カリロファスの育て方・基本情報・まとめ

カリロファスの育て方

カリロファスとは

カリロファスの育て方

カリロファス(Calylophus)は、明るく元気な雰囲気をもたらしてくれる、アカバナ科カリロファス属の多年草です。原産地はアメリカで、乾燥に強く、陽ざしを浴びてぐんぐん育つことから、ナチュラルガーデンやロックガーデンにぴったりの植物です。園芸品種として改良された「サニーチャープ」が日本にも上陸し、日本の猛暑でも美しい花を咲かせます。

草丈は10~20cmほどとコンパクトで、地面を這うように広がる草姿が特徴。葉は細長く、うっすらと銀緑色を帯びており、見た目にも爽やかです。初夏から夏にかけて、直径4~5cmほどのレモンイエローの花を次々と咲かせ、その明るい色合いが植栽にアクセントを加えてくれます。

庭植えはもちろん、コンテナや鉢植えにも適しており、乾燥に強いためハンギングバスケットにもおすすめ。カラカラに乾きがちな場所でも元気に育つため、水やりの手間が少なく、忙しい方にもぴったりです。育てるポイントは、日当たりと水はけの良い場所を選ぶこと。過湿に注意して土の乾き具合を見ながら水やりを調整しましょう。

耐暑性・耐寒性ともに高く、初心者でも育てやすいカリロファス。自然な草姿と明るい花色が、お庭をやさしく彩ってくれます。乾いた風に揺れるその姿は、まるでアメリカ南西部の風景を切り取ったかのよう。ぜひ一度、育ててみてはいかがでしょうか。

ガーデンパーティではカリロファスを取り扱っていますので、興味を持たれた方はこちらからご購入いただけます。

カリロファスの基本情報

名前カリロファス
学名Calylophus
科・属名アカバナ科カリロファス属
英名Calylophus
和名カリロファス
分類半耐寒性多年草
開花時期春~晩秋
お勧め植え付け時期5月~6月
販売時期4月~6月
原産地アメリカ(テキサス)
耐暑性強い
耐寒性強い(-7℃ぐらいまで耐えるものも)

カリロファスの栽培カレンダー

カリロファスの栽培カレンダー

カリロファスの基本的な育て方

植え付け

植え付けの適期は春または秋です。水はけのよい土に元肥を混ぜて植え付けます。鉢植えの場合は鉢底に軽石を入れて通気性を確保しましょう。庭植えも可能ですが、長雨が続く地域では高植えにするなど水はけ対策が必要です。

植え替え

花数が少なくなったと感じたら、土のリフレッシュも兼ねて春先に植え替えをしましょう。鉢植えで育てる場合は、2〜3年に1回、大き目の鉢に植え替えるとよいでしょう。

日当たり・置き場所

日当たりと水はけ、風通しの良い場所が理想です。カリロファスは日光を好むため、屋外なら一日中よく日の当たる場所に、室内の場合はできるだけ明るい窓辺に置きましょう。蒸れを嫌うため、風の通り道になる場所に置くのがポイントです。

水やり

乾燥に強く過湿に弱いため「乾いたらたっぷり」が基本です。鉢植えは土の表面がしっかり乾いてから、水を鉢底から流れ出るまで与えましょう。

地植えは根付けば、水やりはほとんど不要です。真夏に日照りが続いて、土がかなり乾いている時は水を与えましょう。

肥料

地植え・鉢植えともに、植え付け時に元肥を施します。鉢植えは、葉の色が薄くなってきたら、薄めの液肥を与えるようにするとよいでしょう。

病害

病害虫の心配はほとんどありませんが、植え付け時に殺虫剤を散布しておくことで病害虫のリスクを減らすことができます。また、通気性が悪いとカビや根腐れの原因になりますので、乾燥気味に管理しましょう。

切り戻し

茎が伸び過ぎて草姿が崩れてきたら、形を整えるために切り戻しをしましょう。夏までであれば、大きく育ち過ぎたものを1/3程度の大きさまで切り戻しても大丈夫です。秋の切り戻しは、伸びすぎた枝のみカットするようにしてください。

夏越

高温には強いですが、多湿を嫌うため、梅雨〜夏場は風通しを意識して管理しましょう。雨の多い時期は鉢を軒下に移動させるのもおすすめです。サニーチャープは、耐暑性が高く、特別な手入れをしなくても水やりと肥料だけで夏越しが可能です。

冬越し

比較的耐寒性があります。サニーチャープという品種は-7℃まで耐えることができ、関東以西の平野部であれば、特に対策は不要で屋外で冬越しができます。寒さによりダメージを軽減するため、地上部をコンパクトに切り戻しておくとよいでしょう。霜が降りる地域では鉢植えを室内に取り込み明るい場所で管理します。地植えの場合はマルチングなどで保温対策を行うと安心です。

増やし方

カリロファスは挿し芽で増やすことができます。

挿し芽

春に健康な茎の先端から7cm程度をカットし、斜めに切った切り口を1~2時間水につけた後、水はけの良い土に挿します。明るい日陰で管理し、根が出てきたら徐々に日当たりの良い場所へ移動します。

挿し木や挿し芽は人に譲らず自宅で楽しむようにしましょう。

挿し木や挿し芽で増やした登録品種苗を、無断で人に譲ったり売ったりすることは「種苗法」という法律で禁止されています。増やした苗は人に譲ったりせず、自宅で楽しむだけにしましょう。

カリロファスの豆知識

・カリロファスの開花時期はいつですか?
カリロファスの花は、春から秋にかけて長く楽しめます。特に5月~9月頃が見ごろで、気温が安定して日照時間が長くなると、レモンイエローの花を次々と咲かせてくれます。日当たりと風通しの良い場所で育てることで、花数が増え、より華やかになります。

・カリロファスは冬越しできますか?
サニーチャープという品種は-7℃までの耐寒性があるとされており、関東以西の暖地であれば、霜や寒さに注意すれば屋外で冬越しが可能です。鉢植えは、霜が降りる前に霜が当たらない場所へ移動させておくのもおすすめです。寒冷地での地植えでは、マルチングなどで根元を保温して防寒対策を行いましょう。

・カリロファスの剪定方法は?
カリロファスは花が咲き終わったら花茎をこまめにカットすると、次の花が咲きやすくなります。また、株が乱れてきたら春や秋に切り戻しを行いましょう。伸びすぎた茎をカットして風通しを良くすることで、病害虫の予防にもつながります。

まとめ

  • 日当たりと水はけ、風通しの良い場所で育てましょう。
  • 乾燥気味に管理し、過湿を避けましょう。
  • 草姿が崩れてきたら形を整えるために切り戻しをしましょう。