セントウレア(セントーレア)の育て方・基本情報・まとめ

セントウレア(セントーレア)の育て方

セントウレア(セントーレア)とは

セントウレア(セントーレア)の育て方

セントウレア(セントーレア)は、ヨーロッパ東南部を原産とするキク科の植物で、細長い花弁が放射状に広がる姿は、繊細で上品な印象を与えます。

矢車菊(ヤグルマギク)の仲間として園芸品種が多くつくられており、花色は青やピンク、紫、白などがあり、種類や種まきの時期などによって開花期は異なりますが、一般的には5月から8月ぐらいまで花を楽しむことができます。

草丈は品種により30cmから高いもので1mぐらいまで成長するものもあり、繊細で美しい花は他の植物とも合わせやすく、洋風のボーダー花壇やナチュラルガーデンによくあいます。庭植えだけでなく鉢植えでも育てることができますし、切り花にして飾ったり、風通しのよい場所に吊るしてドライフラワーにしたりして、いろいろな楽しみ方があります。

セントウレア(セントーレア)という場合、キク科ヤグルマギク属の多年草の品種を指すことが多く、ヤグルマギクは1年草を指すのが一般的なようですが、高温多湿の夏の暑さは苦手なため花後に枯れてしまうことも多く、1年草扱いされることもあります。

環境が合えば、丈夫であまり手間もかからずほったらかしでもよく育ちますので、初心者の方でも育てやすいでしょう。

ガーデンパーティではセントウレア(セントーレア)を取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

セントウレア(セントーレア)の基本情報

名前セントウレア(セントーレア)
学名Centaurea cyanus
科・属名キク科 / ヤグルマギク属(ケンタウレア属)
英名Cornflower
和名ヤグルマギク(矢車菊)、ヤグルマソウ、コーンフラワー
分類一年草(品種により多年草あり)
開花時期4月~7月(品種により異なります)
お勧め植え付け時期4月~5月、9月~10月
原産地ヨーロッパや地中海沿岸地域
耐暑性普通
耐寒性強い

セントウレア(セントーレア)の栽培カレンダー

セントウレア(セントーレア)の栽培カレンダー

セントウレア(セントーレア)の基本的な育て方

植え付け 

日当たりと水はけ、風通しがよければ場所を選びませんが、日陰では花付きが悪くなったり、徒長したりすることがあります。酸性土壌であれば植え付けの2週間ぐらい前までに、苦土石灰をまいて中和し、水はけをよくしておきましょう。

鉢植えには市販の草花用の培養土を使うか、自分で配合する場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合にするとよいでしょう。

移植する際に根を切ってしまうと生育が悪くなりますので、根を切らないように注意して、30cm程度間隔をあけて植え付けましょう。植え付け後は水やりを忘れずに。

植え替え

鉢植えで育てているものは、成長具合を見ながら2年に一回ぐらい、植え替えましょう。

庭植えは、植え替えは必要ありません。

水やり 

庭植えは、根付くまでは乾いたら水やりをしますが、しっかり根付いてからは、ほぼ不要です。雨が降らない日が続くようなら水やりをしましょう。
鉢植えでは、多湿にならないよう土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。

肥料 

元肥として緩効性肥料を施しておいたら、やせ地や荒れ地でもよく育つこともあり、庭植えでは肥料はほとんど必要ありません。10月頃に、株の周囲に緩効性肥料をまく程度でよいでしょう。
鉢植えでは、植え付け時に元肥の緩効性肥料を施し、置き肥を月1回、または液体肥料を月2~3回程度施すようにします。

病害虫 

うどんこ病、灰色かび病、立枯病などが発生することがあります。

連作すると立枯病が出ることがあります。数年ごとに植え場所を変えると安心です。

風通しが悪いと、うどんこ病や灰色かび病が発生しやすくなりますので、花がらをこまめに摘み取ったり、茂りすぎた茎や葉を切ったりして風通しよくしましょう。

アブラムシ、ヨトウムシ、アザミウマなどが発生することがありますので、見つけしだい早めに防除しましょう。

支柱立て

草丈が高くなるものは、早めに支柱を立てて株が倒れないようにしましょう。

花がら摘み                               

花が終わったら花茎の元から花がらを切り取りましょう。花がらを残したままにしておくと種ができます。種をつくる方に養分を使うため花数が少なくなってしまいます。

種を採りたい場合は、花を十分に楽しんでから、花がらを残すようにするとよいでしょう。

摘芯 

肥料分が多いと徒長して倒れやすくなりますので、茎が伸び始めた草丈10~20cmぐらいに、茎の先端の芽を摘む摘心をして、わき芽を伸ばすようにしてもよいでしょう。

切り戻し

花が終わった頃に、草丈の半分ぐらいまで切ると、風通しもよくなり、株の姿も整うようになるでしょう。

夏越し 

梅雨前ぐらいに込み合っている部分の茎葉を切り取って風通しをよくしておきましょう。真夏の強い日差しに当たって弱るようであれば、遮光ネットなどで強い日差しを遮るとよいでしょう。

鉢植えは、半日陰で風通しのよい場所へ移動させておおくのがおすすめです。午前中だけ日が差す場所や、強い日差しが当たらない軒下などがよいでしょう。

冬越し

寒さには強い品種が多く、よほど寒くなる場所でなければ屋外で越冬できます。凍結すると根が傷むことがありますので、株元にバークチップなどでマルチングをしておくとよいでしょう。

寒冷地では鉢に植え替えるなどして暖かく日当たりがよい場所へ移動しましょう。

増やし方 

挿し芽や株分け、種まきで増やすことができます。こぼれ種で自然に増えることもあります。

挿し芽

挿し芽は5〜7月頃が適期です。新しく伸びた茎葉を10cm程度、切り口を斜めににカットし、下葉を半分くらい取り除き、水に30分程度つけておきます。

ポットに水で十分に湿らせた土を入れ、土に穴をあけて切り取った茎を挿します。その後は明るい日陰で水やりをしながら管理します。発根したら日当たりのよい場所へ移動し、十分に育ったら定植しましょう

株分け

株分けは9月下旬〜11月頃が適期です。植え付けてから数年経ち大きく育った株を掘り上げます。地際から出ている茎葉を4〜5本ずつ付けて根を切り分け、植えつけましょう。

種まき 

発芽適温は15~20℃ぐらいですが、夏や冬でも発芽します。ポットに種をまいて育て、本葉5~7枚くらいで定植します。種は比較的大きく発芽率もよいため直まきも可能です。夏まきした場合は涼しい日陰で管理し、冬まきした場合は軒下などで管理しましょう。

育て方のポイントまとめ

  • 日当たりと風通し、水はけのよい場所で育てましょう。
  • 高温多湿には強くないので、真夏は風通しのよい半日陰で育てるのがおすすめです。
  • 花が終わったら花がら摘みをして、風通しよくしましょう。