トラディスカンティアの育て方・基本情報・まとめ

トラディスカンティアの育て方

トラディスカンティアとは

トラディスカンティアの育て方

トラディスカンティア(トラデスカンティア,トラジスカンティア)とはツユクサ科に属する多年草で、観葉植物としても親しまれています。原産地は中南米を中心とする熱帯アメリカで、湿度のある明るい環境を好みます。

葉の模様や色合いが豊富で、緑に白や紫の縞模様が入るもの、全体がシルバーがかったものなど、バリエーション豊かな葉姿が魅力です。品種によっては、春から夏にかけて小さなピンクや紫、白色の花を咲かせることもあります。花は小ぶりですが可憐で、葉と合わせて楽しめます。

トラディスカンティアは、鉢植えはもちろん、ハンギングバスケットで垂れ下がるように飾るのもおすすめです。庭植えにするとグラウンドカバーとしても活躍します。生育がとても早く茎がつる状に伸びるため、寄せ植えのアクセントにも最適です。

育てるポイントは「明るい日陰」と「適度な水やり」。直射日光は葉焼けの原因になるため、レースのカーテン越しなどの柔らかい光が入る場所に置きましょう。水は土の表面が乾いたら与え、過湿を避けるようにします。 最低気温が5℃以下にならなければ冬越しが可能で、暖地であれば屋外でも育てられますが、冬は室内に取り入れて管理するのがよいでしょう。

園芸店やホームセンターで苗を購入する際には、葉色が鮮やかで葉先までピンと張りがあり、茎がしっかりしているものを選びましょう。葉にしみや黒ずみがあるものは避けるのが安心です。

ガーデンパーティではトラディスカンティアを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

トラディスカンティアの基本情報

名前トラディスカンティア
学名Tradescantia
科・属名ツユクサ科 / ムラサキツユクサ属(トラデスカンチア属)
英名purple heart
分類観葉植物
お勧め植え付け時期4月~9月
原産地北アメリカ、熱帯アメリカ
耐暑性強い
耐寒性強い

トラディスカンティアの栽培カレンダー

トラディスカンティアの栽培カレンダー

トラディスカンティアの基本的な育て方

植え付け 

4月から9月が適期です。水はけのよい培養土(観葉植物の土や多肉植物用の土などがおすすめ)を使用し、元肥として緩効性肥料を混ぜておくとよいでしょう。鉢植えの場合は通気性の良い鉢を選びましょう。

植え替え 

鉢の底から根が出てきたら、根詰まりを起こす前に春から初夏(4月から9月)に土を1/3程度落として一回りぐらい大きな鉢に植え替えましょう。

日当たり・置き場所

室内では明るい日陰、屋外では明るい半日陰の風通しのよい場所が理想です。直射日光に長時間当たると葉焼けしますので、夏場は遮光するとよいでしょう。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。過湿を嫌うため、常に土を湿った状態にしないよう注意しましょう。冬は水やりの頻度を減らします。

肥料

生育期(5月~9月)は、緩効性肥料を2か月に1回、または液体肥料を2週間に1回施しましょう。肥料を与えすぎると葉が伸びすぎるので、控えめを心がけます。

病害虫

ハダニやアブラムシ、カイガラムシが発生することがあります。葉水をして予防し、見つけたら早めに駆除しましょう。風通しを良くすることで病害虫の発生も抑えられます。

また、春から秋に苗腐病や灰色かび病が発生することがありますので、カビの発生や腐敗に注意してください。

切り戻し

生育旺盛ですので、伸びすぎて乱れてきたら、5月から9月に切り戻しましょう。葉を2〜3枚残してカットすると、わき芽が出て株がより美しくなります。

夏越し

暑さに強い品種が多く日当たりを好みますが、夏は強い直射日光を避けて半日陰で管理しましょう。また、風通しをよくして蒸れを防ぎ、葉焼けにも気をつけてください。

冬越し

比較的丈夫で冬越しも容易な方ですが、5℃以上を保つようにしましょう。室内では暖房の風が直接当たらない場所が適しています。水やりの頻度も減らします。暖かい日は、日中だけ外に出して日に当てるのもよいでしょう。

増やし方          

株分けや挿し芽で増やすことができます。

挿し芽

4月〜9月に茎の先端を切り、下葉を取り除いて赤玉土に挿します。明るい日陰で乾かさないよう管理すると1週間ほどで発根します。根が育ったら新しい土に植え替え、しおれなければ元の場所へ戻します。

株分け

鉢が根でいっぱいになったら、4月〜9月に株分けします。土を少し落とし、2〜3株に分け、葉も少し減らします。作業後は明るい日陰に置き、1週間後にしおれなければ元の場所へ戻しましょう。

まとめ

  • 水はけのよい土を使って明るい日陰で育てましょう
  • 水やりは「乾いたらたっぷり」が基本、過湿に注意しましょう。
  • 伸びて乱れてきたら切り戻して、コンパクトな形を保ちましょう。