センニチコウ(ゴンフレナ)の育て方・基本情報・まとめ

センニチコウ(ゴンフレナ)の育て方

センニチコウ(ゴンフレナ)とは

センニチコウ(ゴンフレナ)の育て方

センニチコウ(ゴンフレナ)を見た瞬間、まるで小さな宝石のような花に心惹かれるでしょう。丸く可愛らしいフォルムと鮮やかな明るい花色は夏の庭を明るく彩ります。花のようにみえるものは実際には苞と呼ばれます。その名の通り長く咲き続けるのも魅力のひとつで、百日咲き続けるといわれる「百日紅(サルスベリ)」よりも長い「千日」咲き続けることに由来するそうです。暑さに強く初心者でも育てやすい花です。

センニチコウは熱帯アメリカ原産のヒユ科の植物で、日本でも6月から11月まで長く開花し続けます。センニチコウには紫・ピンク・白の花を咲かせる一般的な種類と、黄色や赤の花を咲かせるキバナセンニチコウの2種類があります。最近では、ローズ色の花を咲かせるスパイシーな香りが特徴の「ファイヤーワークス」という品種も人気があります。

一般的なセンニチコウは寒さには弱い一年草のため冬前には枯れてしまいますが、キバナセンニチコウは地下に球根を作り気温が3℃以上あれば冬を越すことができる多年草です。「ファイヤーワークス」は寒さに比較的強く、多少霜に当たっても冬越しできるのが特徴です。

草丈は20cmほどのコンパクトなものから70cmほどの背の高い品種までさまざまで、乾燥に強く、日当たりのよい場所に植えれば元気に育ちます。水やりは控えめで大丈夫ですが土がカラカラに乾く前に与えるのがポイント。さらに月に一度ほど肥料を与えることで花つきが良くなり、咲き終わった花を摘み取れば次々と新しい花が楽しめます。

花壇や鉢植えはもちろん、他の植物と組み合わせて寄せ植えにするのも素敵ですが、色あせしにくいためドライフラワーにも最適です。花を切ったら葉を取り除き、風通しの良い日陰で逆さに吊るして乾燥させれば1~2週間で仕上がります。リースやスワッグにしたり、花瓶に入れて飾ったりして室内でも長く楽しめます。

手をかけすぎなくてもコロンとした可愛らしい花を咲かせ、長く楽しめる千日紅。庭先やベランダで気軽に育てて、その愛らしさと鮮やかさを存分に味わってみませんか?

園芸店やホームセンターで苗を購入する際には、葉の色がきれいで株が倒れていないものを選びましょう。根元がぐらつくものや葉色が黄色くなっているものも避けた方がよいでしょう。

ガーデンパーティではセンニチコウ(ゴンフレナ)を取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

センニチコウ(ゴンフレナ)の基本情報 

学名Gomphrena globosa
科・属名ヒユ科センニチコウ属(ゴンフレナ属)
英名Globe amaranth
和名センニチコウ(千日紅)
分類一年草(多年草の品種もある)
開花時期5月~11月
お勧め植え付け時期5月~8月
原産地熱帯アメリカや熱帯アジア
耐暑性強い
耐寒性弱い

センニチコウ(ゴンフレナ)の栽培カレンダー

センニチコウ(ゴンフレナ)の栽培カレンダー

センニチコウ(ゴンフレナ)の基本的な育て方

植え付け

5月から8月が適期で、植えつけの時に根鉢を崩す必要はありません。戸外の日当たりと水はけのよい場所へ、元肥としてリン酸分の多い緩効性化成肥料を適量混ぜてから植えつけましょう。深植えは株元が過湿になって、立枯病が発生しやすくなりますので、深植えにならないよう気をつけてください。

水はけの悪い場所に植える場合は、盛り土をしたり腐葉土を混ぜたりして水はけをよくしましょう。

植え替え 

一般的な千日紅は冬前に枯れてしまため、冬越しできませんが、冬越ししたキバナセンニチコウや「ファイヤーワークス」は、5月から6月に植え替えましょう。古い土を軽く落として、新しい用土に植えつけましょう。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しのよい場所、水はけのよいところで育てるようにしましょう。

水やり

鉢植えは土の表面が乾いてきたらたっぷり水を与えてください。ただし、過湿にならないように注意します。

乾燥に強く、庭植えでは水やりはほぼ不要で、降雨で育ちます。

肥料 

成長期の5月から10月にかけて、緩効性化成肥料を月に1回程度施すか、液肥を7〜10日に1回程度与えるとよいでしょう。肥料の与えすぎは、花つきが悪くなったり、葉っぱばかりが茂ってしまったりするため注意しましょう。

病害虫

高温乾燥が続く時期にハダニが発生しやすくなります。水やりの際に葉の裏にも水をかけることで発生を抑制できます。また梅雨にナメクジの発生が多くなりますので注意してください。

切り戻し

6月から10月に姿が大きく乱れてきたら切り戻して姿を整えましょう。短く切り戻すと枯れる可能性が大きくなりますので、各枝に緑の葉を必ず残す程度の長さを目安に切りましょう。

花がら摘み         

5月から11月の開花中に花がら摘みをします。苞は咲き進むと縦に長く伸び、下の方は茶色く変色しますので、見苦しくなったら摘み取りましょう。種を採取したい場合は花がら摘みをやめて花が枯れるのを待ちましょう。

夏越し

夏の暑さに強いため、夏越しの対策は特にありません。

冬越し

一般的な千日紅は冬前に枯れてしまため冬越しできませんが、キバナセンニチコウは鉢植えであれば3℃程度保てる室内に取り込むことで冬越しさせることができます。「ファイヤーワークス」は強く凍らせなければ戸外でも冬越しができます。

増やし方

種まきや差し芽で増やすことができます。花がら摘みをしなければ、こぼれ種で自然に増えることもあります。

種まき

気温が低いうちは種まきは控えて、十分に気温が上がる(20℃から25℃)5月頃に種をまきます。育苗ポットまたは花壇や鉢に直接種をまいて大丈夫です。種の上に5mmほど薄く土をかぶせて、水をたっぷり与えて環境が良ければ1週間ぐらいで発芽します。育苗ポットにはバーミキュライトやピートモスなどの種まき用の土を使うとよいでしょう。

挿し芽

「ファイヤーワークス」は5月から6月に、充実した茎の先端を挿して増やすことができます。切った茎は30分~1時間水につけた後、新しい土に挿します。半日陰で土が乾かないよう管理し、2~3週間で根が出たら鉢や花壇に植え替えましょう。

まとめ

  • 日当たりと水はけのよい場所で育て、水のやりすぎに注意しましょう。
  • 咲き終わった花がらをこまめに摘みましょう。
  • 切った花はドライフラワーにして室内に飾って楽しめます。