コレオプシスの育て方・基本情報・まとめ

コレオプシスの育て方

コレオプシスとは

コレオプシスの育て方

コレオプシスはハルシャギクやキンケイギクとも呼ばれ、春から秋にかけて黄色や赤などの明るい花色の花を数多く咲かせ、庭や花壇を華やかに彩ります。長く伸びた花茎の先に咲く花が風に揺れる姿はナチュラルガーデンにもよく合います。性質も丈夫で、植え場所もあまり選びません。手入れ等の手間も少なくて済むため、公園や道路脇などの植栽枡などにもよく植えられています。ガーデニング初心者の方にも育てやすいといえるでしょう。

近年では、新しい品種が多数育成され、花壇やコンテナの寄せ植えに多く利用されています。分枝が多くコンパクトな草姿で、花期が長く花色も豊富です。耐寒性や耐暑性が強いものもありますが、寒さにやや弱いものもあり、多年生のものでも一年草扱いされることが多いです。コレオプシスは80~100種ぐらい種類があり、品種によって性質や草丈、花の大きさや葉の形状にはばらつきがありますので、好みの花を探してみるとよいでしょう。

ガーデンパーティでもコレオプシスの苗を取り扱っていますので、植えてみたいなと思われた方はこちらのページもご覧ください。

コレオプシスの基本情報

学名Coreopsis
科・属名キク科ハルシャギク属(コレオプシス属)
英名calliopsis
和名キンケイギク(金鶏菊)、ハルシャギク(波斯菊)
分類多年草(一年草扱いの品種もある)
開花時期5月~10月
お勧め植え付け時期3月~4月・9月~10月
原産地北アメリカ、メキシコ、中南米
耐暑性強い
耐寒性強い

コレオプシスの栽培カレンダー

コレオプシスの栽培カレンダー

コレオプシスの基本的な育て方

植え付け

水はけがよければ土質は選びません。市販の培養土を利用して植え付けるとよいでしょう。

多年草タイプは春か10月頃に苗を植え付けます。鉢植えにする場合、根詰まりを起こしたり、芽が込みいって生育が悪くなったりするため、1~2年ごとに春か秋に株分けを行って植え替えをしましょう。

一年草タイプは、花が咲き終わったら枯れてしまうため、植え替えは基本的に不要ですが、生育期間中に成長が早くて根詰まりを起こしたときに一回り大きめの鉢に植え替えます。

複数植える際には、十分に間隔をあけて植え付けましょう。

日当たり・置き場所

日当たりと水はけのよい土が適しています。品種によっては、砂利混じりのようなやせ地でもよく育ちます。日陰や湿地では栽培が難しい場合があります。

水やり

庭植えの場合、植え付け時の乾燥に注意が必要ですが、それ以降の水やりは雨が当たる場所であればほぼ不要です。長期間雨が降らず、しおれてくることがあれば水やりをしましょう。

鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷり水やりをしますが、過湿になると根腐れの原因となります。

肥料

背丈のあるタイプは、肥料をあまり与えず生育を抑えた方が倒れにくく、草姿のバランスもよくなります。草丈が低く開花期が長いタイプは、春から初夏にかけて置き肥をするか、月3~4回液肥を施すと、花数が増えます。

病気と害虫

害虫はアブラムシがつくことがありますので、見つけたら早めに駆除しましょう。あらかじめオルトラン粒剤などの薬剤を撒いておくのもよいでしょう。

日当たりや風通しが悪いと、うどんこ病や灰色かび病、べと病などが発生することがあります。病気の発生を予防するためにも、切り戻しや枝透かしをして風通しよく管理しましょう。

花がら摘み

梅雨時期の蒸れを防いで草姿を整えるために、花が咲き終わったら、花のすぐ下のあたりで摘みます。枯れた葉や余分な葉も一緒に取り除くとよいでしょう。花がらを摘むことで、開花期が長い品種のものは秋の花付きがよくなります。

切り戻し

花が一段落した頃の、6月から7月に、半分くらいの高さでばっさりと刈り込みます。切ったところの下の葉の付け根あたりからまた新芽が出てきます。斑入りの品種では、先祖返りの緑葉の芽が出ることがあるので、早めに取り除くようにします。

夏越し

乾き気味に管理しますが、水切れにも注意が必要です。直射日光に長時間当たり極端に乾燥することがありますので、朝と夕方の涼しい時間帯に水やりをしてもよいでしょう。鉢植えは庭植えよりも乾燥が速く進むので特に注意が必要です。

冬越し

一年草タイプは花が終わったら冬までに枯れてしまいます。多年草タイプであっても、花や蕾が霜に当たると弱ってしまいますので、霜に当たらないようにして冬越しさせましょう。屋外の温度が-5℃以下にならないように、鉢植えにして屋内に移動させたり、藁などを敷いてマルチングをしたりして防寒対策をするとよいでしょう。冬の気温が-5℃以下になるような寒い地域では多年草タイプであっても冬越しするのは難しいようです。

支柱立て

背丈が高くなる品種は、倒れないように支柱を立てておくとよいでしょう。

増やし方

多年草の品種は、早春か晩秋に株分けで増やします。1株に2~3芽がつくように分けて植え付けます。

一年草の品種は種まきで増やします。気温が高いと発芽しにくいため、春か秋の気温が涼しい時期に花壇やプランターなどに直播きするか、ポットに播きます。ポットに播いた場合は、本葉が7~8枚になったら定植します。

育て方のポイントまとめ

  • 土質はあまり選びませんが、日当たりと水はけのよい場所に植え付けましょう。
  • 花が終わったらこまめに花がらを摘んだり、切り戻しをしたりして蒸れを防いで風通しよく管理しましょう。
  • 過湿に注意し、根腐れを起こさないよう水のやりすぎに注意します。