ペチュニア育て方♪1株でこのボリューム!!ペチュニア:マドンナの宝石シリーズ(花苗)を鉢で大きく育てる方法(栽培方法・栽培ポイントまとめ)!!

ペチュニアのマドンナの宝石シリーズ(花苗)はご存じですか?
ペチュニア:マドンナの宝石ピンクは、2009年に販売が開始され、2010年にジャパンフラワーセレクション2010‐2011(花壇・コンテナ苗部門)でペチュニア初のフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞した村岡オーガニックのオリジナルペチュニアです。販売から10年以上経った今でも、多くのファンに愛されている品種です。

植物は、育った後の花も素敵ですが、育つ過程はもっと生命力に溢れていてとっても魅力的なんです!植物には素敵な魅力があり、人と人とをつないでくれます。それは、家族であったりお隣さんだったり♪家族で育てて、スクスク育つ様子を子供たちと楽しむのも良しむのもいいですね~♪

植物を通してLet’sコミュニケーション!!

ペチュニア:マドンナの宝石シリーズが選ばれる3つの特徴

半立性(マウントタイプ)で1株で大きな株に育つ!!

マドンナの宝石シリーズは生育王政、草勢が強い品種で、最大の特徴は1株で80㎝~100㎝のボリュームに育ちます。なかなかここまで花付きが良く、大きく育つペチュニアはありません。育てがい、見ごたえがあります。

1株で1mに育ったペチュニア:マドンナの宝石ピンクと育種者の村岡昌美。
1株でこんなに大きく育ちます。45㎝鉢に1株植え。4月植えこみ、10月頃に撮影した写真。

生育旺盛で分枝性が良い!!

分枝性とは、脇芽が出て分枝する性質のことであり、マドンナの宝石シリーズはこの分枝性が良く生育が旺盛な品種です。分枝性が多いと、花数も増えます。また、切り戻しによって簡単に株の整形が可能です。そして何より強く育てやすい品種です。

こぼれるような花付・花数の多さ(多花性)と光沢のある鮮やかなピンクの花!!

分枝性が多い品種ですので、自然と花数も多くなります。また、写真では分かりにくいですが、光沢のある鮮やかなピンク色の花色で、とても綺麗です。サイズにもよりますが、大株になると一度に、400~500程度花をつけます。また、花の大きさは約4㎝と中小輪タイプですので、花が大きいペチュニアのように花が傷んでそこから病気になるようなリスクが花の大きなペチュニア品種に比べて少ないです。実際上記の写真は、終わった花柄を一切とっておりませんが、次々と花が咲くので花殻が目立ちません。

ペチュニア:マドンナの宝石ピンクの花弁。

マドンナの宝石シリーズ 植え方(鉢植えの場合)

植える(4月~6月末)

土と鉢を準備してください。大株に育てたい場合、数回鉢上げをしてあげることをお薦めします。

土の選び方(土を購入する時の価格帯の注意)

園芸店、ホームセンターで市販されている土を使ってください。ポイントとしては、安すぎる土は不純物が多く入っている場合がありますので、そのような土に植えても育たないことがあります。10リットル:500円~1000円程度のものをお薦めします。土は植物が育つ基礎となるものですので良いものを選びましょう。

鉢の選び方(はじめは、24㎝程度のものを使用し、徐々に鉢上げを行いサイズアップがおススメ)

マドンナの宝石シリーズ(ペチュニア)は基本的に10.5㎝ポットで園芸店、ホームセンター、ネット販売などで販売されています。大きく育てたいからと言って、10.5㎝ポットから、いきなり大きな鉢へ植えてつけてしまうと、その後の水管理が難しくなってしまいますので、最初は8号(24㎝)程度の鉢に植えてあげてください。また8号鉢で大きく育ったら、次はもっと大きい鉢へと鉢上げを行っていきます。少し手間がかかりますが、これこそ植物を育てるガーデニングの醍醐味です♪そして、手間をかけた分、植物はこたえてくれます。

1株で大きく育てる時にやりがちな失敗:最初から大きな鉢へ植えない方が良い理由

植物は根から水分を吸収します。しかし、大きな鉢だと土の量も多く、土が保水する水分量も多くなってしまいます。そうすると、植え付けたばかりで、植物も小さいため、根から吸収する水分量も少なく、土の中にはいつも余分な水分が保水されてしまいます。根は常に水につかったような状態となってしまい、根腐れの原因になってしまいます。

水やりについて(4~5月はやり過ぎ注意、6月以降は水切れ注意。水やりはバランスが大事)

植え付け直後や、鉢上げ直後はたっぷりと水をあげましょう。その後は、土の表土が乾いたら水やりの合図です。鉢を持ち上げて、まだ水分があり重たい場合は水やりを控えてください。4月~5月頃は少し水のやり過ぎに注意し、6月以降は暑くなるので、水切れに注意しましょう。
大きく育ってきたらなるべく株に水をかけない様に鉢のふちから水をやってください。株が大きく育つと、株の中央が枝で密な状態になっていますので、そこに水をやると蒸れて、病気の原因になってしまいます。

施肥について(施肥をすることで生長と花付きが良くなります。)

追肥とは肥料をあげることです。月1回緩効性の固形肥料を適量追肥するか、週に1~2回薄めた液肥を適量与えると生長と花付きが良くなります。施肥は市販のもので問題ありませんが、商品によって使用料が異なりますので、ご確認のうえ施肥を行ってください。

切り戻しについて(脇芽をふかせ、枝を増やし、その後の生長する姿を整えよう!)

切り戻しとは、芽を切ることにより、脇芽をふかせ、枝を増やし、花数を増やしたり、その後の生長する姿を整えることを狙って行う工程です。株が乱れた時、株が大きくなり過ぎた時、花が少なくなってきた時などに行ってください。鉢上げのタイミングで行うのも良いかと思います。そうすることで、均等にこんもりと育ちます。シーズンにもよりますが、2~3週間で、たくさんの花が咲いてきます。
切り戻しを行う際は、思いっきりやるのが成功するポイントです。鉢植えの場合、鉢から出た枝をグルっと切ってやってください。この時、切り残しがあるとそこだけ大きく生長してしまう場合がありますので、全体をしっかり切ってやることが重要です。また、切り戻しをする際は、株元の黄色になった葉っぱや傷んだ葉っぱを取り除いてやることで、その後、そこから腐ったりすることを防げます。切り戻した後に、葉が少なくなると、枯れてしまう場合がありますので、元気な葉を少しは残すように切り戻しを行ってください。

ペチュニア:マドンナの宝石ピンクの切り戻し後の生育の様子。
マドンナの宝石ピンク1株植えの切り戻しの様子。

切り戻し後の管理の注意点

切り戻し後は、切り戻し前と比べ株も小さく、葉も少なくなります。そうすると、植物が必要とする水の量も変わってきます。植物は根から水を吸収し、葉裏の気孔から蒸散をします。葉が少ない=気孔が少ない=必要とする水も少なくてすむとなります。ですので、切り戻し後の水やりは、切り戻し前より少なめにしてください。また、植物も人間と同じで生長するために栄養が必要です。切り戻し後は、追肥を行ってやると、もりもりと元気に育っていきます。

栽培のポイント

大きく育て、たくさんの花を楽しむには、水と肥料を切らさないことです。また、ナメクジの食害にも気をつけてください。食害で始める前に、予防として市販のナメクジ駆除剤「ナメトール」、「MICナメクジ退治」などを株元にまいておくと良いでしょう。切り戻しを行ってやることで、沢山の脇芽が出て花数が多くなります。


育て方のポイントをおりまぜながら、成長の様子を定点カメラで観測してみました♪

マドンナの宝石ピンクが大株に育つ様子

シーズンになると全国の園芸店、ホームセンターなどで販売しています。また、ネット販売ですと「The Garden Party(ザ・ガーデンパーティー)」などで購入できます。

The Garden Partyロゴ


主な販売時期:4月~6月末ごろ。※暖かい地域によっては、9月~10月頭ごろの販売もあります。

ペチュニア:マドンナの宝石ピンクの大株が玄関に飾ってある様子。

皆さんが是非チャレンジしてみてくださいね♪