルスは耐暑性に優れていて、初心者の方でも育てやすい植物。爽やかな青い花は涼感を与えてくれるので、夏の寄せ植えやお庭のアクセントにぴったりです。鮮やかな青が風に揺れる姿は、まるでリゾートの景色を思わせるほど。ぜひ一度、育ててみてはいかがでしょうか。

ガーデンパーティではエボルブルスを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

エボルブルスの基本情報

名前エボルブルス
学名Evolvulus
科・属名ヒルガオ科エボルブルス属
英名blue daze dwarf morning glory, dwarf morning glory,
shaggy dwarf morning-glory, shaggy evolvulus, silky evolvulus
和名アメリカンブルー
分類多年草(日本では一年草扱い)
開花時期5月~11月
お勧め植え付け時期5月~6月
販売時期4月~6月
原産地中央アメリカ
耐暑性強い
耐寒性弱い

ボルブルスの栽培カレンダー

エボルブルスの栽培カレンダー

エボルブルスの基本的な育て方

植え付け

植え付けの適期は春です。水はけのよい土に元肥を混ぜて植え付けます。鉢植えの場合は、鉢底に軽石を敷いて通気性を確保しましょう。庭植えも可能ですが、梅雨時期の長雨で根腐れしやすいため、水はけ対策をして植え付けるのがおすすめです。耐寒性が弱いため、冬越しさせたい場合は、霜のおりない場所で育てるようにするとよいでしょう。

植え替え

エボルブルスは寒さに弱いため、日本では一年草として扱われます。そのため基本的に植え替えは不要ですが、鉢植えで夏の間に長く楽しむ場合は、株が疲れてきたら新しい苗に更新するとよいでしょう。冬越しした鉢植えの株は、春に一回り大きめの鉢に植え替えをすると根詰まり防止になります。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。屋外では一日中日の当たる場所で育てましょう。寒さにはあまり強くないため、冬越しさせる場合は、冬に霜がおりない場所か、室内の明るい窓辺で管理しましょう。蒸れに弱いので、梅雨時や高温多湿の環境では風の通りを意識してください。

水やり

乾燥気味を好むため、「土が乾いてからたっぷり」が基本です。鉢植えは土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでしっかり水を与えましょう。庭植えの場合は根付けば水やりはほとんど不要ですが、真夏に乾燥が続くときは水を補ってください。

肥料

植え付け時に元肥を施します。鉢植えの場合は、成長期に薄めの液肥を2週間に1回ほど定期的に与えると、花付きがよくなります。

病害虫

病害虫の心配は少ない植物ですが、蒸れや過湿は根腐れの原因となります。風通しが悪かったり、多湿になったりすると、灰色かび病になることがあります。通気性のよい環境を保ち、乾燥気味に育てましょう。

花がら摘み

咲き終わった花がらをそのまま残しておくと、腐敗して病気になることがありますので、花がらはこまめに取り除くようにしましょう。

切り戻し

株が乱れてきたら、好みの位置で軽く切り戻すと草姿が整い、再び花を楽しめます。

夏越し

高温には強いですが、蒸れが苦手です。梅雨の長雨の時期は鉢植えを軒下に移動したり、雨除けをしたりして工夫しましょう。

冬越し

原産地では多年草ですが、日本の冬の寒さには耐えられず、一般的には一年草として扱われ、霜に当たると枯れてしまいます。

冬越しする場合は、関東以西の暖かい地域でも鉢植えにして軒下でビニールをかぶせるか、屋内で管理するなど十分な防寒対策をしましょう。寒冷地では、室内で10℃以上を保つように管理する必要があります。

増やし方

挿し芽や株分けで増やすことが可能です。

挿し芽

春から初夏に健康な茎を7cmほど切り、水はけのよい土に挿して明かるい日陰で管理します。発根したら、鉢や庭に植え付けますが、日本では冬越しが難しいため、挿し芽で増やした株も寒さには弱いため冬を越せないことが多いです。

株分け

株を大きく育てたい場合や、株の老化を防ぎたい場合に有効な増やし方です。早春から春に、根に付いている土を優しく払い落とし、手で株を数株に分け、それぞれ植え付けます。植え付け後は水をしっかり与え、根づくまでは直射日光を避けて管理します。

エボルブルスの豆知識

・伸びすぎたらどうしたらいいですか?
茎が伸びて草姿が乱れてきたら、軽く切り戻しをしましょう。特に夏の間に1~2回整えてあげると、株元から新しい芽が出やすくなり、再び花をたくさん咲かせてくれます。

・花がなかなか咲きません。どうすればいいですか?
エボルブルスは日当たりを好む植物です。花が少ないときは、置き場所が日陰になっていないか確認してみましょう。また、肥料が不足すると花付きが悪くなるので、成長期には薄めの液肥を定期的に与えるのも効果的です。鉢植えの場合は、根が鉢いっぱいに張っていることで、咲きにくくなることがあります。植え替えは暑い時期を避けて行いましょう。また、切り戻しをして枝数を増やすことで花つきがよくなることもあります。

・屋外で越冬できますか?
原産地では多年草ですが、日本の冬の寒さには耐えられません。関東以西の暖地でも屋外での越冬は難しいため一年草として扱うのが一般的です。どうしても冬越ししたい場合は、室内の明るく暖かい場所で管理するなどして、防寒対策を行ってください。

まとめ

  • 日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
  • 水やりは乾いたらたっぷり与え、過湿に注意しましょう。
  • 伸びすぎたら切り戻して草姿を整えるようにしましょう。