日本の梅雨
日本では沖縄が5月初旬に一番早く梅雨入りし、本州では6月から7月にかけて梅雨の時期となることが多いです。日本でも、北海道や小笠原諸島には梅雨がないとされています。植物にとって梅雨の時期は、長雨が続いて湿度も高くなり、カビが生えやすくなったり病気になったりすることがあります。海外が原産の品種の場合、日本の高温多湿に弱いものも数多くあり、梅雨明け後も元気な状態にするために梅雨対策が必要となります。
置き場所
育てる場所が限られていると、花と花がくっついてしまって風通しが悪くなるのでスペースをあけるようにしてください。
鉢で育てている場合、雨に当たらない場所におくことで、梅雨の時期も乾燥気味に育てることができ、病気になりにくくなります。
枯れた花・株元の枯れた葉・密集した茎の除去
枯れた花・株元の枯れた葉・密集した茎を取り除くことで、株元の蒸れを軽減することができ風通しもよくなります。葉に落ちた枯れた花をそのままにしておくと病気の発生にもつながりますので、なるべく取り除くようにしましょう。
鉢増し
鉢を2周りぐらい大きめの鉢にすることで、新しい土や肥料が入り、根が張って伸びるようになります。
株の切り戻し
梅雨入り前や梅雨に入ったタイミングで切り戻しをすることで、株が蒸れにくくなり、新しいつぼみがついてくるようになります。
株の形を整えつつ切り戻しを行いますが、元気な葉を必ず残しながら、鉢の外周に沿うような形で思い切り切っていきましょう。切り戻し後は花がらも少なくなってくるので、花の掃除も楽になります。傷んでいる葉っぱや枯れている葉もその際に取り除きましょう。切り戻したら、再び株が成長するために肥料を与えましょう。
※花によっては、切り戻しの適期が異なりますので栽培カレンダーなどを確認して切り戻しを行うようにしましょう。
ナメクジやカタツムリなどの害虫対策・病気の予防
梅雨の時期によくみられるのが、ナメクジやカタツムリです。朝、花を見て、糸を引いていたり、きらきら光っていたりしたら、ナメクジやカタツムリが付近にいるはずです。
ホームセンターで販売されているナメクジ用やカタツムリ用の粒剤などで対策しましょう。粒剤を直接株にかけてしまうと、カビの原因になりますので株の近くにひとつまみ落とすようにしましょう。
病気の予防に関しては、殺菌剤などのスプレーを定期的にかけるとよいでしょう。
殺菌剤などのスプレーは、雨が降らない日にかけて、しっかり乾かすことで効果を高めることができます。
まとめ
花苗が過ごしやすい環境を保ち(長雨による蒸れを防いで、風通しよくする)、鉢増しや切り戻し、害虫対策などを適宜行って、梅雨明け後も元気な状態が維持できるようにしましょう!