エケベリアとは
エケベリアは色鮮やかな葉が重なって生育する多肉植物で、メキシコなどの中央アメリカ、北アメリカ南西部、南アメリカが原産地です。200種ぐらいの品種があり、品種により耐寒性や耐暑性が異なります。
晩秋から春にかけてよく日に当てると葉がきれいに紅葉し、初春から夏にかけて小さな花を咲かせ、多肉植物の中でも年間を通して、いろいろな姿を見せてくれますので人気があります。
大きさも直径3cm程度のものから直径40cmぐらいまで大きくなるものまであり、葉の色も緑、赤、黒、白、青など種類が多く、バリエーションが豊富です。寄せ植えやフラワーアレンジメントなどにも使われます。
多肉植物は生育する季節によって、春秋型、夏型、冬型の3つに分類されやます。エケベリアは生育適温が10~25℃となる春秋型に分類されています。春と秋に生育し、夏は生育が緩慢になり、冬は休眠します。
エケベリアを購入する際には、しっかりと根が張り、色つやのあるものを選ぶとよいでしょう。
エケベリアは、ガーデンパーティでも販売しております。
エケベリアの基本情報
名前 | エケベリア |
学名 | Echeverria |
科・属名 | ベンケイソウ科エケベリア属 |
英名 | Echeverria |
分類 | 多肉植物 |
生育タイプ | 春秋型 |
開花時期 | 春から夏(品種による) |
お勧め植え付け時期 | 春から夏(寒冷地では春がおすすめ) |
原産地 | 中央アメリカ(主にメキシコ)、北アメリカ南西部、南アメリカ |
耐暑性 | やや弱い~弱い(品種による) |
耐暑性 | 強い~やや弱い(品種による) |
エケベリアの栽培カレンダー
エケベリアの基本的な育て方
植え付け
春か秋の暖かい日に、植え付けを行います。水はけのよい市販の多肉植物用の培養土やサボテン用の土を使って植え付けするのが手軽です。鉢の中心に穴をあけて、株がまっすぐになるように植え付けるようにします。植え付け後すぐに水やりをすると、根腐れを起こすことがありますので、1週間ぐらい経ってから水やりをしましょう。
植え替え
植え替えは2、3年に1度、生育期の直前に行うとよいです。群生している株は株分けをし、茎が伸びたものは、挿し木にするのもよいです。用土は水はけのよい土を使うようにしましょう。
日当たり・置き場所
高温多湿に弱いので、梅雨から夏は雨にあてないようにし、風通しがよく半日陰になる場所で夏越しさせます。秋に気温が下がってくる頃には、戸外の日当たりのよい場所に置いて管理しますが、気温が下がってきて最低気温が5℃以下になる頃には、室内に取り込み、明るい場所で管理しましょう。夏と冬以外の季節は、戸外でも育ちますが、長雨に当たらないように注意します。
水やり
春と秋の生育期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。梅雨明けから夏にかけてと、冬の休眠期は水やりを控えます。根腐れや温度障害を防ぐため乾燥した状態を保つようにします。
肥料
春と秋の生育期に、緩効性化成肥料または液肥を少量施すようにします。紅葉する秋に肥料分が多いと色がくすんでしまうため、早めに施肥をしましょう。
病害虫
害虫では、カイガラムシ、アブラムシ、ハダニなどがつくことがあります。花芽や葉や茎などについて弱らせることがありますので、見つけ次第、防除しましょう。
黒斑病や根腐れ病になることがあります。株を密集させない、湿度を低く保つなどの対策や、過度に水をやりすぎないようにするとよいでしょう。
花茎切り
花を観賞し終わったら、早めに根元から切り落とすようにします。
夏越し
高温多湿に弱いので、梅雨から夏は雨にあてないようにし、風通しがよく半日陰になる場所で夏越しさせます。
冬越し
最低気温が5℃を下回るようになったら室内の日当たりのよい場所で水やりを控えて管理します。
増やし方
エケベリアは、株分け、葉挿し、挿し芽、種まきなどで増やすことができます。
株分けや挿し芽は、植え替えの時期に行うとよいです。
株分けは、子株をハサミなどで切って外したものを日陰で1週間ほど切り口を乾燥させてから、きれいな土に植え付けます。
挿し芽は、伸びた茎を剪定し、その切り取った茎をきれいな土に挿して増やします。
葉挿しは、春と秋の時期に行うのがよいです。傷のない元気な葉を土の上に置いていきます。
原種は種まきで増やすこともできます。
エケベリアの増やし方(葉挿し)についてはこちらの動画でもご覧いただくことができます。
挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。
育て方のポイントまとめ
- 梅雨から夏の時期を除き、よく日の当たる場所で育てると葉がきれいに紅葉します。
- 屋外で育てる場合は、長雨に当たらないよう注意します。
- 生育が緩慢になる夏と休眠期の冬は水やりを控え、乾燥した状態を保つようにしましょう。