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メカルドニアとは
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メカルドニアは初夏から秋にかけて、地面を這うように小さな黄色い花をたくさん咲かせます。
横に広がって成長していきますので、花壇に植えて花が咲いた時には一面が黄色い絨毯のようになってグランドカバーとしてもおすすめです。草丈は10cm程度ぐらいまで成長しますが、縦に伸びていくというよりも横や下へ垂れ下がっていくため、鉢植えや花壇の前側に植えると縁からこぼれ咲く姿がとても可愛らしいです。ハンギングバスケットなどにして高い位置に飾って楽しむのもおすすめです。
春から秋まで、暑い夏にも休むことなく花が咲き続け、丈夫で育てやすい花ですので、園芸初心者さんにもおすすめの花です。
暑さには強い反面、寒さに弱いため、本来は多年草ですが日本では一年草扱いとされることが多いです。暖地であれば、霜の当たらない軒下などで乾かし気味に水やりを続けることで越冬することが可能です。地上部の見た目が黒くなって枯れてしまっているように見えても、地下で根が生き残っていれば春先に下の方からまた新しい葉が出てきて、花が咲くようになるでしょう。
園芸店やホームセンターで苗を購入する際には、葉茎が元気よく育ち、蕾がたくさんついているものがおすすめです。葉が枯れていたり、茎がヒョロヒョロしたりしているような株は避けましょう。
ガーデンパーティではメカルドニアを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。
メカルドニアの基本情報
名前 | メカルドニア |
学名 | Mecardonia |
科・属名 | オオバコ科(ゴマノハグサ科)/メカルドニア属 |
英名 | Axiflower |
和名 | メカルドニア |
分類 | 多年草(日本では一年草扱い) |
開花時期 | 6月~10月 |
お勧め植え付け時期 | 4月~7月上旬 |
販売時期 | 4月~5月 |
原産地 | 北米から南米原産 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 弱い |
メカルドニアの栽培カレンダー
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メカルドニアの基本的な育て方
植え付け
春から初夏の時期に、水はけと日当たりがよい場所へ植え付けます。暑さが厳しくなる前にしっかりと根付くようにさせましょう。横に這う性質がありますので広がることを見越して隣の植物との間隔をとって植え付けましょう。鉢植えは、市販の草花用の土を利用するのが手軽です。
植え付けの際に元肥を施し、苗よりも二回り程度大き目の鉢へ植え付けるか、成長を見越してはじめから大き目の鉢で育てるのもよいでしょう。
植え替え
寒さが厳しく枯れてしまう地域では、一年草として扱われますので基本的に植え替えは不要ですが、生育旺盛のため、小さめの鉢で育てていて根がかなり張ってきているようであれば、大き目の鉢に植え替えるのがよいでしょう。
暖地などで冬越しした鉢植えは、春に一回り大きめの鉢に植え替えるようにしましょう。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。1日を通して日光がよく当たる場所で育てましょう。
水やり
地植えは、根がしっかり張ってきたら水やりはほぼ不要で、降雨に任せます。
鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢の底から水が流れ出るぐらいたっぷり水を与えましょう。
肥料
花期が長いため適宜追肥をしてください。追肥することで花が途切れずに咲き続けます。開花期は緩効性の置き肥を月に1回程度、液肥を1~2週間に1回程度あげるとよいでしょう。
病害虫
病害虫の心配は特にありません。
切り戻し・花がら摘み
株が密集してきたり茎が伸びすぎたりしたら、好きな場所で切り戻しをすることで草姿をきれいに保つことができます。切り戻しにより風通しが良くなりますので、蒸れや病害虫の発生を防ぐことができます。
春~夏の生育期は元気な株であれば短く刈り込んでも大丈夫ですが、真夏は密集している場所だけ切り取るようにするとよいでしょう。切り戻す際に終わった花がらも取り除くとよいでしょう。
夏越し
暑さには強いため夏越し対策は特に必要ありませんが、蒸れを嫌いますので適宜切り戻しをして風通し良く育てるようにしましょう。
冬越し
寒さに弱いため、一般的に0℃を下回ると枯れてしまうことが多いですが、暖地で霜に当たらなければ屋外で乾かし気味に管理することで冬越しすることも可能です。地上部の枯れたような黒い葉は切り取らずにそのままにして冬越しさせましょう。※枯れた部分は、暖かくなって春に新しい葉が出てきてから、枯れたところを刈り込むようにしましょう。
増やし方
メカルドニアは挿し木や株分けで増やすことができます。
挿し木
挿し木は晩春から初夏にすると成功しやすいです。伸びた枝を7cmほどの長さに切り口を斜めにして切り挿し穂を作ります。30分程度水につけて、発根促進剤をつけて、あらかじめ水で湿らせておいた挿し木用の土へ挿します。明るい日陰で乾燥させないように管理しましょう。
挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。
株分け
株分けは植え替えをする際に行うのがおすすめですが、夏や冬は避けた方が無難です。手やハサミを使って株を二つに割るように分けて、元肥を入れた土へそれぞれ植え付け、水をたっぷり与えます。
メカルドニアの育て方については下記の動画でもご紹介しています。
まとめ
- 一日を通して日当たりがよい場所で育てるようにしましょう。
- 夏に切り戻しをすることで、蒸れを防いで風通しをよくし、草姿をきれいに保つことができます。
- 開花期が長いので適度に肥料を与えるようにしましょう。
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