簡単!一年草、多年草、宿根草、半耐寒性多年草の違いとは!?

草花の中には1年草、多年草、宿根草というようなジャンルが存在しています。
どれがどれ??って正直迷ってしまいますよね。
同じような見た目の商品でも、このジャンルの違いによって販売価格が違ったりしてます。
でも、それにはちゃんとした理由があるんですよ~♪
それぞれの特徴について知ることで、納得して商品をご購入して頂き、園芸をより楽しめますよ~♪
ここでは、その違いについて説明させて頂きます。

一年草

一年草は、簡単にいうと1年しか花が咲かず、シーズンが終わると枯れてしまう植物のことです。このジャンルの植物は、「種を播き→発芽→生長→開花→種をつける→枯れる」のサイクルで育っていき、枯れた後にもう一度花は咲かすことなく、種によって1年ごとに子孫を増やしていきます。
※なお、一年草の中には、品種改良により耐寒性が強くなり本来越冬しない植物であっても越冬したり、耐暑性が強くなり夏越ししたりする品種があったりします。

【一年草の植物例】
パンジービオラキンギョソウ、マリーゴールド、ビンカ、ペチュニア、アサガオ、ストック、デイジー、コスモス、ジニア、など

パンジー

多年草

多年草は、1度植えると株が枯れることなく、毎年花をつけてくれる植物です。冬場に葉や茎が枯れてしまう宿根草と同じととらえられている方も多いですが、基本的に多年草は冬場に葉や茎が枯れることはありません。毎年徐々に大きく育っていきますので、数年経つととっても見ごたえがありますよ。また、花が咲くので種もできます。
※世界にはいろいろな環境がありますので、原産地では、多年草扱いであっても日本では枯れてしまうため、一年草扱いになっている植物も多く存在しているようです。また、日本は東西南北でかなり気候が異なる国ですので、国内においても枯れる地域、枯れない地域があるかと思います。

【多年草の植物例】
ホスタ(ギボウシ)、ガザニアサルビアネモローサヒューケラ、アジュガ、プリムラ、レウカンセマムカレックス、ミント、ローズマリー、ナデシコなど

ガザニア

宿根草

実は宿根草はカテゴリーでいうと多年草の部類です。ですが、その特徴から多年草とは別のカテゴリーで扱われることが多いジャンルです。
宿根草は、冬になるとい地上部(茎や葉)が枯れてしまい、地下部(根)だけで冬を越す植物です。葉が青々としている時に根にしっかりと養分を蓄え、冬の間は静かに土の中で待ち、暖かくなると新芽を出して大きく育ち始め、花を咲かせます。
宿根草だと知らず、冬が近づき地上部(葉や茎)が枯れてしまったので捨ててしまうというのは良くある話なので、本当にもったいないですよ!

【宿根草の植物例】
ゲウム(ダイコンソウ)キキョウ、ゲラニウム、クレマチス、ルドベキア、原種シクラメン、クリスマスローズなど

ゲウム

半耐寒性多年草

半耐寒性多年草の植物は、一般的に3℃~5℃の低温には耐えるものの、0℃以下の環境では枯れてしまいます。特に霜にはめっぽう弱く、あたると枯死します。こういった植物は海外原産の植物の中に多く存在しており、冬場0℃以下にならず霜が降りない地域(無霜地帯)では野外で越冬が可能ですが、霜が降りる地域では、屋内への移動する対策、霜よけ対策などが必要です。

【半耐寒性多年草の植物例】

ブラキカムマーガレットなど

ブラキカム チェリッシュ
ブラキカム:チェリッシュ

動画でも詳しく説明してます(byユウキの園芸チャンネル)

購入時の注意

どのジャンルの植物なのか知る方法として、購入時に商品についているラベルをチェックしてください。それでも分からな場合は、Googleなどで一度検索して調べることをおススメします。
※ラベルによっては、多年草=宿根草と解釈してい表記しているものがありますので注意が必要です。

まとめ

宿根草を冬場に枯れたと思い込んで捨ててしまったりするのは本当にもったいないです。一年草、多年草、宿根草、どのジャンルの植物なのかしっかり知ることで、その植物の特性をしっかり生かせますし、育て方も変わってきます。しっかり知って、より園芸を楽しみましょう♪