ガイラルディアの育て方・基本情報・まとめ

ガイラルディアの育て方

ガイラルディアとは

ガイラルディアの育て方

ガイラルディアは、キク科テンニンギク属の草花です。原産地は南北アメリカで、約20種が確認されています。暑さ寒さに強く強健で、育てやすい草花の一つで、夏の庭や花壇で活躍します。

ガイラルディアの開花期は、6〜10月です。花色は、黄色、オレンジ、赤など発色の良いものが多く、鮮やかな花色が魅力です。一重咲きや八重咲きの品種も存在し、バラエティーに富んでいます。ガイラルディアは種類が多く、種まきから1年以内に枯死する一年草タイプと、一度植え付ければ越年して毎年開花する多年草タイプがあります。日本では、主に多年草のガイラルディア・アリスタータ(和名オオテンニンギク)、一年草のガイラルディア・プルケア(和名テンニンギク)が流通しており、他にも多年草タイプと1年草タイプを交雑させた品種、それぞれの変種など、数多くの品種が誕生しています。

苗を購入する際は、葉色が美しく、株がぐらつかないしっかりした苗を購入するようにしましょう。品種によって一年草と多年草、草丈もばらつきがあるため、植える場所に応じて好みのものを選んで植え付けましょう。

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ガイラルディアの基本情報 

名前ガイラルディア
学名Gaillardia
科・属名キク科テンニンギク属
英名Blanket flower, Indian blanket, Sundance,Firewheel
和名大天人菊(オオテンニンギク)、天人菊(テンニンギク)
分類多年草と一年草の品種がある
開花時期6月~10月
お勧め植え付け時期4月~5月、9~10月
原産地南北アメリカ
耐暑性やや強い(高温多湿は弱い)
耐寒性強い

ガイラルディアの栽培カレンダー 

ガイラルディアの栽培カレンダー

ガイラルディアの基本的な育て方

植え付け

ガイラルディアの植え付けには、水はけと保水性のバランスがよい土を用い元肥として緩効性化成肥料を施しましょう。

庭植えの場合は、植える場所の土に腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。腐葉土を混ぜることで、水はけと通気性のよい土に改良できます。

鉢植えの場合は通気性と水はけ、保肥力に優れた赤玉土小粒と腐葉土を6:4の割合で混ぜ合わせた配合土が適しています。配合土を作るのが手間な場合は、市販の草花用培養土でも問題ありません。

日当たりと風通しをよくするために、株間は20cm程度あけて植え付けましょう。植え付け後はたっぷり水を与えます。

植え替え

鉢植えは1〜2年に1回、1回り大きい鉢に植え替えて根づまりを防ぎましょう。庭植えの場合は特に必要ありません。

日当たり・置き場所 

日当たり、風通しのよい場所で育てましょう。日陰では花つきが悪くなり、株もひょろひょろと徒長気味に伸びて、軟弱な株になることがあります。鉢植えの場合も1年を通して屋外で管理して大丈夫です。

水やり 

鉢植えの場合は、土の表面が乾燥していたら、鉢底から水が出るぐらいたっぷりと水やりをすれば大丈夫です。毎日水やりをしても、根が水分を吸いきれず、根腐れの原因になるので注意してください。

庭植えの場合は、根付いてからは特に水やりの必要はありません。降雨に任せますが、長期間雨が降らず乾燥が続いた場合は、たっぷりと与えるようにしましょう。

肥料

植え付け時に土に緩効性肥料を混ぜ込んでおくとよいでしょう。元肥が入っている市販の培養土であれば、そのまま使えます。開花期の春から秋にかけては、液体肥料を月に2回与えていきます。秋には緩効性肥料を追肥するとよいでしょう。鉢植えは肥料切れに注意して管理しましょう。

病害虫

病害虫の発生は少ないほうですが、アブラムシが寄生したり、灰色かび病や黒斑病になったりすることがあります。多湿が続くと発生しやすいので、風通しをよくするよう心がけて防除しましょう。

切り戻し 

株の姿が乱れてきたら、全体の半分くらいに切り戻します。できれば夏ごろまでに切り戻しを済ませ、秋になってからは花がらを摘む程度にします。

花がら摘み

咲き終わった花は早めにこまめに摘み取り種をつけないようにすることで、たくさんの花を楽しむことができます。ガイラルディアの中には、花弁の付け根のトゲが鋭いものがありますので、園芸用の手袋をつけるなどして摘むか、ハサミを使って切っていくのがよいでしょう。

夏越し

暑さには強いですが、株が蒸れないように注意しましょう。過湿にしすぎると弱ることがあります。

冬越し

一年草のガイラルディアは冬前には終わります。多年草のガイラルディアは、冬は地上部分がなくなるか、少し株が確認できる程度になります。晩秋に地際で刈り込むと春に新芽が動き始めるようになります。

増やし方 

ガイラルディアの一年草タイプは「種まき」、多年草タイプは「株分け」や「挿し木」で増やすことができます。

種まき

 発芽の適温は約20℃です。種まき用の土や赤玉土小粒に種をまき、発芽するまで乾かないように水やりを行います。好光性種子ですので土を被せないか軽く土を被せるようにします。発芽して本葉が5枚ぐらいになったら定植します。

挿し木

挿し木は4月〜5月頃にするとよいですが、時期はあまり選びません。若芽がついている健康な茎を剪定バサミで10cm程度カットし、半日ほど水につけておきます。赤玉土小粒を入れた土に挿して、水切れにならないよう管理し、根付いたら定植します。

挿し木や挿し芽は人に譲らず自宅で楽しむようにしましょう。

挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。

株分け

株分けは春か秋に、株を掘り上げて2~3芽で1株になるように分けます。傷んだ根があれば、取り除いておきましょう。植え付けたいところに植えたら、たっぷり水を与えましょう。

育て方のポイントまとめ

  • 日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
  • 通気性と水はけのよい土に植え付けて、過湿になり過ぎないよう水やりに注意しましょう。
  • 花がら摘みをこまめに行うと花数が増えますが、作業の際は花の付け根のトゲに注意して摘むようにしましょう。