スカエボラ(ブルーファンフラワー)の育て方・基本情報・まとめ

スカエボラ(ブルーファンフラワー)の育て方

スカエボラ(ブルーファンフラワー)とは

スカエボラ(ブルーファンフラワー)の育て方

スカエボラはオーストラリア原産の花で、4月から10月頃と開花期間が長く、扇状に花を広げたように見えることからファン・フラワーとも呼ばれています。流通し始めた頃は青色の花が多かったため「ブルーファンフラワー」とも呼ばれています。現在は品種改良が進み、白やピンク、紫などの花色もあります。茎は横に広がるように成長し、開花期は株が花で覆われます。茎があまり間延びせず株がコンパクトにまとまる品種も出てきており、鉢植えやハンギングなどでも管理しやすいです。暑さや乾燥には強いのですが強い霜に当たると枯れてしまうため、原産国のオーストラリアでは多年草ですが日本では1年草扱いとなります。温暖な地域であれば、冬越しも可能です。

ガーデンパーティでもスカエボラの苗を取り扱っています。

スカエボラ(ブルーファンフラワー)育て方

ご興味を持たれた方はこちらからどうぞ。

スカエボラ(ブルーファンフラワー)の基本情報

名前スカエボラ
学名Scaevola aemula
科・属名クサトベラ科 / クサトベラ属(スカエボラ属)
英名blue fan flower , fairy Fan-flower , common Fan-flower
和名スエヒロソウ(末広草)
分類一年草
開花時期5月~11月
お勧め植え付け時期4月~5月
販売時期3月~5月
原産地オーストラリア
耐暑性強い
耐寒性弱い

スカエボラ(ブルーファンフラワー)の栽培カレンダー

スカエボラ(ブルーファンフラワー)の栽培カレンダー

スカエボラ(ブルーファンフラワー)の基本的な育て方

植え付け

鉢植えの場合は、市販の培養土を使うとよいです。鉢のサイズは1株の場合、7号から9号ぐらいの鉢で、根詰まりしないよう適度に深さのあるものを選びます。元肥が含まれていない土を使う場合は、土に肥料を混ぜ込んでから使用します。土入れは鉢の縁の高さより2cmぐらい低い位置までとし、ウォータースペースを設けます。庭植えの場合は、半日以上、日が当たる場所がよいですが、夏に西日が当たらないよう気をつけます。水はけと通気性がよい土へ元肥を混ぜ込んで植え付けるとよいです。複数植え付ける場合は、30cmぐらいは間隔をあけて植え付けます。

日当たり・置き場所

日当たりと水はけのよい場所を好みますが、夏の強い西日には当てないようにします。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷり水を与えますが、過湿に弱いので水をあげすぎないよう乾かし気味に管理するとよいです。土が湿っているときや、梅雨の時期、冬は水を控えます。

肥料

植え付け時に緩効性肥料を施すとよいです。生育期間は、定期的に肥料を与えるようにします。肥料が切れると花付きが悪くなることがあります。4月から10月まで花が成長するので、肥料を忘れずに与えるようにします。真夏の弱りがちな時期と冬の生長が遅くなる時期を除いて、定期的に肥料を与えると株の張りがよくなります。

病気と害虫

梅雨の時期に蒸れで株が弱ってしまうと、病気や虫がつくことがあります。鉢の中に落ちた花がらや枯れた葉をこまめに掃除して、カビや病気の発生を防ぎましょう。アブラムシにはオルトランなどの粒剤を散布すれば予防になります。

切り戻し

花が咲き終わったら、脇芽の節のあるところで切り戻すと、新しい茎が伸びて、次々開花します。

スカエボラ(ブルーファンフラワー)の育て方

梅雨の長雨や高温で株が乱れてきたら、茎の半分ぐらいのところで、脇芽のある節の上で切り戻します。鉢植えの場合は、鉢の縁に沿うように切り戻すとよいでしょう。病気になった際にも切り戻しをして、株をリセットさせるとよいです。

夏越し

夏の暑さには強いですが、西日の当たらない場所で育てるようにします。

冬越し

寒さに弱いので基本的に1年草の扱いですが、温暖な地域や品種によっては、冬越しできる場合もあります。鉢植えであれば軒下や屋内に取り込み、地植えであればマルチングなどをして、雪や霜、冷たい風に当たらないようにするとよいです。

増やし方

挿し芽で増やすことができます。5月から6月の初夏に、茎の先端を5cm程度切って、水はけのよい土に挿します。

挿し木や挿し芽は人に譲らず自宅で楽しむようにしましょう。

挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。

育て方のポイントまとめ

  • 夏の暑さには強いですが、夏に西日が当たらないように気をつけて管理しましょう。
  • 梅雨に多湿で蒸れることがありますので、水やりを控え、切り戻しをして通気性をよくしましょう。
  • 生育期間中に肥料を切らすと、花付きが悪くなるので肥料切れに注意しましょう。