
バーべリスとは

バーべリスは、四季を通じて葉色の変化が楽しめる低木で、和名では「メギ」と呼ばれることの方が一般的です。メギ科メギ属に属し、観賞用として世界各地で広く親しまれてきました。
春には小さな黄色い花を咲かせ、初夏から秋にかけては赤く輝く実をつけます。さらに品種によっては、明るい黄葉や深い銅葉、紅葉など、葉の色合いが移ろう姿も大きな魅力です。四季折々の表情が豊かで、庭に彩りを添えてくれます。
コンパクトにまとまる樹形で、生け垣や庭のアクセントに使いやすく、洋風・和風どちらの庭にもよく馴染みます。樹高は品種によって差がありますが、低木タイプが多く、スペースの限られた庭や鉢植えでも育てやすいのが特徴です。
育て方のポイントとしては、日当たりのよい場所を好み、風通しのよい環境でよく育ちます。寒さや乾燥にも強く、比較的手間がかからない丈夫な植物です。ただし、枝には小さなトゲがあるため、植え付けや剪定の際には手袋を使うなど注意が必要です。
季節ごとに変化する葉色、可憐な花や実、コンパクトで扱いやすい樹形と、魅力がぎゅっと詰まったバーべリス。庭の彩りや生け垣、寄せ植えのアクセントとして、一年を通して楽しめる低木です。
ガーデンパーティではバーべリスを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。
バーべリスの基本情報
名前 | バーべリス |
学名 | Berberis |
科・属名 | メギ科 / メギ属 |
英名 | berberis |
和名 | 目木(めぎ) |
分類 | 落葉低木 |
開花時期 | 4月~5月 |
お勧め植え付け時期 | 3月~4月、9月~11月 |
原産地 | 中国 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 強い |
バーべリスの栽培カレンダー

バーべリスの基本的な育て方
植え付け
植え付けは春または秋が適期です。水はけのよい土壌を選び、植え穴には腐葉土や堆肥をすき込んでから苗を植え付けます。植え付け後はたっぷりと水を与え、根がしっかり活着するように管理しましょう。
植え替え
鉢植えの場合は1~2年に一度、春か秋に、ひと回り大きな鉢に植え替えると元気に育ちます。根が回って水はけが悪くなってきたら植え替えのサインです。地植えは基本的に植え替えの必要はありません。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが、日光にしっかり当たるほど葉色が鮮やかになります。鉢植えの場合は、季節に応じて日当たりのよい場所に移動させるとよいでしょう。
水やり
地植えでは根付いてしまえば降雨だけでも育ちます。鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと与え、過湿にならないよう注意します。乾燥には比較的強いですが、水切れが続くと葉色が悪くなるため注意してください。
肥料
ほとんど必要としませんが、緩効性の化成肥料を春先と花後に施すと、生育がよく葉色も美しく保てます。与えすぎると枝葉ばかり茂る原因になるため、適量を心がけましょう。
病害虫
比較的強健で病害虫は少ないです。
剪定(切り戻し)
自然にまとまりやすい樹形ですが、枝が混み合うと蒸れやすいため、冬から早春にかけて不要な枝を整理するとよいでしょう。枝にはトゲがあるので、剪定の際は厚手の手袋を着用してください。
夏越し
暑さには強く、日本の夏でも問題なく育ちます。ただし鉢植えは乾燥しやすいため、水切れに注意し、土が乾いたらたっぷり水を与えると安心です。
冬越し
耐寒性があり、庭植えであれば特別な防寒は不要です。寒冷地では鉢植えを軒下などに移動すると安心です。
増やし方
バーベリスは挿し木で増やすことができます。春または初夏が適期です。
挿し木
梅雨の時期がおすすめです。新しく伸びた枝を10~15cmほど切り取り、下葉を取り除きます。切り口を清潔な用土に挿し、風通しのよい半日陰に置いて管理しましょう。水やりは控えめにしつつ、用土が乾かない程度に保つのがコツです。おおよそ数週間から1か月で発根し、その後は鉢上げして育てることができます。
挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。
・樹高はどれぐらいになりますか?
品種にもよりますが、一般的には0.5m~2mほどに収まる低木です。コンパクトに育つため、小さな庭や鉢植えにも適しています。
・剪定方法は?
放任でもまとまりやすいですが、枝が混み合うと風通しが悪くなるため、冬から早春にかけて不要な枝や古い枝を切り戻すのがおすすめです。トゲに注意しながら作業しましょう。
・和名「メギ」の由来は?
昔から枝や根の樹皮が薬用として利用されてきたことに由来します。特に目の治療薬として煎じて用いられたため、「目木(メギ)」の名がついたといわれています。
まとめ
- 日当たりと風通しのよい場所で育てるようにしましょう。
- 枝にトゲがあるため、植え付けや剪定の作業の際には手袋をしましょう。
- 肥料は控えめにし、与えすぎないように注意しましょう。