ムスカリとは
ムスカリは丈夫で育てやすい秋植えの球根で、春になるとブドウの房のように丸い小花が密集して咲きます。花色は青や紫、白、ピンクなどがあります。球根は植えっぱなしで自然分球で増え、毎年開花します。
チューリップや背丈のある他の花と寄せ植えにしても楽しめますし、グラウンドカバーとしても利用しやすく、ある程度、数をまとめて群生させると、青いカーペットを敷いたような景観がつくれます。群植ではオランダのキューケンホフ公園の「ムスカリリバー」や東京の昭和記念公園などが見事です。
ムスカリの球根を購入したら
ムスカリの球根を購入する際には、表のパッケージだけでなく、入数も確認するようにしましょう!代表的な青色の「ムスカリアルメニアカム」では10個ぐらい入っていたりしますが、ピンクや白などの品種では、2~3個しか入っていないということもあります。
植え付け時期
商品のパッケージには、球根の植え付け時期として、9月上旬から12月下旬ぐらいに植え付けできますと記載してあることがあります。
9月の上旬や10月に植え付けてしまうと、気温がまだ暖かくて株だけができてしまって小さな花しか咲かないといったことが起きてしまうことがありますので、植え付けるタイミングが大事です!
お住いの地域が本州であれば11月上旬ぐらい、少し寒くなってから植え付けるのがおすすめです。また、霜が降りる地域であれば、霜が降りそうな1か月ぐらい前には植え付けを終わらせるようにするのがおすすめです。九州や太平洋側の地域であれば12月に植え付けしても問題ないかもしれませんが、山陰のように寒くなる地域では11月下旬までには植え付けしておくのがよいと思われます。また12月に入ってから植え付けると、すぐに霜が降りてしまってムスカリが傷んでしまうことがあります。
12月10日に植え付けたムスカリは、10日後に降りた霜で霜柱が立って根が傷んでしまい応急処置にて対処しました。その様子については、こちらの動画をご覧ください。
9月や10月に球根を購入した場合は、植え付け時期まで保管しておきましょう。
植え付け
球根をネットなどの袋から取り出してもらうとわかるかと思いますが、根っこが出ている方が下で、先が少し尖っている方が上になります。植え付けの際には、球根の先が少し土から出ていても特に問題ないですが、氷点下になったり、霜が降りたりする地域であれば、球根の先が傷むことがありますので、1~2cm程度土に埋め込む形で植え付けするとよいでしょう。
ポットに植え付ける場合を例に見ていきます。土に指で少し穴をあけ、ムスカリを1個ずつ尖った方を上にして植えていき、1cmぐらい土をかぶせました。写真のポットには少し間隔を取って各3個ずつ植え付けしました。
きれいに咲かせるポイント
ムスカリは植え付けるとわりとすぐに芽が出てきますが、その際に、早く大きくなるようにと肥料をたくさん与えてしまうと葉っぱだけが大きくなってしまい、花が葉っぱで隠れてしまうということになりかねないので、肥料をやらないというのが大事になります。
植え付けする際に使用する培養土に元肥が入っている場合、肥料はやらなくてよいです。追肥をする場合も少量でよいです。
「ムスカリの後悔しない植え時」についてはYouTubeでも解説していますので、よろしければこちらもご覧ください。
まとめ
- 9月10月など気温がまだ寒くなっていない時期の植え付けは避けて、本州であれば11月上旬ぐらいに植え付けると、葉だけが伸びすぎることなく花がきれいに咲くようになります。
- 肥料の与えすぎには注意しましょう。庭植えで育てる場合、やせ地でなければ肥料はなくてもよく育ちます。