カレックスの育て方・基本情報・まとめ

カレックスの育て方

カレックスとは

カレックスの育て方

カレックスはカヤツリグサ科 スゲ属(カレックス属)に属す細長い葉が特徴的な植物です。園芸品種も含めたくさんの種類があり世界中に広く分布しています。

非常に強健で、場所や土壌を選ばずに育つものが多く、乾燥気味の土壌や半日陰でも育ちます。病害虫の被害も特にないため、育てやすいでしょう。

根が強く張るので土留めに植えられることも多いですが、細い葉のラインや美しい葉色などがカラーリーフプランツやグランドカバーとして親しまれています。こんもりと葉を広げ、葉色は、緑葉以外にも光沢のある銅葉や黄緑色の葉、斑入りなどバリエーションが豊かです。見た目はリュウノヒゲと似ていますが、種類によって見た目は異なり、斑が入ったものが一般的です。

カレックスの花は、4月から6月上旬ごろ、葉の間から花穂を伸ばし、穂状に小さな花を咲かせますが、あまり目立ちません。株の大きさにはいろいろあり、庭植え、鉢植えのどちらでも楽しめます。

苗を購入する際は、株の根元からしっかりと葉が立ち上がった元気な株を選ぶようにしましょう。葉先が茶色いものや、スカスカしているものは避けましょう。

カレックスの代表的な品種としては、園芸品種のエバーゴールドがよく流通している日本原産のオシメンシス、寄せ植えに使いやすい草丈30cm程度のジェネキー、葉が糸のように細く、葉先がカールして伸びるフロステッドカールなどがあります。

ガーデンパーティーではカレックスを販売しておりますので、興味を持たれた方はこちらからどうぞ。

カレックスの基本情報 

名前カレックス
学名Carex
科・属名カヤツリグサ科 / スゲ属(カレックス属)
英名sedge grass
和名スゲ(菅)
分類多年草
開花時期4月~5月
お勧め植え付け時期3月~4月
原産地世界各地
耐暑性強い
耐寒性やや強い

カレックスの栽培カレンダー

カレックスの栽培カレンダー

カレックスの基本的な育て方

植え付け

3月から4月上旬が植えつけ適期で、水はけの良い土壌を好みます。市販の培養土でも育てることができます。湿った場所から乾燥を好むものまで品種によって異なります。植え付け後はたっぷりと水を与えます。複数植える場合、株間は30㎝ほどあけるようにしましょう。

土を自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜて土を作るのがおすすめです。元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくとよいでしょう。

植え替え

鉢植えの場合は鉢の裏を見て、根が詰まっているようなら一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの際には根を確認し、根の先が黒くなって傷んでいるようであればカットします。庭植えの場合は、植え替えは特に必要ありません。

日当たり・置き場所

日当たりのいい場所から半日陰まで、あまり場所を選びません。

白い斑が入る品種は強い日ざしに当てると葉が傷みやすいので、半日陰が適しています。銅葉や黄色葉の品種は日照不足にすると発色が悪くなるので、日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。

水やり 

庭植えの場合は、根の定着後は降雨に任せます。夏の暑い時期で雨が降らずに土が乾燥している場合は水やりをしてください。 鉢植えの場合は、土が乾きやすくなるため乾いたらたっぷりと水を与えましょう。乾燥しすぎると、葉先から傷みやすくなります。

肥料 

カレックスは元肥として緩効性化成肥料を植えつけ時に土に混ぜておくだけでよく、追肥は不要です。小さい苗を早く大きくしたい場合は、春から秋に液体肥料を施すか春に置き肥をするとよいでしょう。

病害虫 

病害虫の被害は特にありません。

刈り込み

冬の間も緑を保っていますが古くなると葉色があせ見苦しくなってきますので、3月ぐらいに地際から葉を刈り込みましょう。4月には新しい葉が伸びてきて見栄えがよくなります。

増やし方

カレックスは種まきや株分けで増やすことができます。

種まき

9月から10月上旬、3月下旬から5月上旬に種をまくと、2~3週間程度で発芽します。光発芽種子なので、土は薄くかぶせます。斑入りの品種は種で増やすと斑が消えることが多いので、株分けでふやします。

株分け

数年に1回、3月から4月上旬に株分けを行うとよいでしょう。白い斑が入る種類は、先祖返りで緑葉が現れることがあります。緑葉の方が斑入り葉より生育が旺盛なため、そのままにしておくと斑入り葉がなくなってしまいます。株分けをして緑葉の部分を取り除くようにするとよいでしょう。

株を掘り上げて土を払って、分けたいところで根をハサミでカットして、株を2つにわけます。それぞれの株に根がちゃんとついていることを確認して植えつけたら、根が安定するまではたっぷりと水やりをして管理します。

育て方のポイントまとめ

  • 庭植えの場合は水やりはほとんど不要ですが、鉢植えは乾燥に気をつけて適宜水やりをしましょう。
  • 白い斑入り品種は先祖帰りで緑葉が現れることがありますので、株分けで緑葉の部分を取り除くようにしましょう。
  • 3月頃に葉を刈り込みすると、4月から新しい葉が伸びて見栄えがよくなります。